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RCには防水が必要!!

エレベーター設置を中心にお届けしてきた、RC断熱改修工事ですが、

ようやく自分の専門分野が始まります。

今日はホント良い天気でした。

さて、RC打ち放し仕上げ(香川県は多いですね)があるぐらいですので、

RC(鉄筋コンクリート)が構造的に防水だと思っている人がいます。

もちろん、それなりの防水性能・・・いえ正しく表現すると水密性が高いのですが

それは丁寧に打設された密度の高い部分のみの話です。

その証拠に壁が打ち放しでも、屋上が「打ち放し仕上げ」という建物はありません。

つまり、屋根には適さない程度の防水能力だと言う事です。

では壁ならOKかと言うと、長いスパンで見るとそうでもありません。

 

古いビル等の壁で起こる現象に「爆裂」というものがあります。

これは、躯体内に侵入した水分が原因で起こるのですが

①コンクリートが水を含んで膨張する

②鉄筋が錆て膨張する

理由は大きくこの2つです。

では爆裂を防ぐには何が有効でしょうか?

それは

コンクリート自身に頼らない防水処理なのです。

つまり

RC建築に「長期にわたる耐久性」を与えるには壁の防水が不可欠。

しかし

屋上の防水をするRCは当たり前ですが、

壁の防水をするRCはほとんど無いのが現状。

話は少し変わりますが、

今回は室内の間取り変更のため、部分解体工事を行いました。

で実感した事は、RCはホント解体に手間(=費用)がかかります。

いやもうビルの全撤去を考えたら、気が遠くなりそうです。

ですからRCを作ってしまったら、その寿命を全うさせてあげるのがECO

で、そのために必要なのが「防水」処理です。

CACICOの防水は、下地と仕上げの2工程に分かれます。

今回は下地処理です。

現状より一回り小さいサッシを取り付けたので、サッシと壁の取り合いを下地処理しています。

連続写真で見るとこんな感じ。

包帯のようなファイバーメッシュを、パテで固定していきます。

よくある風景としては、クロスの下地に近いですかね。

取り合い部分を補強してから、全体的な防水をする。という流れです。

今日と明日は、下地処理の日という感じです。

消費税は上がるのか?

住宅関係の仕事が、だいぶ忙しくなってきているようです。

消費税が上がるのが前提のルールによると

①今年の9月末までに契約

もしくは

②来年の3月末までに引き渡し

の住宅は、5%の消費税だそうです。

もちろん、消費税が上がる事が決定している訳ではありませんが、

2000万円の建物だと、60万円上がる訳ですから、どうせ購入するのなら・・・

という人の気持ちも分からないではありません。

で、本当に消費税が上がるのか?

という話ですが、私個人は「あがらない」と思っています。

政治の話になって恐縮ですが、

現在の安倍首相は、昨年の10月に行われた自民党の総裁選で、

「景気が回復しなければ、消費税増税はしない」

と発言した唯一の候補者だったのです。

5人いましたが、ホント1人だけでした。

景気弾力条項」で書いたのですが、現在の消費税増税は時の権力者、

つまり今年10月の首相が増税をするかどうかを決定しても良い。という法律なのです。

もちろん、以前の発言(政治公約ですが)なんか知らないよ。

という可能性はないとは言えませんが、

公約を破ったら相手にされない。という現実をみている訳ですから、

安倍さんが首相であれば、税率は変えないと思います。

来年の4月に増税なんかしたら、確実に日本経済が失速します。

建築の現場的に考えれば、

駆け込み需要で瞬間的に仕事が増えても、材料・人材の供給能力が追いつかない。

というのが現在の状況です。

例えば東北ではコンクリートの価格が異常に上がっていると聞きます。

コンクリート、つまり生コンクリートはミキサー車で固まらないように運ぶのですが、一時間圏内が目安。

だけど、デフレによる減産&震災で生産設備が少ないものだから、需要に生産が追いつかない。

生産設備を増やしたくても、先行きの景気に不安があれば、企業は投資しません。

震災復興だけ(と言っては何ですが)で需要が終わるようであれば、投資はされないでしょうね。

影響度合いは違いますが、それは全国的にも言える事です。

今年は好況かも知れませんが、増税前の駆け込み需要ならば来年度には反動が来ます。

つまり、消費税が上がれば需要が冷え込むのは、容易に想像できます。

景気回復で支持率が上がっている安倍さんが、

持論「景気が回復するまで消費税を上げない」を捨ててまで

消費税増税を行うとは思えないのです。

それは結果として、自分の首(支持率)を絞める事になるのですから。

サーナルーフの施工研修 その2

熱融着をもう少し詳しく説明します。

400度の熱風を吹き付けて、材料を溶かしてくっつける。

もう、見たとおり熱風を吹き付けて、ゴムのローラーで押さえていく。

至って単純な作業です。

もう少し近づいてみます。

この単純さが、防水という事に関しては大切なのです。

複雑な作業には、ミスが付きものなので・・・

さて、うまく写真に写っていませんが、継ぎ目に黒い線が出来ているのが見えるでしょうか?

裏面の黒い部分が溶け出している事で、しっかり融着した事が確認するのです。

ヨーロッパ的には、「はい、良く出来ました」で終了らしいのですが

日本人的には「その黒い部分を何とか隠したい」と思ってしまいます。

次はこの写真

平面は至って簡単ですが、出隅や入隅などは大変です。

写真は、前二つが出隅用。後ろ二つが入隅用の部材。

パッチというか継ぎ当てですね。

これがある事で、シームレスな防水が簡単にできるのです。

で、なぜ大小があるかと言うと、

大はヨーロッパの標準品。

小は日本に特化した、日本バージョンなのです。

これ以外にも副資材には日本化ライズしたものが数多くあり、

メーカーとして日本の工事現場に合わせようという覚悟が伝わってきました。

どんなに良いものでも、使ってもらわないと始まらない。

そんな気持ちが伝わってくる、良い研修会でした。

断熱工事の開始

断熱改修も始まっています。

今回のサッシ交換は、カバー工法では無く、サッシの内側に枠を組んで、サッシを入れる。

という方法を選択しています。

2つの方法の差違は、

カバー工法 

 窓サイズは、ほぼ現状を維持できるが、サッシの種類が限定される。

内側に枠を組む

 窓サイズが一回り小さくなってしまうが、どんなサッシでも付けられる。

というもの。

性能の高い、というか結露しないサッシを入れようと思ったら、一択なのでした。

なので、工事的には少し面倒で、防水も必要になります。

で、こんな感じです。

隙間には断熱材を詰めています。

サーナルーフの施工研修 その1

昨日は大阪まで、屋上防水の施工研修に行ってきました。

と言っても、私が作業する訳ではありませんので、まぁ付き添いみたいなものです。

サーナルーフは、スイスのサーナフィル社が開発した塩ビの防水シート。

現在はsika(シーカ)という会社の傘下に入ってます。

なので日本の総代理店も日本シーカ。

研修は、日本シーカのテクニカルセンターで行いました。

これが現物のシートです。

幅は2m。日本製品は1m幅が主流なので、目地が減るというメリットがあります。

ですが、それだけ幅が広いと固定の幅も広くなってしまうので、強度が心配です。

で、実験。

切り込みを入れたシートを準備して、日本製品(1.5mm)とサーナルーフ(1.2mm)の切り裂き実験実験。

右側が日本メーカーですが、結構サクッと切れました。

一方サーナルーフは、だいぶ頑張ったのですが切れません。

この強度を持って2m幅で貼れるのですかね。

さて、サーナルーフの施工上の特徴は熱による融着固定。

約400度の温風を吹き付けて、材料自体を溶かしてくっつけます。

普通の材料は接着剤でくっつけるのですが、それではCACICO的にシームレスとは言えません。

性能が、接着剤の耐久性に縛られてしまうからです。

一方融着というのは、材料自体を溶かして一体化するもの。

ホント、言葉通りシームレス。

継ぎ目の性能とシートの性能がイコールなのが良いですね。

これが、ハンド型のヒーターの最新モデル。

ライスターという会社の商品なのですが、こちらもスイス。

しかもサーナフィル社とは、同じ「村」にあるらしいのですが、そこの社長が何故か日本語ぺらぺら。

で、最近は日本シーカもヒーターの開発に参加しているらしく、

「(写真に出ている)彼のOKが無いと新型は出さない」

と言わしめるほどの信頼があるそうです。

写真は、ダメだし8回で、ようやくリリースされた最新型です。

高性能と床暖房

Facebookでも断熱改修の話を書いているのですが、

「性能を上げすぎたら、床暖房は不快に感じますよ」

とコメントをいただきました。

確かにその通りです。

温水式の床暖房は、水に蓄熱→コンクリートに蓄熱

という形の蓄熱暖房。

このタイプの問題点は、外気温の大幅な変化に弱いのです。

「一日中、寒い」という気候が続けば良いのですが、

「夜は寒いけど、日中は暖か」という気候が問題となります。

簡単に言うと

急にOFFに出来ない。

という事です。

すでに蓄熱している訳ですから、暖房を止める事が出来ない。

ただし、暖房の手法としては、床を暖めるのは理にかなっています。

CACICOとしては、床暖房を使わなくても快適なくらいの建物を模索しているのですが、

いくら高性能にしても最低限の「熱源」が無い事には暖かくはなりません。

そのバランスを取る事が、健康住宅のツボではないかと思うのです。

床暖房やってます

CACICOの外断熱改修が進んでいます。

現場では床暖房の施工中

まずコンクリートスラブ(床)の上に断熱材を敷き、

その断熱材の上に、溶接金網を敷いています。

この金網に架橋ポリエチレン管(お湯を通す)を固定していき、

最後にコンクリートで埋めます。

これで、コンクリート蓄熱タイプの床暖房が完成です。

お湯を沸かす熱源は「何でも良い」のがこのシステムの特徴。

電気でもガスでも、お湯さえ沸かせればOKなのです。

結露しないサッシ

住宅の断熱で、造り手レベルではどうにもならないもの。

それが窓です。

屋根、壁などの断熱は、造り手側でおぎなう事が可能です。

性能が低い断熱材しか無かったとしても、その分壁の厚みを増やせば良いだけ。

室内空間とのトレードオフにはなりますが、可能です。

一方、窓はそういうわけにはいきません。

窓は、開閉なども必要な工業製品なので、現場で作成する訳にはいかないからです。

まずサッシ以前にトリプルガラスを制作してくれるガラス屋さんが近辺にはありません。

これは「鶏卵」の話です。

トリプルガラスを使ったサッシが売れないから、ガラス屋さんもその品揃えが無い。

という関係です。

話を戻して、断熱性能的に一番問題になるのも窓です。

なぜなら、外殻なのに光&開閉する必要があるからです。

つまり室内に明かりや通風をもたらすという目的のため

建物の中で、もっとも断熱性能の弱いところとなっているのです。

「温暖地域に高性能なサッシ」がいるのか?

という質問に対しては、

「冬場に暖かくて湿潤な空気環境」が必要かどうかで決めれば良いと思います。

どんな立派な暖房器具や加湿器があったとしても、

窓で結露してしまうのであれば、室内の湿度はあがりません。

断熱にまつわるもので、現場の努力ではどうにもならないもの。

その最右翼が「高性能サッシ」なのです。

 

 

10年前の性能

三菱の冷蔵庫がすごいです。

このdB(デシベル)という表示は、音のうるささを表すものなのですが、

10年前と較べて、約半分まで静かにしている訳です。

で、この手の比較は良くあるのですが、何がすごいと言って

18dBというのは、他社においては現行品の性能なのです。

「他社さんは、ウチの10年前と一緒よね」とさらっと言っている訳です。

薄型の断熱材を採用して、横幅を広げず庫内を広げているのも三菱だけ。

もぅ、圧倒的に基本性能が違います。

じゃあ冷蔵庫は三菱、一択か。

と言えばそうでもありません。

我が家の冷蔵庫は、2002年製の三菱。

このとき、野菜室は真ん中だったのです。

ですが途中で三菱をはじめとする多くのメーカーが、

冷凍室を真ん中、野菜室を一番下というレイアウトに変更しています。

食生活が冷凍庫中心に変わったのかなぁ。とも思いますが、個人的には大変残念です。

その流れの中で、唯一野菜室センターで頑張っているのが東芝です。

名前も「ベジータ」。

ドラゴンボールしか思い浮かばないですが・・・

野菜室への力の入れ方は半端ないです。

高湿度でラップなしでも長時間鮮度を保つ「うるおい補給野菜室」のキャッチコピーが素敵。

なにせ

「雪下野菜のように、保存した方がおいしくなる野菜室。」

だそうです。

日本の冷蔵庫は、ヘンに発達しています。

工務店さんへの提案

普通の家を底上げしたい。

というのがCACICOの勝手な思いです。

では標準的な木造住宅をどのようにしたら、効果的な底上げができるのか?

を書いてみます。

要点はこれだけ。

①気密性能の確保  

   →後からできない事ナンバーワン。

②基礎の外断熱

   →冬場対策のスタート   

③全熱タイプの24時間換気装置

   →熱ロスと湿気対策の両立

④天井(屋根)断熱の強化

   →夏場対策の本命

⑤オール樹脂サッシ(ペア)

   →冬場の結露対策

これで、快適環境を作るお膳立てができます。

お金がどれくらいかかるかというと

①  お金より知識と手間です。

②  床断熱とあまり金額変わらないですね。

③  これは、少し費用がかかります。

④  少し費用がかかりますが、やり方次第。

⑤  少しプラスって感じです。

金額を掲載できないので、雰囲気文章でごめんなさい。

一番大切なのは①の気密ですね。断熱の仕方とリンクするので

これがベストな方法。と言うのはないです。

因みに、壁の断熱を書いていないのは優先順位的に低い。

と判断しているだけで、不要という訳では決してありません。

昨今、壁の断熱はゼロ。なんて家はありませんので、敢えて外しました。

工務店さん、相談に来ないですかね。

ある知識、全て教えるのに・・・

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