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2012年8月のアーカイブ

道州制における他山の石

日本でも「地方自治の拡大→道州制」という流れがあります。

でも、地方自治権の拡大は個人的には不要だと思います。

地方の自治権を拡大する事は、イコール責任も大きくなります。

で、地方自治体にはある権利が無いため、大きな問題が起こりやすいです。

以前ユーロの話で、スペインが危機に陥っている

という話をしましたが、その内情に道州制の問題が隠れています。

スペインの事例

住宅バブル崩壊の後、失業率が25%近くまで上昇し、税収が激減している。

道州制を取り、地方の独立性が強いスペインですが、多くの州が財政破綻の危機に瀕しています。

地方自治体がお金を取得する方法は大きく2つです。

①税収

②債券を発行

税収はすなおに景気に左右されます。ですから、景気後退の時期には収入が減りますので、

自ずと②の債券発行という手段に頼らざるを得ません。

ですが、この債券を買うのは投資家(銀行、保険会社や個人)です。

税収が激減して、赤字で苦しんでいるような地方債をほいほいと買ってくれる人はいません。

だから、高い利息を約束するしかないのですが、物には限度があります。

国レベルだと7%を超えるとほぼ財政破綻と言われていますが、地方自治体はもっと脆弱な気がします。

さて、いままでは地方自治体の話でした。

国であればどうでしょうか。

国は、地方自治体で持てないある権利があります。それは通貨発行権です。

先ほどの

①税収

②債券発行

に追加して

③通貨発行

という手段が国にはあるのです。

通貨を大量に刷ればインフレになるのでは?

という不安は分かりますが、

財政破綻とどちらが良いですか?という選択だとしたらどうでしょうか。

最悪、通貨の価値が下がってしまったとしても、日本で言えば「円安」という事で、輸出がしやすくなります。

さて、道州制の話に戻ります。

国や地方自治体の目的は、基本お金を稼ぐためではありません。

道路整備や上下水道、ゴミの収集、河川、防波堤のメンテ等々、「利益は無く、費用がかかる」事ばっかりです。

でも、そんな公共投資があって初めて快適な生活が約束される訳です。

景気後退の時期に、国や地方自治体のサービスが悪くなるのは、ある意味避けられない事です。

で、それに拍車がかかるのが、「地方の独立採算」性が強い「道州制」。

今スペインで起こっている現実を見ると、そう思わざるをえません。

もっとも、スペインは地方自治体だけでは無く、国にも通貨発行権がありません。

ユーロという通貨は、各国が勝手に発行できず、欧州中央銀行(ECB)のみです。

つまり通貨という意味合いから考えると、スペインという国も、ヨーロッパの地方自治体でしかありません。

世界の99%を貧困にする経済

最近の面白かった一冊がこの本です。

内容はタイトル通り、上位1%(もしくは0.1%)が、全ての富を独占する経済があるよ。という話です。

英語タイトルは「THE PRICE INEQUALITY」直訳すると不平等の対価。

以前、ウオール街を占拠せよ(Occupy Wall Street)というデモが起きましたが、

そのスローガンが「We are the 99%」でした。

これは、本書ジョセフ・E・スティグリッツの著作から来ているので、

今回の邦題は、本家に帰った来たんだなぁという感じ。

さて当然ながら、アメリカの話です。

話は上位1%の人たちが、自身の利益に都合が良いように、

いかに法律や政策を変えて来たかというアメリカの歴史です。

例えば、158P

ロビイストの数は、医療産業で3100人以上(国会議員一人当たり約6人)、

エネルギー天然資源産業では2100人を数える。

というくだりがあります。

ロビイストというのは、政府の政策に特定の影響を与えるための活動をする人たちです。

いわゆるロビー活動というやつ。アメリカでは登録制で、職業として存在する。

一説には、あらゆるジャンルで3万人のロビイストがいるらしい。

それだけのコストを払っても、企業的には利益が上がる。という訳です。

話を本著に戻すと、医療産業だったら、全ての国会議員に対して

平均6人がよってたかって1人の政治家にロビー活動を行う。

得をする企業と得をしない企業に分かれる事はあっても

医療産業全体が不利になる法律や政策が通る可能性はとても低い。

二大政党制のどちらが勝利しても、企業は得をする。

というシステムが完成しているという話です。

しかも、企業全体が潤うのならまだましだが、

経営者とそれ以外にキレイに分断しているアメリカでは

CEOとその取り巻きの独り占めらしい。

でなかったら、年収数十億円なんて人が普通にいる訳無いですよね。

結果として富が上位1%もしくは、0.1%に集中している。

というアメリカの現実を懇切丁寧に説明してくれています。

日本の格差社会と比べると、だいぶスケールが違います。

継ぎ目

防水工事の、完成部分とパテ処理部分の写真です。

昨日の写真は北面で、こちらは続きの西面。

やってみて初めて気づいたのですが、塗り防水は分割して防水ができるというメリットがあります。

非防水部分から少量の水が染み込む事はあるでしょうが、

大量の雨水が防水終了部分に回り込む事はありません。

今週は天気が安定しているので、防水工事が引き続き進められそうです。

以前にも話をしましたが、この防水の特徴は、「サイズを問わず穴が無い」ことです。

少し回りくどいかも知れませんが、一般的な防水方法だと、

タッカー(大きなホッチキス)で固定するため、必ず穴が空きます。

一つ一つは小さな穴ですが、その数は数百箇所にも及びますので、

考えてみると気持ちの悪い話です。

防水層に穴が無い

これが売り文句にできるのは、良い事なのでしょうか。

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防水工事の開始

CACICOの外壁施工には、工期がかかります。

一般的に外壁の防水といえば、1日。長くても2日もあれば終了するのですが、

CACICOの壁は、そんな風にはいきません。

シンプルな形状の住宅でも3~4日。複雑であったり、大きくなると1週間以上かかってしまいます。

今回はお盆を挟んだ工程になったので、工事の進め方を少し変更しました。

全体の下地処理→上塗り

という流れだと、お盆休みの間「下地のまま」で数日間放置する事になってしまいます。

西建住宅さんは雨がかからないように、しっかりとブルーシート養生していましたので、

天気予報も考慮して、一部分だけでも防水工事を完成させる、という方法です。

しかし、何回見ても緑というのは奇抜です。

以前、「ヘンな色の仕上げだと思われるので、早く次の工程に進めて欲しいな」と、

冗談まじりに言われた事があります・・・

この色が、「当たり前」の世の中になるのが、CACICOの夢です。

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お盆明け

8月に入って、ぴたりとブログをあげていませんでした。

取り立てて理由はないのですが、何か休み癖がついた感じで。

で、今日は軽い話題で。

このお盆はいっぱい映画を見ました。

映画館で3本、ビデオで4本です。

内容は

「おおかみこどもの雨と雪」

「プロメテウス」

「劇場版東京スカイツリー 世界一のひみつ」

「はやぶさ/HAYABUSA」 (東宝)

「おかえり、はやぶさ」 (松竹)

「はやぶさ 遙かなる帰還」 (東映)

「TIME/タイム」

まずは「はやぶさ」関連です。

はやぶさ好きですので、いつかは見ようと思っていたのですが、

一番良いのは、東宝のはやぶさでした。

で、順位をつけると

東宝>松竹>東映 という順でしょうか。

「おおかみこどもの雨と雪」は前作「サマーウォーズ」が非常に良かったので期待の一本。

期待が大きかった分、いろいろと言いたいこともありますが、オリジナリティに溢れた良作でした。

「プロメテウス」は、「エイリアン」のリドリー・スコット監督の最新作。ほぼ腐れ縁的に見に行きました。

エイリアンが1979年の作品なので、30年以上も前から・・・

で、話も、「まったく一緒やんか!!」という感じ。「人類の起源が・・・」などというサブタイトルありますが、

まぁ、バケモノ映画。人間、することは変わらないです。

「東京スカイツリー」は映画館で予告編を見ているうちに、なぜか見たくなり・・・

NHKの特番的な感じですが、なにせやっていることがすごいので、

上映時間60分,当日1000円(子どもは500円)の価値はありました。

さて、最後に残った「TIME」

DVDを借りるときに、ゲオの店員さんが、「この本数ならば、もう一本借りても金額変わらないですよ」

と教えてくれたので、急遽追加した一本。

「全ての人間の成長が25才でストップする近未来、世界を支配しているのは"時間"だった」

というコピーから分かるとおりに、SFサスペンス映画です。

で、これがなかなかの拾いもの。

2時間弱、しっかり楽しめました。

シネコンが流行る前は、特別の人気作品でも無い限り、映画館は二本立ての公開が数多くありました。

おまけで付いてたので見たら面白かった。

そんな感じを思い出しました。

って、誉めてないですかね。

講演会の続き

岩前教授の講演が面白かったので、もう一ネタ。

今流行の「スマートハウス」は一刀両断でした。

スマートハウスの定義はいろいろあるでしょうが。

省エネ、創エネ、畜エネの3つを謳っている会社が多いです。

各、下記の感じでしょうか。

省エネ   照明、温熱機器、家電の最適制御。

創エネ   太陽光発電

畜エネ   家庭用蓄電池や太陽光→電気自動車に充電

全て、電化製品というか機械の塊。

高い費用をかけても、陳腐化は早いし、

システムは必ず更新の時期が来る。

20年後にかかる更新費用を考えたら、人様にお勧めできるものではない、という立場。

もっとも、機械仕掛けを否定していると言うよりは、

基本になる住宅の高断熱化が先。

性能の低い家に、高性能な設備機器という組み合わせは、

投資の順番が逆でしょう。という意味。

私も同意見です。

健康は断熱から

建物の断熱性能は、「健康」のためにある。

というタイトルの講演があった。

講師は、近畿大学の岩前教授

1900年初等、亡くなる人は真夏と真冬に多かったらしい。

それが時代と共に、夏の死亡は減少していくのだが、

冬の死亡数のみが高止まりしている。

夏の死亡と言えば「熱中症」などを思い浮かべてしまったが、さにあらず、

食中毒が主因とのこと。

確かに、日本で冷蔵庫が発売されたのは1930年代以降。

田舎はともかく、都会(人口密集地域)での食品の衛生状態は、

現在とは比べものにならない気がする。

つまり冷蔵庫という技術が、夏場特有の死亡を激減させたらしい。

教授は冬場特有の死亡を減らすことも、現在の技術で可能だという。

それが住宅の断熱。

先進国の統計で、冬季の死亡者が少ないのは、実は寒い地域が多い。

ヨーロッパではイタリア、フランス等の南欧の国よりも、

ノルウェー、フィンランド等の北欧の国の方が、冬季の死亡割合が少ない。

これは寒冷地域の方が、寒さに対抗する「断熱」化が進んでいるため、

住宅内の快適度が違うためだとしている。

いわゆるヒートショックが無いという話です。

実際、死亡に直結しなくても、「アレルギー、呼吸器疾患、皮膚疾患、整形疾患・・・」

いろいろな病気においても「高断熱」の住宅に住んでいる人の方が、病状が回復する傾向にあるとのこと。

おもしろいのは、省エネの観点だけでいくと、次世代省エネ基準Ⅲ~Ⅳをクリアした後は、

性能を上げても、大幅な削減には繋がらない。

   ゼロエネルギー住宅が、比較的簡単にできる理由でもあります。

だけど健康を考えると、次世代省エネ基準のⅡ(Q値で1.9)をクリアする事に意味がある。

Ⅲ~Ⅳの人よりも、もっと多くの人が病状の改善に繋がったというデーターがある。

特になるほどと思ったのは、「快適という指標は意味が無い」という指摘。

快適は、感覚の問題なので個人差が大きい。

寒くても気にならない人にとっては、どんな家でも快適だと言う訳(程度問題)ですが

その点、健康というキーワードは数値化できる。

病気の罹患率、冬季の死亡率など、健康にまつわる指標で、

高断熱の家の方が、良い結果を出している。

結論、高断熱の家だと健康になれる。

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