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大規模修繕とは何か
- 2015年11月25日 11:55 PM
- CACICOの毎日 | 「かし住まい」を街中に
CACICOのブログで時々出てくる単語の一つに大規模修繕があります。
街中の公共物件で、丁度工事中の案件があったので写真を撮りました。
高松市の上下水道局のビルですね。
こちらの落成は昭和64年との事なので、27年目の改修工事。
タイルの上に養生テープを貼っているのが分かるでしょうか?
これが「打設検査」した結果、「剥がれそうなタイル」の印です。
道路に面しているため、タイルの落下による事故を防ぐメッシュシートが貼られています。
ちょっとアップしてみますね。
奥まっていて、あまり風雨にさらされていない場所ですが、結構な量ですね。
面を変えてみます。
こちらは施工中ですね。
やることはとてもシンプル。
浮き上がっているタイルを撤去して新しいタイルを貼る。
「虫歯の治療」にすごく似てます。
この工事が大規模修繕のメインなのですが、
気になるのは、この改修では決して新築状態にならない事。
虫歯の例えが続きますが、
ビルは人と違って「歯磨き」をしません。
なので劣化は進んでいく一方。
結果として
2回目の大規模修繕は、必ず1回目より範囲が広がります。
(CACICO予想です)
何故予想かと言えば、
全国的に2回目の大規模修繕をした建物は少ないから。
50年前と言ったら1965年(終戦が1945年)ですし、
耐震基準も大きく変わっているので、ほぼ建て替えになっている気がします。
ですが今からは違います。
公の建物はともかく、
個人がマンション購入して、50年で取り壊しでは寂しすぎます。
2回目の大規模改修が当たり前の時代が来る。
ハズなのですが、まだまだ未知の世界なのです。
CACISU中央公園
- 2013年4月13日 12:17 PM
- 「かし住まい」を街中に
この建物は、以前は個人の住まいでしたが、
外断熱改修を経てテナントビルになりました。
これでようやくCACICOホームページのトップから「工事中」が無くなります。
それは「CACICOのかし住まい」のページ。
本来は「快適な借家」のイメージで作ったのですが、
第一号は、テナントビルになりました。
でも、名前はCACISUをそのまま使って、
CACISU中央公園
1Fと2Fは、先日お届けしたとおり亀井歯科医院さんが入居しています。
3Fも希望者があればお貸しする予定ですが、一般募集をかけていないため
当分の間、CACICOの事務所として稼働させます。
外断熱を実感できる、CACISUです。
RC外断熱改修は、どうなったのか?
- 2013年4月12日 9:15 PM
- 「かし住まい」を街中に
ここ最近取り上げていなかったRC外断熱改修の現場。
実は完成しています。
基本タイル貼りであった建物ですが、断熱改修のため原則塗り壁に変更です。
断面構造としては、
防水層+断熱材+樹脂モルタル+仕上げ材
がプラスされていますので、構造体が外部環境から切り離されています。
室内に熱的影響を及ぼさない部分は、コストの問題もありタイルのままです。
写真でも分かるように2階には、亀井歯科医院さんが移転開業されています。
エントランスのデザインは、亀井歯科医院さんの提案でした。
ちょっと近づいてみますね。
こちらの塗装も外壁に負けず劣らず、汚れに強いと聞いています。
さてさて、断熱改修の効果は?
それは次回以降にご報告したいと思いますが、一言で言うと
RCが味方に付いてくれた。
という感じです。
色つけ開始
- 2013年4月3日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
塗装、というより色つけと言いたくなる感じです。
今回は2色使います。
方法は、
①面積の少ない色を先に吹き付け
②マスキングをして、全体を吹き付け
という工程です。
木村創建さん曰く
「塗装の時間より、待っている時間が長いねぇ」
との事。
エレベーターからスロープは先行で仕上げてくれています。
ちょっとアップで・・・
実際に触ってみると、ざらざらとした手触り。
珪砂が入っているためで、路面が濡れている場合のスリップ防止に役立ちます。
樹脂(塗料)ベースではなく、モルタル(左官)ベースの材料というところも、
CACICOの外壁と似ていて、親近感があります。
明日で色づけ&トップコートが終了する予定です。
エントランスにペイントを
- 2013年4月2日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
写真を見て頂ければ分かるのですが、
エントランスはコンクリートを打った状態です。
これが悪い訳ではありませんが、タイルや石張りなどいろんな手段があるのに、なぜこんな状態なのか?
それは、これからの展開があるからです。
今回導入するのは、スレムという商品。
こちら、コンクリートやアスファルトの上に、いろんな色をつける事ができます。
もちろん塗料を使えば可能なのですが、こちらの商品、汚れに強いのが売りです。
CACICOウォールと同じですね。
しかも滑り止め効果もあるときたらエントランスの仕上げ材としては最適です。
現在行っているのは、デザインの割り付けです。
味気ないコンクリートの仕上げが、どんなデザインになるかは、私もけっこう期待しています。
天気にもよりますが、今週中にできる予定ですので完成次第アップします。
こうご期待ください。
真夏に向けて
- 2013年4月1日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
3月中完成で進めていたのですが、屋上の断熱防水工事が残ってしまいました。
この写真は先週のものですが、今週中には完成の予定。
香川県といえば、暑い夏です。関西以西ならすべての地域っぽいですが、
九州の北側は日本海に面しているので、結構冬が寒いらしい。
で、先日沖縄のマンション外断熱改修の話を聞きました。
沖縄で外断熱?
と思われるかも知れませんが、断熱の目的は「真夏対策」です。
「外断熱をしてから、エアコンが効くようになりました」
と言うのがマンションオーナーさんの感想。
コストではなく、効く効かないの問題なのです。
以前も話しましたが、マンションは配置によって快適さが大きく変わります。
沖縄のマンション、屋上階の端部屋だったりしたら。
想像しただけで・・・
で、九州でも「基礎の外断熱」が進んでいるのは、北より南らしい。
熱い、寒いに限らず、人間の快適から大きくずれた(回りくどい)期間が長い地域は、
断熱に対して真摯です。
南と北から断熱ブームが起きて、最後は温暖な瀬戸内海地方だったりして。
どうせやるなら、「勝てる勝負」
- 2013年3月31日 12:19 PM
- 「かし住まい」を街中に
2階に入るテナントさんの引っ越しが始まりました。
ただ、以前の場所で使用している家具も一緒に引っ越しをするので、
工事&引っ越しな感じです。
土曜日は天気が良かったので、なかなかの借景。
外観は、と言うと
塗り壁の雰囲気が伝わると良いのですが・・・
タイル貼りの上から
防水+断熱材+塗り壁
という工事をしています。
簡単に言うと、
鉄筋コンクリートという蓄熱体のかたまりを、断熱材でくるみました。
これで建物という蓄熱体は、外気温ではなく、内部温度の影響下に置かれます。
具体的には、室温が冷暖房のオンオフに影響される事が少なくなります
注) 冷暖房が無くても快適という訳ではありません。
これは住んだ経験がないと分からないかも知れませんが、
「悪い条件下」の鉄筋コンクリート造でエアコンをかけるという行為は、
壁からの放熱を冷暖房で押さえ込もうとしている
だけなのです。
ですので、冷暖房を切った瞬間にRCからの放射熱にさらされ、不快指数があがります。
夏なら熱い熱、冬なら冷たい熱を、RCはしっかり蓄えている上に、外部からどんどん供給を受けます。
基本「勝てる勝負」ではありません。
ですが、外部に断熱材を取り付ければ立場が逆転します。
RCという蓄熱体を、外界から切り離し、室内側に取り込むのです。
敵に回すとやっかいだが、味方に付ければこれほど頼もしいやつはいない。
それが鉄筋コンクリートなのです。
ベランダの防水・新機軸
- 2013年3月30日 10:19 AM
- 「かし住まい」を街中に
屋上の防水。と言われると、
「まぁ住宅には関係ないよなぁ」
と思われるかも知れませんので、
ベランダの防水をご紹介します。
現場は、完成間近であるRC外断熱改修の現場です。
断熱材を敷き込んだ上に、「サーナルーフ」を固定していきます。
平面と立ち上がりは別々に貼りますが、最後は熱融着するので、一体化します。
一般的にはFRP(こちらも一体化します)という繊維強化プラスチックを使うのですが、
FRPとサーナルーフの大きな違いは、透湿性能の有無です。
木造でも問題なく施工できるので、今後工務店さんにお勧めしてみたいなぁ。と考えています。
これで、以前エントリーした「断熱と遮熱の組み合わせ」を実現しています。
もっとも、北側のベランダなので、遮熱効果はほとんど無いのですが・・・
表面温度の上昇に関しては、屋上で確認してみたいです。FRPの表面は、直射日光が当たると、
熱くて歩けないですから。
果たしてサーナルーフはどうなのか?と言うのは知りたいところです。
夜のイメージ
- 2013年3月29日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
足場の大部分が撤去されました。
そこで、エントランスの雰囲気を知るために
夜中に電気を点けて撮影してみました。
手前に2カ所あるのがLEDベースライトですが、これが「ものすごく」明るい。
昼光色を選んでいるせいもあって、奥のダウンライトとは対照的な感じです。
ですが、基本駐輪場なので、これはこれで良いかなと思います。
で、そのまま歩いて行きます。
スロープがあって、その先に引き戸の扉が。
中には
今回、てとも大変だった、エレベーターが鎮座しています。
エレベーターホールも外壁・天井共にCACICOの塗り壁なので、一体感が出ています。
明日には全ての足場が撤去されるので、近々外観をお届けできると思います。
基礎の外断熱から始めよう
- 2013年3月28日 9:58 PM
- 「かし住まい」を街中に
住宅性能向上のスタートは何か?
それは基礎の外断熱。
と考えます。
家造りの原則は。
「変更できないところから、コストをかける」
という事なのですが
「と言っても、無い袖は振れない」
という事実もあり、その妥協点が必要です。
少ない予算で最大限の効果。
その回答をRCの外断熱改修工事をして、より一層確信できました。
個人住宅というのは、ほぼ木造です。
ですが、その基礎構造は、当たり前ですがRC(鉄筋コンクリート)です。
地面から40㎝の高さだけなのですが、
明らかに鉄筋コンクリート造なのです。
ず~っと、話をしてきましたが、RCの建物は「底冷え」します。
もう、冬場は涙が出るほどです。
そのRC構造が、住宅の足下には、必ず付いてきます。
それは木造だろとと、鉄骨造だろうと同じ事。
全ての住宅、いえ全ての構造物の足下はRCなのです。
で、RCほど外断熱の方法で性能が変わる構造はありません。
もう、これは紛れもない事実。
これが、
「コンクリート打ちっ放しの家が欲しい」
と言うのであれば、仕方ありません。
快適とデザインを秤にかけて、デザインを取った。
というだけの話ですから。
ですが、地面から40㎝の部分が、
デザインとして打ちっ放しである必要は無いですよね。
だったら、
基礎だけは、外断熱にしましょう。
というのが、CACICOの提案です。
以前にエントリーした事もあるのですが、
基礎の外断熱化は、コスト的にもたいした負担がかかりません。
端的に、地面から40㎝だけなので面積が少ないから。
正確には、地面より下に20㎝程度入っている、高さ60㎝程度ですが
それでも、たいした面積ではありません。
そのRC部分だけを「外断熱化」するだけで良いのです。
それで、快適な住宅の第一歩です。
これ、CP(コストパフォーマンス)が、すごく良いです。
全国の工務店さんに、伝えて回りたいです。
次回は、造り手としての問題点をまとめてみたいと思いますが、結論だけをもう一度。
基礎の外断熱化は、CACICOのお薦め一番仕様です。
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