- 2012年8月24日 4:30 PM
- CACICOの毎日
最近の面白かった一冊がこの本です。
内容はタイトル通り、上位1%(もしくは0.1%)が、全ての富を独占する経済があるよ。という話です。
英語タイトルは「THE PRICE INEQUALITY」直訳すると不平等の対価。
以前、ウオール街を占拠せよ(Occupy Wall Street)というデモが起きましたが、
そのスローガンが「We are the 99%」でした。
これは、本書ジョセフ・E・スティグリッツの著作から来ているので、
今回の邦題は、本家に帰った来たんだなぁという感じ。
さて当然ながら、アメリカの話です。
話は上位1%の人たちが、自身の利益に都合が良いように、
いかに法律や政策を変えて来たかというアメリカの歴史です。
例えば、158P
ロビイストの数は、医療産業で3100人以上(国会議員一人当たり約6人)、
エネルギー天然資源産業では2100人を数える。
というくだりがあります。
ロビイストというのは、政府の政策に特定の影響を与えるための活動をする人たちです。
いわゆるロビー活動というやつ。アメリカでは登録制で、職業として存在する。
一説には、あらゆるジャンルで3万人のロビイストがいるらしい。
それだけのコストを払っても、企業的には利益が上がる。という訳です。
話を本著に戻すと、医療産業だったら、全ての国会議員に対して
平均6人がよってたかって1人の政治家にロビー活動を行う。
得をする企業と得をしない企業に分かれる事はあっても
医療産業全体が不利になる法律や政策が通る可能性はとても低い。
二大政党制のどちらが勝利しても、企業は得をする。
というシステムが完成しているという話です。
しかも、企業全体が潤うのならまだましだが、
経営者とそれ以外にキレイに分断しているアメリカでは
CEOとその取り巻きの独り占めらしい。
でなかったら、年収数十億円なんて人が普通にいる訳無いですよね。
結果として富が上位1%もしくは、0.1%に集中している。
というアメリカの現実を懇切丁寧に説明してくれています。
日本の格差社会と比べると、だいぶスケールが違います。
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