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世界の99%を貧困にする経済

最近の面白かった一冊がこの本です。

内容はタイトル通り、上位1%(もしくは0.1%)が、全ての富を独占する経済があるよ。という話です。

英語タイトルは「THE PRICE INEQUALITY」直訳すると不平等の対価。

以前、ウオール街を占拠せよ(Occupy Wall Street)というデモが起きましたが、

そのスローガンが「We are the 99%」でした。

これは、本書ジョセフ・E・スティグリッツの著作から来ているので、

今回の邦題は、本家に帰った来たんだなぁという感じ。

さて当然ながら、アメリカの話です。

話は上位1%の人たちが、自身の利益に都合が良いように、

いかに法律や政策を変えて来たかというアメリカの歴史です。

例えば、158P

ロビイストの数は、医療産業で3100人以上(国会議員一人当たり約6人)、

エネルギー天然資源産業では2100人を数える。

というくだりがあります。

ロビイストというのは、政府の政策に特定の影響を与えるための活動をする人たちです。

いわゆるロビー活動というやつ。アメリカでは登録制で、職業として存在する。

一説には、あらゆるジャンルで3万人のロビイストがいるらしい。

それだけのコストを払っても、企業的には利益が上がる。という訳です。

話を本著に戻すと、医療産業だったら、全ての国会議員に対して

平均6人がよってたかって1人の政治家にロビー活動を行う。

得をする企業と得をしない企業に分かれる事はあっても

医療産業全体が不利になる法律や政策が通る可能性はとても低い。

二大政党制のどちらが勝利しても、企業は得をする。

というシステムが完成しているという話です。

しかも、企業全体が潤うのならまだましだが、

経営者とそれ以外にキレイに分断しているアメリカでは

CEOとその取り巻きの独り占めらしい。

でなかったら、年収数十億円なんて人が普通にいる訳無いですよね。

結果として富が上位1%もしくは、0.1%に集中している。

というアメリカの現実を懇切丁寧に説明してくれています。

日本の格差社会と比べると、だいぶスケールが違います。

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