CACICOブログ HOME > アーカイブ > 2013年5月のアーカイブ
2013年5月のアーカイブ
0.78のディテール
- 2013年5月28日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
先日紹介した、高性能樹脂サッシ。
その断面図だけの写真。
DMにも書いていましたが、ポイントは障子にあります。
障子とはガラスを囲んだ枠のこと。
この枠が太いと、どうしても「すっきり」とした収まりになりません。
特に窓サイズが小さくなると、枠や障子ばかりが目立ってしまうということも起こります。
そこで、こちらのサッシは障子を特殊な形状にしているのです。
具体的にいうと、障子の外側を無くしています。
外側からは障子レスのデザインになっているのです。
車でいえば、昔流行した「ピラーレス」というやつですね。
車の世界では、対衝突という意味合いで、一部のオープンカーだけにしか残らなかったのがピラーレス。
ですがサッシの世界では、見た目以上のプラスがありました。
それは窓の性能が上がったということ。
何故、窓の性能が上がったのか?
その答えは、とてもシンプル。
枠の性能よりガラスの性能が高かったから
なのです。
すっきり見えて、性能アップ。
このドイツ製サッシは、ただ者ではないですね。
軟太郎という機械
- 2013年5月23日 11:55 PM
- CACICOの毎日
今日は、三浦工業さんから「軟太郎」の話を聞きました。
テレビをほとんど見ないので知らないのですが、テレビでもCMをしているようです。
この軟太郎。水道水からカルシウムやマグネシウムを除去する機械。
水関係では、浄水器やアルカリイオン整水器がありますが、個人として興味があるのは軟水器。
以前、工務店に勤務している時には、一台お客さんに入れてもらったこともあります。
ウルトラピュアソフトウォーター・・・日本語で、高純度軟化水と言うそうですが、
何故三浦工業さんがこのような商品を作っているのか?
それは、三浦工業さんがボイラーの製造メーカーだからです。
ボイラーの仕組みを文系的に説明します。
水を効率よくお湯(もしくは水蒸気)にするのがボイラーの役目。
仕掛けとしては、銅管に水を通し、その管を加熱する、というもの。
当然ながら、管は細いほど効率が良いのですが、あまり細くすると目詰まりの危険性が増えます。
で、目詰まりの原因というのが、、カルシウムやマグネシウムという鉱物系の物質。
蛇口の回りに、白くこびりついた物質を見たことないでしょうか。あれです。
高性能ボイラーを造るには、「水」から目詰まりの原因を除去するしかないのです。
つまり、軟太郎は、業務用ボイラーの技術を一般化した物だったりするのです。
脱力しそうなネーミングはともかく、技術的な裏付けがあるのが「軟太郎」です。
日本製サッシの現状
- 2013年5月21日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
業者向けの情報誌があります。
メジャーな所では、「日経ホームビルダー」、「新建ハウジング」なんかがそうです。
どちらも書店では販売しておらず、通販のみの形式です。
日経ホームビルダーの最新刊で、日本製サッシの特集が組まれていたので、そこから少し。
窓枠の材質別構成比から。
日本のサッシには、
アルミ、アルミと樹脂の複合、樹脂、木、というのがあります。
四国地域を含むⅣ地域という縛りで見ると、
一番多いのはアルミサッシでした。
なんと71%
まぁ、住宅だけではなく、店舗やビルも含めた話だと思いますが、それでもビックリ。
ちなみに
Ⅰ地域は1%
Ⅱ地域は3,3%
Ⅲ地域は32.6%
しかアルミ(単独)サッシは使われていません。
一番身近(?)なⅢ地域(地図では黄色)は、約半分が樹脂とアルミの複合サッシ。
ですが、四国を含むⅣ地域では複合サッシの割合が23.4%まで激減します。
私としては、四国でも樹脂サッシを薦めたいのですが、その比率たるや2.4%
ちょっと寂しい限りです。
「四国には、それほど高性能なサッシは不要」
という言い方もできますが、私は逆の表現をしたいです。
Ⅰ地域、つまり北海道での住宅価格は、私の知識では日本最安レベルです。
ですが、樹脂サッシの導入率は30%を越えています。
何が言いたいかというと、
樹脂サッシは「それほど高価ではない」という事。
北海道では石油が産出されるので、樹脂サッシが安い。
なら理解できますが、そんな訳ありません。
住宅価格がリーズナブルな北海道で、樹脂サッシが導入できるのであれば、
日本国中で樹脂サッシが、それほどの追加が無く導入できる筈なのです。
なのに何故、現状が違うのか?
コストではない別の理由があるのでしょう。
自由度の高い防水
- 2013年5月19日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
入隅(いりずみ)、出隅(ですみ)という建築用語があります。
言葉で説明するのは、思った以上に難しいため、リクシルさんからイラストを拝借してきました。
分かりやすいですね。
ビジュアルは大切です。
さて、外壁の防水で問題となるのは、「入隅」です。
ちょっと言葉が足りませんね。
サッシとの組み合わせで、入隅の防水が難しい事があります。
原因は日本のサッシ取付仕様でもある「半外」という方法が大きく関与します。
先ほどのイラストのように「隅」から大きく離れていれば、何の問題もありません。
ですが、間取りによっては、「隅」ぎりぎりまで窓を近づけたい場合が出てきます。
なので
①入隅部分
②ぎりぎりまで窓を近づけたい。
③半外サッシ
この3つが重なった場合、防水の施工が難しくなります。
具体的にはこんな所。
西建住宅さんの現場です。
上から覗いてみます。
壁との距離は、狭いところで6㎝。
ここに、透湿防水シートとブチルテープの組み合わせで防水するのは、結構たいへんに思います。
でも塗りの防水であれば無問題。
塗装による防水の場合
広い面はローラー。
狭い面は刷毛。
での施工となります。
なので狭くても、刷毛さえ入れば普通に施工ができます。
「プランの自由度は、施工方法で限定される」
物作りですから、ある意味当然なのですが、
CACICOの外壁は、その自由度の巾が広く取れるのです。
0.78という数値
- 2013年5月17日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
数字だけでは、何のこっちゃ?ですが、
これはサッシの断熱性能を表す値です。
まだ原稿状態のダイレクトメールをアップします。
この値が少なければ少ないほど、性能が良いのです。
で、この0.78がどれだけすごいことか説明します。
一般的に販売されている断熱サッシがあります。
最高等級は、☆が四つついているのですが、これは2.4以下(だったと思います)。
ちなみに同じグレードのサッシでも、窓によって星が4つだったり3つだったりすることがあります。
これは、性能表示がガラスと窓部材の複合だから。
小さい窓や装飾窓と呼ばれる種類では、窓全体の面積におけるガラスの面積が少なくなり、結果全体の性能が落ちるのです。
話がずれましたね。
さて、CACISU中央公園で導入したクレトイシの樹脂トリプルは、1.3~1.4
YKKの真空トリプルが1.09~
という状況なので、この0.78のすごさが分かって頂けたかと思います。
で、こんな物が手に入るとなったら・・・
やっぱ使ってみたいですよね。
メーカーの状況としてはチラシの原稿作成状態で、日本語ベースの資料は一切無し。
いやぁ、興味津々です。
デザインされた庇
- 2013年5月16日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
西建住宅さんの現場から。
玄関先に、壁の一部が跳ね出したような庇。
これ、金属とかガラスなんかの異素材で作るのであれば容易です。
ですが、壁と同素材で造るとなると結構困ります。
下地はこんな感じ。
これに屋根をかけるのであれば簡単なのですが、そのデザインは不可。
という場合、役に立つのがCACICOのシステムです。
具体的に言うと、塗り防水が威力を発揮します。
まず、合板の継ぎ目が開かないようにパテとメッシュシートでぐるぐる巻きにします。
ここまで全面塗る必要は有りませんが、勢い余って総パテ状態に・・・
で、ご覧の通りローラーで防水塗料を塗りつけます。
防水は二度塗りが原則ですが、これは一回目が終了したところ。
この外側に断熱材&仕上げで、イメージ通りの庇が完成します。
幸せは列車に乗って
- 2013年5月13日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
列車じゃなくて、貨物ですね。
何が届いたかというと
断熱材の塊です。
西建住宅さんの現場なのですが、計算しているとタマタマ、貨物のコンテナ一車分だったのです。
話変わりますが、陸路で大量のものを運ぶ場合、もっともエコなのは列車です。
でも、当然ながら線路が有るところにしか送ることができません。
なので自然と、トラック~JR貨物~トラックという組み合わせです。
いやぁ、ホントぎっしり積まれています。
下ろしたところはこちら
左官屋さんのご自宅の庭に置かしてもらいました。
- コメント: 0
- トラックバック(閉): 0
ピンチだよ全員集合
- 2013年5月12日 11:55 PM
- CACICOの毎日
昨年ヒットした映画で「アベンジャーズ」というのがありました。
映画宣伝のコピーが、「日本よ、これが映画だ。」
という、たいへん上から目線のコピーだったので、覚えてました。
でも、ビデオ屋で付いていたのはこちらのコピー。
ピンチだよ、全員集合
この、やる気のないコピーに負けて、「アベンジャーズ」をレンタルしました。
話は少し変わりますが、最近の映画は長いです。
この流れは多分タイタニック(1997年だから17年もの昔)からだと思います。
タイタニックは、それまで特殊な映画だけに許された3時間オーバーの189分。
映画興行は基本回転率ですから、映画館は短い作品を好みます。
でも、「3時間だろうが何だろうが、売れたら良いんでしょ!!」
とやってのけたのがジェームス・キャメロン監督。
個人的には映画は90分以内、長くて2時間まで。
と考えるのですが、
前例ができたら緩くなるのは、ジャンルを問わないらしい。
平気で2時間オーバーの作品が増えています。
アベンジャーズもご多分に漏れず、144分。
で、その中味は・・・
まぁ、「ピンチだよ全員集合」というコピーがお似合いの映画。
とだけ言っておきます。
続・アイロンは俺にまかせろ
- 2013年5月10日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
以前「アイロンは俺にまかせろ」をエントリーしましたが、
またまた、アイロンがけの作業です。
今回が今までと違うのは、同時に2邸の工事が行われれること。
建築(に限らないかも知れませんが)では、何故か仕事が重なります。
よく「仕事の平準化」という言葉を聞きますが、
できたら苦労はありません。
昨年から「何となく増えていきそうな感じ」があったので、
CACICOでは施工スタッフの増員を画策していました。
この増員というのは「CACICOの外壁」を施工できるグループの構築です。
何せ特殊な工法なので、「施工を知っている人がいません」
マイナーな仕事は、一般的に喜ばれません。
それは、その工事方法を覚えても「次に繋がらない」事が多いからです。
でも人に恵まれているのか、何社か手を上げてくれる人が出てきました。
CACICOの外壁を増やすためには、「造り手の育成」も課題なのです。
「まずは物件」と考えていた昨年とは、違うステップに入ったなぁ。
などとアイロンをかけながら考えたのでした。
無印の家
- 2013年5月7日 11:55 PM
- CACICOの毎日
GWを言い分けに更新をしていませんでしたm(_ _)m
さて、こちらは無印の家です。
最後の写真はガラス越しなので、ちょっと映り込みがありますね。
無印の家の内覧会に行った訳ではありません。
ネタをばらすと
無印の家、1/2スケールモデルです。
玄関先には、無印おなじみの値札が貼っています。
1600万円ぐらいだったかな。
こちらは、最近オープンしたグランフロント大阪内にある、無印ショップの中に展示されてます。
旗艦店らしく、商品数も、も~のすごい数。
見たこともないものがいっぱいです。
ディスプレーも気合いが入っていました。
私が一番気に入ったのはこちら。
無印好きのウチの娘、大阪に泊まる勢いでしたね。
ホーム > アーカイブ > 2013年5月のアーカイブ
- 検索
- Feeds
- Meta