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ガス衣類乾燥機には専用の給気が必要 その4(最後)

前回のまとめから。

ガス衣類乾燥機は、レンジフードの弱運転と、同等の排気を行う機械です。

1時間に174㎥もの排気を行っているのですから、

30坪の家(240㎥)であれば、90分もあれば家の中の空気がなくなる量です。

ではどのような現象が起きるでしょうか。

ファンの能力が高い場合

 → 室内が負圧になって、気密欠損部から漏気が始まる。

  玄関扉等、外部に面した扉が開けづらくなる。

ファンの能力が低い場合

 → ファンは回るだけで、負圧になるほど排気できない。

どちらにしても、メーカーが想定している量の排気が行われないことは確実。

結果、排ガスが室内に逆流したり、条件が悪ければ不完全燃焼を起こすのでしょうね。

 

住宅に義務づけられている24時間換気は、

30坪の家(240㎥)の空気を2時間毎に取り替えています。

つまり㎥/hに換算すると、120㎥/hの能力。

ですが、給気・排気ともに5~6箇所に分岐していますから、
 
一箇所の能力は、20㎥/h程度。
 
家の中をゆっくりと空気が動いているイメージですね。
 
そんな空間でガス衣類乾燥機を稼働させると、
 
突然174㎥/hの排気が発生する。
 
そよ風が吹いているところに、台風が襲来したイメージです。
 
室内環境、ガス衣類乾燥機のどちらにとっても、悪影響しか及ぼしません。
 
大切な事なので、繰り返します。
 
ガス衣類乾燥機は、専用の給気と組み合わせて使いましょう。
 
室内で衣類乾燥機の排ガスを吸わされるのは、割に合いませんからね。

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