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健康は断熱から

建物の断熱性能は、「健康」のためにある。

というタイトルの講演があった。

講師は、近畿大学の岩前教授

1900年初等、亡くなる人は真夏と真冬に多かったらしい。

それが時代と共に、夏の死亡は減少していくのだが、

冬の死亡数のみが高止まりしている。

夏の死亡と言えば「熱中症」などを思い浮かべてしまったが、さにあらず、

食中毒が主因とのこと。

確かに、日本で冷蔵庫が発売されたのは1930年代以降。

田舎はともかく、都会(人口密集地域)での食品の衛生状態は、

現在とは比べものにならない気がする。

つまり冷蔵庫という技術が、夏場特有の死亡を激減させたらしい。

教授は冬場特有の死亡を減らすことも、現在の技術で可能だという。

それが住宅の断熱。

先進国の統計で、冬季の死亡者が少ないのは、実は寒い地域が多い。

ヨーロッパではイタリア、フランス等の南欧の国よりも、

ノルウェー、フィンランド等の北欧の国の方が、冬季の死亡割合が少ない。

これは寒冷地域の方が、寒さに対抗する「断熱」化が進んでいるため、

住宅内の快適度が違うためだとしている。

いわゆるヒートショックが無いという話です。

実際、死亡に直結しなくても、「アレルギー、呼吸器疾患、皮膚疾患、整形疾患・・・」

いろいろな病気においても「高断熱」の住宅に住んでいる人の方が、病状が回復する傾向にあるとのこと。

おもしろいのは、省エネの観点だけでいくと、次世代省エネ基準Ⅲ~Ⅳをクリアした後は、

性能を上げても、大幅な削減には繋がらない。

   ゼロエネルギー住宅が、比較的簡単にできる理由でもあります。

だけど健康を考えると、次世代省エネ基準のⅡ(Q値で1.9)をクリアする事に意味がある。

Ⅲ~Ⅳの人よりも、もっと多くの人が病状の改善に繋がったというデーターがある。

特になるほどと思ったのは、「快適という指標は意味が無い」という指摘。

快適は、感覚の問題なので個人差が大きい。

寒くても気にならない人にとっては、どんな家でも快適だと言う訳(程度問題)ですが

その点、健康というキーワードは数値化できる。

病気の罹患率、冬季の死亡率など、健康にまつわる指標で、

高断熱の家の方が、良い結果を出している。

結論、高断熱の家だと健康になれる。

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