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さっさと不況を終わらせろ

「さっさと不況を終わらせろ」というのは、ノーベル経済学賞受賞者ポール・クルーグマンの最新作です。

早川書房で、訳者が山形浩生。

個人的に、翻訳文章は苦手です。

ですが、上手な翻訳者だと、逆に良い文章になる事もあります。

ちょっと古いですが、スティーブン・キングなんかはその良い例です。

キングは、ペーパーバック(安価な紙に印刷された娯楽小説)のホラー作家。

ですが、日本では深町真理子さんや白石郎さんなど良い訳者と出版社に恵まれて

ある意味格調高い翻訳であったりします。

原文が読める人曰く、文章が大分違うらしい。

で、上記の山形浩生さんは、「この人の翻訳なら読みたい」というファンがいるほどの人らしい。

早速読んでみましたが、確かに翻訳文体ではない。

こなれた「べらんめぇ調」です。

経済ネタなので、ちょっと難しいところもありますが、するすると読ませるのは流石です。

後書きには「原作はもっと突っ走った表現もあったけど、抑えぎみにしました」的なコメントが。

原書を読むのがベストなのかも知れませんが、日本の翻訳文化も素敵だと思った一冊でした。

内容に全く触れていませんね・・・

ものすごく簡単に言うと

不況の時に、増税や緊縮財政をするな。

政府は財政赤字を気にせず、雇用を作り出せ。

というものです。

当然ながら、現代の経済学の流行とは、逆の方向性だと思います。

何せギリシャ危機で、ギリシャは緊縮財政を求められている訳ですから。

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