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コーキングを超えるもの

外壁のメンテナンスといえば、塗装の塗り替えとコーキング打ち直し。

これが定番です。

この2つですが、どちらが大切かと言えば、コーキングかな?と思います。

塗装は美醜の問題が大きいですが、コーキングは痛んでくると(業界では「切れる」と言います)、

隙間から水が外壁の裏側に回り込みます。

以前も書きましたが、外壁の表面(コーキング)は一次防水です。

最終の防水ラインは、外壁の裏側にありますが、表面の性能が良いのに超した事はありません。

塗り防水、高性能断熱材、と良い材料を選択してきたのですが、

唯一旧態依然なのは、コーキングでした。

何かないか・・・

と探していると、やはりあるものです。

それが、目地シーリングという商品。

宣伝文句は、「防水性と透湿性を兼ね備えた理想的な商品」。

この言葉、一般の人はピンとこないと思いますが、業界関係者はびっくり仰天レベルです。

何せ、コーキングには持ち得ない透湿性がある上に、耐久性も良いらしい。

知ったからには、CACICOの外壁からコーキングはすべて削除。

目地シーリングに変更です。

数回に分けて説明しますので、今回は前振りと言う事で・・・

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世界に良い影響を与えている国って?

世界に一番良い影響を与えてる国はどこでしょうか?

英BBCが毎年発表している統計があります。

日本での統計業務は読売新聞が担当しているらしい。

2012年の一位は、日本でした。

日本は2008年がトップで、久しぶりの返り咲きだが、だいたい1~3位をうろうろしています。

で、読売新聞は、何故か理由があるのでしょう。中途半端なリストしか公表していないので、BBCから抜粋します。

さすがBBCは資料を全て公表しているので、中身を見てみました。

日本の影響をネガティブだけでカウントすると、4位です。

どの国が投票しているのかが知りたいので、調べてみると、お隣の中国と韓国です。

それぞれ、63%と58%というハイスコアで否定的。

逆に言うと、その2国を入れても平均が21%なんて、

どれだけ世界中で、評価されているのかが分かるというもの。

でも日本に一番ネガティブなのは日本のマスコミかも知れません。

何せ、自国の高評価を真面目に取り上げないのですから。

皆さん、こんな統計が毎年公表されている事、知ってました?

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外断熱の準備開始

昨日導入を決定した黒い断熱材を使って、外壁工事の準備を始めました。

CACICOの外壁ですが、以前下地は「針の穴も許さない防水」と言う話をしました。

外壁の仕上げ段階で、穴が空くようでは、まったく意味がありませんので、

防水層を傷つけない、外壁仕上げに挑戦しています。

その肝が、断熱材の接着工法です。

香川県の職人さんが木造でこの仕事ををするのは(多分)初めて。

その準備をしているのですが、はてさてどうなるでしょうか。

まずは、スターターと呼ばれる材料を自作してもらっています。

人生で左官のコテを持った事のない職人さんばかりでしたが、2~3時間もすれば、

器用にコテを操っていました。

さすが、職人魂!!

この仕事は訳あって、外壁業者(サイディング屋)さんにお願いしました。

どんな訳?

それは、香川の外壁を塗り壁メインにしたい。

という、CACICOの勝手な妄想から始まっています。

コストのあまりかからない塗り壁として、流行にしたいです。

そのためには外壁で大きなシェアを持つ、

サイディング業界に仕事を頼むのが近道なのでは・・・

と考えたのです。

運良く話にのってくれる会社を見つけ、今日に至っています。

外壁工事の詳細は、引き続きブログでお届けします。

工事日程の都合で、外壁の現場施工は来週の予定です。

それまでお待ち下さい。

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カメラ変えました OLYMPUS OM-D

今までは、ニコンのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)を使っていました。

COOLPIX P300というカメラです。

広角(狭いところで広く撮れる)に強いのと、

レンズが明るい(暗いところでも良く映る)という理由だったのですが、

コンデジじゃないものを使いたいなぁ。

と思って、カメラ買っちゃいました。

昨日のバーの写真は、新しいカメラで撮ったのですが、

もぅ、何というか、全く今までと違いました。

カメラ任せだったのですが、奥行き感というか、雰囲気というか、全くの別次元。

食べ物がとってもおいしそう。

買ったのは、オリンパスのOM-Dというレンズ交換型カメラです。

オリンパスのOMシリーズと言えば、フィルムカメラの時代、自分を含めた一部の人に、

「小型一眼レフカメラ」として人気がありました。

当時から(今でもそうですが)メインラインはニコンやキヤノンでしたから。

関係ないですけど、canonのカタカナ表記は、キャノンではなく、キヤノンと「ヤ」が大文字って知ってました?

で、今回OMシリーズがデジタルカメラとして復活したので、思わず買ってしまったという訳です。

レンズ交換型カメラの場合、肝はレンズです。

どんなに良い本体でも、レンズがダメだとその性能が発揮されない。

住宅の肝が「気密」だとすれば、

カメラの肝は「レンズ」です。

私には大きなカメラを携帯し続ける根性がないので、

できるだけコンパクト+広角の良い単焦点レンズがある。

という条件で辿り着いたのが、OM-Dというカメラです。

個人的には、当たりだったと思います。コンデジより重いですけどね。

以前、ソニーのα900(バッテリー別で850g!!)という、

すごく性能の良いカメラ(自前ではない)を使った事があるのですが、

手応え的には、それに近い感じが・・・重量は、半分以下ですけど。

自分で買った欲目ですかね。

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おいしいバー見つけました MELOBAR

丸亀町商店街を歩いていると、見慣れない看板が・・・

パティスリーミクニの辺りだなぁと、フラフラと歩いて行くと地下一階のバーが。

MELOBAR

ハイネケンの生かぁ。高松で飲めるンだぁ。

と迷っていると、お店のお嬢さんに声をかけられたのを言い訳に、そのままお店へ。

ちょっと大きめのBGMだなぁ・・・でも、耳に触らないと思ったら、

アナログ音源(LPレコードです)をきっちり鳴らしてました。

オープンは、4/15との事なので、バリバリの新規店。

とりあえずカウンターに座ってビールを。

で、せっかくなのでおつまみをと思い、お薦めの生春巻きと、キッシュを注文。

で、一口・・・おいしい!!

えっ、何々、、晩ご飯は家のつもりだったのに・・・でも他のも食べたい。

という欲望に耐えきれず、豚肉の赤ワイン煮、ロールキャベツ、鳥唐サラダを追加。

どれ食べても、すごくおいしい。でもってお値段は全て3桁。

久しぶりに、みんなに宣伝して回りたいお店を見つけてしまいました。

ちょっと幸せ。

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黒い新兵器

防水層の上に施工する断熱材が届きました。

ちょっと遅めの到着だったのですが、それには訳があります。

実は、新兵器を見つけてしまったのです。

湿式外断熱には、EPSという断熱材を使います。

EPSは発泡プラスティックの一種で、身近な所で言えば、魚箱(トロ箱)。

「何や、トロ箱貼っとるんかい!!」

ではなく、この材料にも種類が有ります。

EPSの中でも、透湿性(湿気を通すもの)のある特殊なものを使います。

で、その透湿性なのですが、材料の密度と関係があります。

で、その密度が性能に比例して・・・

 

すいません、何書いているか解らないですよね、まとめます。

EPSの性能を上げるには、密度を上げるしかないのですが、

そうすると透湿性能が落ちてしまう。結果として外断熱には使えない。

そのジレンマを解決したのが、今回の新兵器です。

特殊なカーボン(鉛筆の芯みたいなもの)を配合して、熱線を反射させる仕掛けで、

密度を上げる事無く、性能をあげた優れもの。(ついでに値段も・・・)

おぉ、それは素晴らしい。

という事で急遽採用決定。

単なる新しもん好き?

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防水のルール

塗り防水を始めてから、私の中で防水のルールが変わってきました。

以前、「針の穴も許せない」と言いましたが、もう少し系統立ててみます。

 コーキングに頼った防水はダメ 

というのが、それまでの基本ルールでした。

木造建築における外壁の防水は、二重構造となっています。

具体的に言うと、

①外装材、もしくはその継ぎ目に入れるシーリング材

②下地の上に貼る透湿防水シート

です。

①が一次防水と呼ばれ、②は単に防水と呼んでいます。

この呼び方でも解るように、最終止水ラインは外壁の表面ではなく、下地部分にあります。

なぜならば、外装材の継ぎ目に入れるシーリング材。

これは合成樹脂をペースト状にしたものなのですが、この耐久性があまり高くないからです。

外壁のメンテナンスと言えば、塗り替えを指しますが、その時に必ずコーキングの打ち替えも行います。

つまり、経年劣化が前提なのです。

ですから、コーキングという一次防水に頼らない代わりに、

透湿防水シートと板金に頼ってきました。

当然ながら、全てに満点の材料というものはありません。

シートと板金に足りないもの、それは連続性です。

限られたサイズの材料を固定する方式なので、「材料同士の継ぎ目」と「材料の固定方法」

その両方で、少しばかりのマイナスがあります。

それでも、コーキングの耐久性に頼るより「良い」という判断でした。

世の中に完璧はありませんので、その時の「最適解」を選択するしかないのです。

で、そこに出てきたのが塗り防水です。

現場で施工する関係で、「材料同士の継ぎ目」が無い。

固定方法が「塗り」なので、固定による瑕疵も無い。

という風に、今までの懸念が一気に解消したのです。

それで、CACICOの結論。

防水は、シームレスに限る。

もちろん、この商品にも弱点はあります。

物理的な衝撃。いわゆる表面材としての強度は無いので、仕上げ材には使えません。

まぁ途中で書きましたが、世の中に完璧なものはありません。

その時のベストを選択するだけ、というのは変わらないです。

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ユニットバスの施工

今日のM邸は、お風呂の取付でした。

お風呂に求めるものは多々あると思いますが、

個人的には、「洗濯用ふろ水利用システム」は欲しいです。

これは、浴槽に残ったお湯を、翌日の洗濯に使うシステム。

洗濯機のオプションで簡単にできるのですが、汲み取り用のホースが邪魔になるのが欠点。

でも、このシステムを使えば、配管自体を隠す事ができます。

これがリクシル版の模式図です。

で、TOTOのシステムはもっとシンプル。リクシルとは違い、追い焚き配管とセットになっています。

模式図無いですけど、現物の写真がこれ。

下部の黒い配管が固まっているヶ所。

追い焚き用の水・湯とふろ水利用システムの3つの配管があります。

浴槽の貫通部を1ヶ所にまとめている所はポイントが高いですね。

このふろ水利用システムには、業界の大きな不思議があります。

それは家電メーカートップであるパナソニックが、自社のユニットバスに採用していない事です。

メーカーの営業さんには何回も話をした事があるんですけどね。

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隙間は名刺サイズ

ゴールデンウィークが明けました。

「長い事休んだから、ぼちぼちやるよ」

という事で、大工さんの仕事は気密処理からスタートです。

壁の気密は終わったのですが、天井(屋根)は終わっていないのです。

上部からの処理でほぼ完璧だと思うのですが、「念には念を」を入れます。

大きな隙間は断熱材を吹き込み、そうでないところはコーキング。

もちろん指示だけではなく、理由を説明して、納得してもらってからお願いしています。

昨月、来日されていたクーラーさんが講演会の後の質疑応答でこんな話をしていました。

質問者     「高性能な家を造る時に、大切な事は何ですか?」

クーラーさん  「一番大切なのは気密です」

その言葉は、現場に携わる者として非常に納得できます。

一般的に高性能な家に必要な要素は、断熱、気密、換気と言われていますが、

その重要度のトップが気密という訳です。

理由は2つ

①後で行うのがとても大変

断熱と換気は後から追加・変更できますが、気密を後から確保するのは至難の業。

一般住宅の隙間は、全部集めたらA4サイズぐらいのサイズになります。

その隙間が外周にバラバラと散らばっていると思って下さい。

気密工事とは、その隙間を名刺サイズまで小さくする事です。

そんな工事、家が完成してからできる訳ありません。

 

②断熱や換気を生かすも殺すも気密しだい

これだけじゃ解らないですよね。個々に解説します。

☆気密を取らない断熱

隙間がある訳なので、最大限の性能が発揮できません。

でも、それはあまり大きな問題ではなく、

どちらかと言えば、気密を取らない断熱が壁の中で結露を起こす。

これが大問題です。

窓の結露とは違い見えない結露なので、防ぎようがありません。

カビ発生原因の有力候補かつ、構造体腐朽の温床です。

☆気密を取らない換気

空気の流れがコントロールしづらくなり、換気がうまくできません。

例えば、部屋の中の空気を入れ換えるためには、対角線上(一番離れた位置)に給気口と排気口をセットします。

その時、排気口の近くに穴があったらどうなるでしょうか。

「給気口→排気口」という流れにならず、

「近くの穴→排気口」(ショートカットと言います)となってしまい、

せっかくの換気性能が発揮できません。

水やりのホースの途中に、穴がいっぱい空いていたら・・・うまく水が出ない。そんな感じです。

 

ついでに逆も考えてみましょう。

☆断熱をしない気密

まぁ寒いでしょうが、少なくとも隙間風は減るでしょうから、マイナスはありません。

☆換気をしない気密

換気を止めると結露がおこりやすくなりますが、それは換気の問題。

それでも気密をしておけば、壁体内の結露を起こす事が防げます。

という風に、気密性能を上げる事でプラスはあっても、マイナスはありません。

 

少し話は変わりますが、気密住宅は「息苦しくなるのでは」と不安を抱く人もいます。

こちらのフォローを少し。

最近の住宅は、昔と違って立て付けがしっかりしています。

上でも書きましたが、隙間は家一棟でA4用紙一枚程度。

アルミサッシ以前の住宅で、隙間風を肌で感じられるレベル(大きな隙間)だと別でしょうが、

現在の新築住宅において、「隙間による自然換気」というメリットは期待できません。

逆に「中途半端に小さな隙間」にはマイナスがいっぱいなのです。

「高気密」なんて堅い言い回しが、良くないのでしょうね。

隙間は名刺サイズにしましょう。

このキャッチコピーならどうでしょうか。

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もう戻れない

今日で外壁の防水工事が終わります。

で、もう戻れない事に気づきました。

なにに?

それは、透湿防水シートを使った防水方法にです。

透湿防水シートによる防水とは、1メートル幅のシートで、建物をぐるぐる巻きにする手法。

だから、アメリカでは「ハウスラップ」と言います。

一番下はテープで固定しますが、その後は10㎝程度の重ねしろを取りながら上へ上へと巻いていきます。

シート自体の固定は、ハンマータッカーという大きなホッチキスのようなものを使います。

サッシとの取り合い部分は、ブチルテープでの固定。

細かい事を言えば、この段階で、針ほどの穴は開いています。何せ、固定がホッチキスの針ですから。

また、下記のような入り隅部では、重箱の隅をつつくようですが、ピンホールと呼ばれる穴ができてしまいます。

で、そのヶ所は、コーキングを盛り上げて止水します。

透湿防水シートを使った防水は、現状の木造・鉄骨住宅の標準工法です。

きちんと施工さえすれば、漏水につながる事はありません。

ですが塗り防水を始めてから、現場の見方が変わってしまったのです。

一切の隙間が無いのが当然に・・・

 

こんな感じで、あらゆる所がシームレスに防水してしまえます。(木がやせてもついていきます)

工法が違うので比べるのが申し訳ないですが、タッカーの穴が許せなくなりました。

もう、昔には戻れません。

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