CACICOブログ
日射遮蔽の方法は
- 2015年10月23日 9:17 AM
- 「かしこい家」の性能
ここ最近、秋という季節における日射遮蔽を取り上げているのですが、
なかなか一筋縄ではいきません。
太陽の高度がかなり低いからです。
外付けブラインドがあれば問題無しなのですが、
費用もそれなりにかかりますので、そんな特殊装置は別枠とすると、
①できるだけ庇を出す。
②窓の大きさは縦方向では無く、横方向に広げる。
と言うのがCACICOの提案なのですが、まぁこれも異論だらけでしょう。
特に掃き出しサッシは、日本人の遺伝子に組み込まれていると思う程の人気ぶり。
建築雑誌を見ても、「掃き出しサッシてんこ盛り」の家がいっぱい。
(床から直ぐにガラスが始まる家って多いです)
これに関しては以前
でまとめましたので、是非そちらを読んで下さい。
一言で言うと「見た目以外に良いとこ有るの?」です。
さて外部の日射遮蔽と言えば、日本的には「よしず、すだれ」
そうでなければ外付けロールスクリーン。
これも書いたことがあります。
今日は家の内側の話を。
室内の遮熱は室外より落ちますが、
何せ外で遮熱出来ないのですから仕方有りません。
順番を付けると、一般論としては
①ブラインド ②ロールスクリーン ③カーテン
という感じかもしれません。
日射遮蔽なのでフラットで隙間がない方が有利。
①と②の差は、微調整できるかどうかの違いです。
ロールスクリーンは全開と全閉しか選択肢が無いですが、ブラインドは細かい調整が出来るのですね。
日射侵入は低い位置から始まるので、ロールスクリーンを途中で止めると意味がないのです。
特に遮熱しながら通風したい。
とか
明かりをちょっとだけ入れたい。
となったら、ブラインドがもっとも融通が利きます。
機能的すぎて、家のデザインと合わない事がある。
というのが問題かも知れませんけどね。
まとめです。
①長い庇 ②背の低い窓 ③遮熱ブラインド
この三点が、蒸暑地域の家造りには必要。
特に、高断熱になればなるほど重要度が上がります。
太陽の熱
- 2015年10月22日 1:00 PM
- 「かしこい家」の性能
太陽からの熱って、季節によって違うんですね。
これは簡単に言うと、地球が23.4度傾いて自転しているから。
夏→秋→冬と、
太陽の光が、どんどん斜めに当たるため、熱エネルギーが拡散するんですね。
で、どの程度違うのか考えてみました。
夏至と冬至の南中高度から類推してみます。
夏至を100とすると、
冬至は65(ぐらい)
という感じだと思います。
文系の適当計算ですので、理系の方怒らないでくださいね。
因みに夏至って6月末ですけど、ホントに暑いのは8月。
このズレは、
地球が熱で暖まる→空気が暖まる
という時間差の問題です。
1日の中でも太陽高度が一番高い12時より、
最高気温は2時ぐらいになりますよね。
それと同じです。
さて話を戻します。
今年の夏至は6月22日で、冬至は12月22日。
今日は10月22日なので、77%ぐらいの熱量ではないでしょうか。
これは1日の熱量ではなく、平米辺りの熱量です。
日の出ている長さも違うので、1日に換算すると総量はもっと少なくなります。
今回はガラスに当たった熱を考えているので、
最高に暑い時期の77%ぐらいの熱が、窓ガラスに当たっている訳です。
これって結構厳しいですね。
CACICO的には、9月後半からガラス面に直射日光が当たりだしたのですが、
それは、長い庇と、腰高の窓という遮光条件ですら、という話。
(庇1メートル、窓の高さ1.5メートル)
普通の庇と掃き出しの窓であれば、
(庇50センチ、窓の高さ2メートル)
8月後半から日が当た始めるのではないかと想像します。
窓に直射日光が当たる。
と言う事は
如何に性能が良いガラスでも、室内に熱が入ります。
その実験が前回のブログ。
さて、そこで何が起こるか考えてみます。
家が高断熱であった場合は特にですが、
室温がドンドン上がります。
(もちろん室内に入り込む日射の量によりますが)
そこで問題なのは、住宅に装備されている熱交換換気扇。
今までも何度となく書いてきましたが、
熱交換換気扇とは、室内の温度を守ろうとする換気装置。
なので、日射熱を取得した室温を維持する方向で動きます。
夕方になって外気温が下がったとしても、住宅内の室温は高止まりします。
高断熱+熱交換換気という仕掛けが災いするのですね。
外気が快適な秋だからこそ、遮熱対策はものすごく重要だと考えるCACICOです。
Low-Eガラスの現実
- 2015年10月20日 8:28 PM
- 「かしこい家」の性能
前回はLow-Eガラスの能力について書きました。
現実的にはどうなの?
と思われる方もいると思うので実例を。
今日(10/20)のうどん県は、なかなか暖かい日でした。
車で走っているとエアコンを切ることは不可能でしたね。
お昼過ぎ、普段キッチンに置いている温湿度計を、日差しのあたる床に置いてみました。
ワザとブラインドを開けてからです。
室温は27℃だったのですが、ほんの数分で38℃まで上がりました。
これが日射で入って来た熱のチカラです。
ガラスは、ほぼ最強のトリプルガラスのダブルLow-E仕様。
と言っても
10月の現在には嬉しくない「熱」ですが、11月に入れば有り難い「熱」になるのです。
人って勝手ですよね。
Low-Eガラスと家造り
- 2015年10月19日 2:00 AM
- 「かしこい家」の性能
Low-Eガラスの復習から、
Low-Eは日本語に訳すと、低放射と言う意味。
特殊な金属膜をコーティングして、熱をカット出来るのがLow-Eガラスです。
Low-Eガラスが全て複層ガラス(ペアやトリプル)なのは、
断熱性能を上げると共に、金属膜を守る意味もあります。
さて、このLow-Eガラス。
素晴らしいモノではあるのですが、性能が一人歩きしている感もあります。
光を取り入れるけど、熱は入れない
とか
〇〇%以上熱をカットする
(〇〇にはお好きな数字を入れてください)
とか
聞いてしまうと、
なんだ、それならLow-E入れとけば遮熱対策OKじゃん
と思う人が(造り手側にすら)多いのですね。
そんな風潮に、敢えて(文系的な)疑問を投げかけます。
そこまで遮熱出来るのなら、冬は寒いでしょうね。
「冬は窓からの日射熱で、家の中が暖かく」
こんな台詞を聞いたこと有りませんか?
CACICOの経験でも、冬の日射熱は大切です。
と言うか、
トリプルガラスのダブルLow-Eという最強仕様
だったとしても、
窓に直射日光が当たれば、室内に熱が入ってきます。
イエ、入ってくれないと困るのです。
だって冬の暖房負荷が格段に増えてしまうから。
冬に日射熱を取得できるガラスが、
夏に日射熱を遮蔽 ・・・できる訳ないですよね。
もちろんシングルガラスと比べれば、格段の性能を持っていますが、
それでもその遮熱性能は、冬に熱取得できる程度の性能なのです。
なので
高断熱住宅の快適は、窓に当たる日射のコントロール次第
だと思ってください。
蒸暑地域の方は特にです。
窓と庇の配置、つまり家造りのプラン段階で、
快適かどうかの答えは出ているのです。
巨大植物が育つ家
- 2015年10月18日 11:17 AM
- デシカ日記
デシカと暮らし始めてほぼ一年。
写真は観葉植物としては非常にメジャーなクワズイモ君。
何年も前にスーパーの店頭で買いました。
長年連れ添ってきたヤツだったので、引っ越しを機に捨てるのも忍びず連れてきたのですが、
鉢を大きくしたというのもあって、あっという間に巨大化しました。
当初はキッチンに持っていって水をやっていたのですが、
今は移動させるのも一苦労。
写真の葉だけでも45㎝。
全体では2mの大物ぶり。
大きくなりすぎてバランスが悪いため自立不能、
ベッドで寝たきりの超肥満野郎よろしく、椅子に寄りかかって立ってます。
鉢のサイズが20㎝×20㎝×20㎝と植物に比べてあまりに小さい。
もう一回り大きい鉢に植え替えを計画しているのですが、
注)写真に写っている鉢ではありません
またまた大きくなってしまうのではという不安が・・・
ですが、以前ブログに書いた通り、
植物に優しい家は人にも優しいのです。
その意味では結果に満足。
やはり室内の植物に必要なのは温度管理。
あっ、
実は一つだけ懸念事項がありました。
それは、
一般の高性能住宅よりは夏場が低湿度で推移するので、
人にとっては快適でも、高温多湿を好む植物にとっては湿度不足?
という予想。
でも、まったくの杞憂でした。
・・・水やりの回数は多いかな。
灌水鉢を導入しておいてホント良かったです。
ディカプリオとVW
- 2015年10月17日 3:46 PM
- CACICOの毎日
既にVW一社の問題では無く、欧州全体の問題と化しているVWのディーゼル詐欺。
このお話にレオナルド・ディカプリオが絡んでいるという小ネタです。
直近のニュースとしては、ディカプリオ、VWのディーゼルスキャンダルを映画化。
流石ハリウッド、何でも飯の種にするなぁ。
と思ったのですが、ディカプリオという名前に引っかかりました。
ディカプリオと言えば、タイタニックのお姫様役・・・いえいえ主役として有名ですが、
(ケイト・ウィンスレットの方が斧振り回して男らしいのです)
車好きでも有名。
2005年のアカデミー賞の受賞会場。
ノミネート候補者は、お抱え運転手のリムジンで会場に乗り付けるのがお約束。
だけどディカプリオは、自分が運転するプリウスで登場したのです。
1997年に発売されたトヨタのプリウスは、2003年にモデルチェンジされた二世代目が大ヒット。
アカデミー賞授賞式の一件もニュースになり、「プリウスに乗る=エコな人」という社会的な流行に。
それは車業界内でも同様で、2005年度には北米と欧州のカーオブザイヤーを受賞しました。
一方VWですが、2004~5年からディーゼル不正を始めたようなので時期的に符合します。
VWはプリウスの登場にショックを受けたのでしょう。
だけどハイブリッドの特許技術は日本(トヨタ)に抑えられていて手がだせず。
ディーゼルに特化するしかなかったのですが技術が無かった・・・
日本の自動車評論家と言われる人たちは、おしなべて「ドイツ車びいき」の方が多いです。
ここ最近までは「欧州のディーゼル車素敵」という記事の花盛り。
ですがヨーロッパにおけるディーゼル車の現実は、
北京、ベルリン、パリ、ロンドンでエントリーしましたが、
街をスモッグだらけにしました。
データーとしては、こんなのがあります。
欧州のNox規制の推移と実際の道路の状況を、ガソリン(青)とディーゼル(赤)に分けて表示しています。
それぞれ実線が規制値です。
(因みにLCVとは商用車の事)
ガソリン車の実路データーは規制値に準じて推移していますが、ディーゼル車はダメですね。
タイトルはディーゼルエンジンには排ガス規制は存在しない。と書かれており、
当然ながらVWだけの話ではありません。
アメリカへの輸出はVW一社だけの責任でしようが、
EUの大気汚染は自動車業界ぐるみのみならず、欧州各国ぐるみの責任みたいですね。
日射の端境期
- 2015年10月16日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能 | デシカ日記
秋は高断熱住宅の苦手な季節だと思います。
今年のうどん県で言うと、10月初旬前後でしょうか。
(CACICO感覚)
なぜ苦手かというと、結構な日射が入ってくるから。
太陽の高さ(南中高度)がもっとも高いのは夏至(今年は6/22)。
でもって一番低いのが冬至(今年は12/22)
中間に当たる秋分は9月23日だから、10月は庇の効力が結構失われているのです。
もちろん、寒い時期には窓からの日射取得はとても有用。
なので、
暑い時期は庇で遮熱、寒い時期は日射取得
が大原則なのですが、端境期はどうなのか・・・
「まだ日射が要らないのに、日差しが入ってくる」
と言う事が起きます。
その季節が秋なのです。
例えば写真は10月11日。最高気温22℃、最低気温17℃
腰高の窓+庇有りなのに、縦型ブラインドに結構日があたっています。
Low-Eガラス越しでも、熱量は馬鹿になりません。
なので、ブラインド等は必須。
写真はニチベイの遮熱タイプなのですが充分役に立っています。
10月に入ると、いくら南窓といっても庇だけで日射遮蔽する事は不可能。
当然ですが、年によって気候も変わるため、
イクラと鮭とアボカドと
- 2015年10月15日 4:05 PM
- CACICOの毎日
イクラの醤油漬けを作った勢いで・・・
鮭とイクラの親子丼・・・丼じゃ無いですね。
好きなモノを混ぜただけ、という話もありますが
美味しいモノに美味しいモノを加えたら、凄く美味しくなる。
という思い込みだけで料理作っています(笑)
この流れだと、やはり日本酒スタートですかね。
こんな贅沢を出来るのも、筋子さんのお陰です。
詳しくは、こちらから。
アニキのシロシャツ
- 2015年10月13日 4:00 AM
- CACICOの毎日
今回は訳分からない話になりますので、ご関心の無い方はスルーして下さい。
「進撃の巨人」という実写映画を取りあげます。
漫画が原作、テレビアニメでヒット。でもって実写映画化されました。
日本映画頑張れ。という気持ちもあり、前編後編の2枚セット前売り券を購入。
前編の感想は「特撮凄い」だけでした。
何考えているか分からない「でかいヒト」が襲ってくる恐怖。
これは確実にハリウッド以上。
特撮スタッフの努力を讃えたいです。
でも、後編を見たいとは思いませんでした。
と言うか2枚セットを買った事を激しく後悔。
何故なら特撮以外がダメダメ。
ヒロインがヒラヒラのニットを着て鉄条網をかいくぐるシーンから嫌な予感が・・・
この手の映画は巨人という大嘘にリアルを持たせるため、日常部分の嘘は御法度なのです。
結果として予感は大当たり。
演出(つまり監督)も脚本も、気に障る所だらけ。
ドラマパートの度に、早く特撮シーンを観せて状態に・・・
(役者さんのせいではありませんよ、多分)
と思いつつも前売券を捨てる勇気が無いので、先日後編を鑑賞。
観るのは特撮シーンだけ。
と決めていた私の心に飛び込んできたのが
シロシャツのアニキ!
舞台は寺山修司もビックリな白い部屋。床には何故か白い砂。
アナログレコードを仕込んだジュークボックスから「エンドオブザワールド」が流れる中、
シロシャツ&シロパン&裸足のアニキが、シャンパングラスを手にドヤ顔で説教を始めます。
あまりのシュール&中二な展開に呆然とする観客(私)が、
「(うる星やつらの)面堂終太郎かぁっ!!」
と突っ込む隙すら与えず、アニキは怒濤の状況説明(ネタバラシ)。
そして数分後、シャンパンで乾杯する始末。
その後映画はアニキワールド一色。
勢いは留まるところを知らず、まさかのリンゴ王子にまで進化。
(知りたい人は映画を観てね)
その一挙手一投足から目が離せず、腹筋は崩壊状態。
脚本は「映画秘宝」を創刊した町山氏。(本職は映画評論家)
「映画秘宝」にぴったりな作品にするなんて、なかなかの自給自足ぶり。
そう言えば監督の樋口氏も
ガメラシリーズの特技監督は素晴らしかったですが、
ローレライ等の監督業は全く評価できない御仁。
割れ鍋に綴じ蓋と言って良いのかどうか、
後編は10年に1本の珍品映画に開花しました。
さてさて、2016年公開の新作ゴジラはもうひと手間かけてます。
脚本が町山氏から庵野氏に変更。
あの「巨神兵東京に現わる」(監督・樋口、脚本・庵野)チームに、
シロシャツのアニキを組み合わせるという凶暴タッグ。
東宝さん、僭越ながらパワーアップの方向が間違ってます。
イクラ大好き
- 2015年10月12日 4:00 AM
- CACICOの毎日
イクラ好きなのですが、なかなか良いお値段ですよね。
しかも、味付きしか売っていないし・・・
と言う事で、思い切って筋子を買ってみました。
筋子と言うのは、まぁ、ほぐしていないイクラですね。
間違っているかも知れませんが、
筋子→ほぐしていない鮭の卵
イクラ→ほぐして(ほとんどの場合醤油漬け)いる鮭の卵
という認識です。
これ、どうやってほぐすんだろう?
とお店の片隅でスマホ検索。
結果、40℃の塩水に漬けると、結構簡単にほぐせるらしいと判明。
で、キッチンで格闘30分+漬け込み1日
できたのがこちら。
これで夢にまで見た(ちょっと盛りすぎ)イクラ食べ放題が叶います。
個人的には、冷や奴に合うと思うのですが、どうですかね?
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