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レンジフードには、排気扇と換気扇がある

以前勤め人の時は、キッチン・ショールームの方と話す機会がよくありました。

その時私が言う台詞の一番は、

「レンジフードは、同時給排タイプにしてね」

でした。

キッチンの換気扇のことをレンジフードと呼びます。

炒め物や煮炊きをする時は、湯気や油煙が大量に発生します。

これらを効率よく排出するのが、レンジフードの役割。

ですが、キッチンで「換気扇」と呼ばれている機械を、

能力に基づいて正確に表記すると「排気扇」でしかありません。

出すだけなのです。

 

さて、ちょっと脱線しますが、現在の住宅には計画換気が義務づけられています。

1時間に0.5回(2時間に1回)の換気が必要。と言われるやつ。

その根拠を知っていますか?

換気のルールでは、人は1時間あたり、30立米の新鮮空気が必要とされています。

30 m3/h (立米/時間)と表記しますね。

4人家族が30坪程度の家に住むとします。

30坪の建物の空気量は、240 m3/h

人間が4人なので、120 m3/hの新鮮空気が必要。

240 m3/hの室内空気の内、120 m3/h,つまり半分を入れ替える必要があるという事になります。

計画換気における必要風量の計算でした。

なかなかに大雑把ですよね。

その可否は別の機会に書くとして、

ここでは、家一棟を換気するには120 m3/hぐらいの能力がいる。

という事だけ覚えておいてください。

 

さてレンジフードの話に戻ります。

メーカーによりますが、弱で300 m3/h  中で500 m3/h 強で700 m3/h ぐらいの設定です。

つまり弱運転でも、

1時間あれば、家の中の空気を全て入れ換えて、まだおつりがくる。

そんな勢いで排気運転するのです。

今、わざと排気運転と書いたのですが、

その能力をいかんなく発揮するためには、本来なら、同量の給気が必要となります。

最近の立て付けの良い住宅だと、大量の隙間風が入ってくる隙間がないので、どこかの窓を少し開ける事になります。

そうしないと、モーター音はしても排気はしない。という羽目に陥ります。

以前はマンション等、気密性能が高い空間でのみ見られた現象ですが、、最近では個人住宅でも増えています。

建築精度は改善されても、設備が追いついていない訳ですね。

 

私が始めに述べた同時給排タイプとは、

排気運転している時に、外気の給気ができる仕掛けを持ったレンジフードを指します。

文字通り、給気と排気を同時に行います。

排気をするためには、同量の給気が必要。

ただそれだけなのですが、それができるレンジフードは、まだまだ少数派です。

CACICOとしては、同時給排の能力があって、初めて換気扇と呼んで良いと思うのです。

それ以外は、紛らわしいので排気扇という名前に変えて欲しいです。

だって、排気しかしないんですよ。

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ハウスルールの変えどころ

当たり前、と思っていたけども、実は「家」によってバラバラ。

という話は、家造りの過程で良くみました。

例えば、風呂上がりの「バスタオル」の使い方とかがそうです。

家族でシェアするのか。

マイバスタオルなのか。

バスタオルではなく、バスローブなのか。

その家の「当たり前」によって、脱衣室のタオルハンガーが大きく変わったりします。

家族でシェア → ハンガーひとつ

マイバスタオル

   1回限り  → ハンガー無し

   使い回し  → 家族分のフック(ハンガーでは、面積が足りない)

バスローブ  →  ハンガー無し、もしくはバスローブ用フック

のような感じですかね。

長年積み重ねた習慣は、なかなか変えられないものですが、

「家を建てる」というのは、「ハウスルール」を変える絶好のタイミングではあります。

一般的には間取り変更による、「ルール」変更か多いのですが、

これからは、建物性能に由来する「ルール」変更も考慮して欲しいですね。

その一つが、ここ最近書いてきた、洗濯物室内干し計画です。

洗濯は、日々の生活から切り離すことができません。

食事であれば、「今日は外食」という事もできますが、洗濯からは、そのような逃げ道すらありません。

(クリーニングに全て出す、という荒技もあるのかも知れませんが・・・)

因みに、家電製品の世界では、「ドラム式洗濯乾燥機」がもてはやされた時期がありましたが、

これなんかは家電による、ルール変更ではないかと考えます。

本当に乾燥までOKIであれば、室内干し以上に、家事の省力化に繋がります。

乾燥まで全自動で、かつ問題が無いのであれば、もっと売れてしかるべきですが、

現実の売れ筋は、ドラム式洗濯機より、縦型洗濯機の方が圧倒的だそうで。

皆さん乾燥機として使わないのではないかと想像します。

 

さて、改めて室内干しのメリットを(以前とは違う形で)挙げたいと思います。

1 天候や時間帯に左右されない。

2 衣類の劣化が少ない。

3 住宅プランへの負荷が少ない。

4 洗濯の労力が削減できる。

まず1から。

室内の日陰干しなので、当然と言えば当然です。

ただし、シーツやベッドパットなどの大物は、普段干している場所では干しきれません。

吹き抜けの手すりなんかに、パサッとかけます。

その時は、陽が当たる(早く乾く)時間帯が良いですね。晩ご飯の時に洗濯物は見たくないですから。

2の劣化が少ないのは、「日焼けによる劣化がない」という事。

3は、ちょっと説明が要ると思います。

以前にも書きましたが、「使いやすい外部物干し場」を確保するのは、結構大変です。

設計士が悩むだけなら良いのですが、結果として建物コストに反映してきます。

ただしデシカを導入するには、一般的な全熱換気装置よりも割高です。

快適な内干しがリーズナブルに、という訳ではありません。

外干し快適プランにコストをかけるのであれば・・・というぐらいの意味に取ってください。

4は、家事動線が短くなり、衣類によっては、ハンガーに吊ったまま乾燥→収納という事も可能です。

外干しで、同じ事をする人もいるようですが、ハンガーが汚れない(劣化も少ない)というのは内干しならではです。

今回は特殊例になってしまいましたが、家の性能によって、暖房器具なども変わっていきます。

家を建てる、という判断をするのであれば、「ハウスルール」を変えたくなるような性能の家もご検討ください。

「空間が快適」というプラスアルファは、一生物ですから。

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除湿と加湿はどちらが難しい?

住宅内部の湿度をコントロール。

と言った場合、除湿と加湿どちらが難しいでしょうか?

CACICOは、除湿だと思っています。

湿度も温度も、プラスは比較的簡単ですが、マイナスが大変なのです。

分かりやすいので温度から。

暖房と冷房の機器を見てみましょう。

暖房器具は、いろんな種類と熱源がありますが、冷房はエアコンぐらいです。

扇風機は人体から気化熱を奪いますが、室温自体は下げないので除外してます。

暖房にはいろんな方法がありますが、冷房は限られている。つまり難しいのです。

何故かと考えると、「生活する」と言うことは熱を発生することと同義語だからです。

料理を作っても、掃除をしても、テレビや電気を点けても、そして人はそこにいるだけで熱をだします。

「全ての可動物」は、生き物、機械を問わず、動いた時に、発熱を目的としなくても発熱してしまうのです。

例えば、我が家のプラズマディスプレイTVは、「暖房器具ですか」と突っ込みたくなるほど発熱します。

消費電力の少ない機器というのは、熱の発生が少ない機器でもあるのです。(暖房器具を除く)

なので、部屋の中に多くの家電製品&多くの家族がいる場合は、

暖房にかかるエネルギーは少なくなります。

一方同じ条件で夏を考えると、冷房には逆に多くのエネルギーが必要です。

ですから、温度はプラスよりマイナスが難しいのです。

 

さて、同じ理屈で湿度を考えてみます。

加湿をしようと思ったら、

洗濯物を内干ししても、浴室の扉を開け放しにしても、キッチンでお湯を沸騰させても可能です。

(ホテルに泊まった時に、バスタブにお湯を張って加湿器代わりにしませんか?)

一方除湿はエアコンもしくは除湿専用機を使うしかありません。

 

さて、加湿を行う行為は、ほとんどの場合において温度の上昇を伴います。

これは「冬」という状況では良いことです。

除湿を行う行為は、ちょっと複雑な話になります。

除湿能力が一番高いエアコンの話をしますと、除湿をする=温度が低下します。

夏ですから良いような気がしますが、実はそうでもありません。

なぜなら、温度が下がりすぎるからです。

これは、除湿方法から来る宿命です。

温度を下げる過程で、結露が発生する。という自然現象を流用しているのですから。

エアコン内部には、金属製のフィンを大量に備えた熱交換器があります。

熱交換器は、コンプレッサーで冷やされて、そこに室内の空気を送り込みます。

すると空気は冷やされるのですが、代わりに熱交換器の表面で結露現象が起きます。

エアコンは、その結露水をドレインパンで受けて室外に排出します。

夏場、エアコン室外機の周囲に水が流れているのを見ると思いますが、

それが室内の空気から除湿された水分なのです。

(車も停車中にエアコンを動かすと、結露水を排出してますよね)

この原理で動いている以上、湿度を下げるためには、温度を下げざるを得ない。

「冷房しなくても良いから、除湿だけして」という要望は、エアコンにとっては無理な話なのです。

冷房と除湿の加減がイコールであれば良いのでしょうが・・・

ここで一つの疑問がでてきます。

高性能住宅があるとします。

その断熱性能ゆえ、少しエアコンを動かせば、すぐに涼しくなる「家」です。

ですが、「エアコンの稼働時間が短い」という事は、「エアコンによる除湿量も少ない」訳です。

そのままでは、快適温度帯ですが、高湿度の空間になってしまう気がします。

これを解消しようと思えば、

再熱除湿機能があるエアコンを使うか、除湿専用機を使うかの2択です。

除湿は、ホント難しいですね。

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室内干しは可能か?

前回の続きです。

物干し場の要件を積み上げた結果、室内干しに行き着きました。

提案としては

洗面脱衣室を広げて、物干しスペースを取る。

クローゼット・スペースの一部を物干しスペースとする。

この兼用方式としました。

で、改めて問題提議です。

室内干しで洗濯物がうまく乾くのか?

結論から言うと、「仕掛け」無しでは無理だと思います。

特に、夏場は「生乾き」になってしまうでしょう。

なので仕掛けの登場です。

この投稿のカテゴリーを「デシカ日記」にしている理由でもあります。

「デシカ」という仕掛けがあれば、可能です。

デシカは、アクティブに湿度をコントロールする換気装置。

相対湿度で50%を目指します。

当然ながら、夏場の室内干しは、デシカに取っては負荷になります。

(冬場は加湿したいでしょうから、問題ないはず)

ですが人は、1日で1L以上の水蒸気を発生させる生き物です。

その発散水蒸気量から考えても、洗濯物が保有する水分なんて、たかが知れています。

これはデシカのメーカーであるDAIKINの見解ではなく、CACICOの見解ですのでお間違いなく。

メーカーさんには、「部屋干しできる24時間換気装置」として営業することを進言していますが・・・

CACICOの見解をまとめます。

洗濯物の室内干しの除湿負荷よりも、

3人暮らしが4人暮らしになる除湿負荷の方が圧倒的に大きい。

でも、デシカに家族構成の人数制限はありません(笑)

なので、デシカによる室内干し計画はうまくいく。

 

とりあえず冬の間は、室内干しによる問題はありませんでした。

違いがあるとすれば、外干しより「少しだけ」時間がかかることです。

(風と光が無いから当然ですね)

その傾向は、厚手の生地や、布地の重なりがあれば、特に顕著でした。

ですので、干し方には少し工夫が必要でした。

外干しと違って「風」が一切無いですから、干したままの形で乾くのも新鮮でした。

前回いろんな利点を書きましたが、特に動線という意味では最強です。

何せ、洗濯機から直接干せる!!

一部は、そのままクローゼットまで持って行って、そのままですし・・・

後、この寒いのに外に出なくて良い。と言うのも隠れた利点でした。

 

今後は、これからの梅雨時期がどうなるかが楽しみです。

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物干しスペースを考える  

洗濯物を干すときには、陽に当てたい!!

という方は、数多くいます。

・・・と言うか、圧倒的多数かも知れません。

住宅を設計する時には、いろんな要望が出ますが、物干しスペースを突き詰めるのは中々の難問だったりします。

 

まずは、物干しスペースへの要望を書き出してみます。

1 陽に当てたい

2 でも、他人からは見られたくない。

3 かつ、自分たちも見たくない。

4 突然の雨を考えたら庇が欲しい。

5 家事動線をコンパクトにしたい。

 

ポイントは、「陽に当てたい」けど「見たくない」という所です。

2階建て、かつ2階にベランダがあれば、まずそこが物干し場になりますね。

洗濯物が1階と2階を行ったり来たり、という問題が残りますが、1 ~4はクリアできますから。

一方、2階にベランダが無かったり、平屋の場合は大変かも知れません。

全ての要望を満たすためには、
 
建物の東か西にサービスコートを設けて、庇を付ける&外構で目隠しと、結構大事です。

洗濯にまつわる家事は、
 
脱衣→洗濯→干す→畳む→収納
 
といろんな工程が有り、かつ場所が変わっていくので、まじめな設計者ほど悩みの種だと思います。
 
男性設計者は、そこまで考えない人が多いかも知れませんけどね。
 
 
CACICOは、この物干しスペースを、違う視点から考察したいと思います。
 
要望の一番始めに上げた「洗濯物を陽に当てたい」
 
その理由は何でしょうか?

当然ながら、陽に当てた方が乾きやすいからですよね。

「陽を当てたら、暖かくてふんわり」とか「殺菌効果が」とかの副次的効果を重要視する人もいるでしょうが、

「乾けば良い」のであれば、目的では無く手段だと解釈できます。

その方式で、要望を分類します。

 

1 陽に当てたい             →手段

2 でも、人からは見られたくない   →目的

3 かつ、自分たちも見たくない    →目的

4 突然の雨を考えたら庇が欲しい  →手段

5 家事動線をコンパクトにしたい   →目的

 

すると、手段と目的に分かれました。

手段とは、他の方法があるかも知れない。

目的とは、置き換えることが出来ない

つまり、2,3,5は目的なので代替えが効きませんが、1,4は代替えが可能なのです。

「1陽に当てない&4 雨の心配が無い場所」というのは、簡単に言うと室内です。

いわゆる「室内干し」ですね。

室内干しは、確かに全ての要望を満たします。

ただし、ちゃんと乾いたらです。

その話は次回行います。

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クロス切れの原因を探る

室内の仕上げと言えば、日本では圧倒的にクロスです。

で、たまたま工事現場でクロス屋さんと話をしていると、

「最近の住宅は、補修依頼が多い」

という話題が出てきました。

クロスの補修とは、クロスが切れた箇所の補修の事です。

塗り壁ならば割れ(クラック)と言いますが、クロスは「切れる」と表現します。

さて、このクロスの「切れる」場所ですが、塗り壁のクラックと同様、下地の継ぎ手です。

建物が風圧等で揺れた場合(戸建て住宅では普通です)、そのひずみはどうしても弱いところに集中します。

なのでクロスが切れるとしたら、ボードの継ぎ手なのです。

クロスや塗り壁の下地処理ですが、一般的に「パテ」と呼ばれる材料で、継ぎ目を固めます。

その時、強度を増やすために寒冷紗というファイバー強化テープを入れる事が多いのですが、

それでも切れる時は切れます。

 

ですが、「最近増えてきた」というのであれば、何か新たな要因があるはず。

その原因として考えられるのが、「建物の高断熱化」です。

家を快適にするための「高断熱」が、クロスの切れる原因。

そう言われても、ピンと来ないと思いますので、順序立ててお話しします。

快適な住宅とは、寒くない住宅だと言って良いと思います。

夏暑いのは仕方ないけど、冬の底冷えはちょっと。

その目的を達成するため、まず行われたのが「断熱」の強化。

結果として、以前よりは「暖かい室内温度」が実現できるようになりました。

ですが既築の住宅においては、樹脂サッシが普及していないこともあり。

玄関扉や窓では結露が発生します。

つまり室温は確保できても、湿度は確保できていない。

同時に暖房器具の選択にも変化がありました。

開放型呼ばれる、ガスや灯油を燃料にするタイプから、電気式に切り替わっています。

これは先日書いたように、「水蒸気を発生する器具」から「水蒸気を発生しない器具」への変更です。

窓の結露は大きく減少しましたが、

結果として以前より「高温・過乾燥」な住宅が増えている。

というのが、私の推測です。

さて、もう少しお付き合いください。

一戸建てのほとんどは木造住宅です。

クロスの下地であるボードを固定する相手も、当然柱や間柱という木材なのですが、

これが室内環境の「高温・過乾燥」の影響を受けて、

今まで以上に痩せたり、捻じれたりする。

これが、クロスの切れが多発する理由・・・

結構自信があるのですが、どう思われますか?

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快適な暖房器具とは

湿度ネタの続きです。

エアコンで暖房すると「乾燥」する

と思っている方が結構います。

結論から言うと、エアコンによる暖房で水蒸気量が減ることはありません。

ですが、前回の話とかぶりますが

室温が上がったために、相対湿度が下がり、乾燥したように感じるのです。

だから、「良い」と言っているのではありません。人は「相対湿度」を感じる生き物ですから。

従前からある、ガスファンヒーターや石油ストーブなどの開放型暖房器具は、湿度に関しては優秀です。

(開放型暖房器具とは、室内で燃焼させる暖房器具)

燃焼という化学変化の過程で、水蒸気を発生させるので、自然と加湿が行われていたのです。

それならば、エアコンより開放型暖房器具のほうが、良いのか?

というと、そんな訳でもありません。

水蒸気(水)も作りますが、二酸化炭素も作ってしまいます。

なので開放型暖房器具は「1時間に1~2回は換気してくださいね」

という表記の通り、締め切ったままでは空気環境が一気に悪くなります。

ですから、

「開放型暖房器具+定期的な換気」 か 「電気式暖房+加湿器」  

の選択となります。

電気式と書いたのは、エアコンだけではなく、

条件によっては、輻射熱暖房も選択肢に入るからです。

輻射熱暖房とは、パネルヒーターや床暖房のような送風機能が無い暖房器具。

エアコンのようにファンによる気流を作らないため、快適性は高いです。

また、輻射熱暖房の場合、設定温度を低く出来るというのも大きいですね。

人の体感とは、おおざっぱに

「空気温度+室内表面からの放射温度」÷2

エアコンやファンヒーターのように、空気を暖める暖房器具よりは、

パネルヒーターのように、物(空気も含む)を暖める暖房器具の方が、

温度ムラが少ないため、結果として設定温度が低くできるのです。

 

ただし、さきほど「条件によって」と書いたように、万能ではありません。

マンションや、戸建てならば「広くない空間」が条件かと思います。

輻射暖房は一般的に立ち上がりが遅いため、

部屋が寒すぎたり、広い空間においては、能力不足に陥る可能性があります。

なので暖房器具は、使う環境によってお薦めが変わります。

高断熱の空間であれば、

輻射熱暖房+加湿器という組み合わせが理想ですね。

音も気流も発生しない。というのは非常に快適なことなのです。

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相対湿度の考え方

デシカと暮らす日常を、綴っていく企画をしていたのですが、ブログ自体を更新しないという不手際で停滞していました。

少しずつですが、始めたいと思います。

さて、2月5日の朝9時の室内状況です。

こちらはシチズンの温湿度計で、子機が1台付いおり、同時表示が出来る商品です。

上段が室内、下段が室外(玄関先に子機があります)

データーは写真の通りですが、復唱します。

室内環境  温度22.3℃、湿度54%

外部環境  温度  6.1℃、湿度67%

です。

ここで、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、湿度データーの見方をご説明をします。

外部が67%と聞くと、なんだ高湿度だな。と思う方がいらっしゃいます。

ですが、ここでいう湿度とは正確には相対湿度です。

空気中の湿度は、絶対湿度と相対湿度のどちらかで表記されるのですが、一般的には相対湿度です。

ちなみにデシカの運転に関しては、絶対湿度で制御されています。

さて、絶対湿度と相対湿度。

何が違うかというと、まず単位が違います。

絶対湿度とは「乾燥空気1Kg中に含まれる、水蒸気の量」で単位は、g/kg。

相対湿度は

ある気温で大気が含むことが出来る絶対水蒸気量を100とした時の水蒸気量

なので単位は%です。

一般に湿度が高いとか低いという話の「湿度」とは全てパーセント、つまり相対湿度な訳ですね。

先ほどの写真の数値も、当然ながらパーセントですので、相対湿度です。

この値を、絶対湿度に読み替えてます。

室内環境  温度22.3℃  相対湿度54% → 絶対湿度 9.06 g/kg

室外環境  温度  6.1℃  相対湿度67% → 絶対湿度  3.9 g/kg

と言うことで、屋外の水分量は非常に少ない事が分かります。

温度が低く、大気があまり水分を蓄えることが出来ないため、

見かけ上割合(%)が高いだけなのです。

例えば、この水分量のまま温度を上げてみると、もっとはっきりします。

室外環境の空気を、そのまま室内に取り込んで、「暖房」したという仮定条件ですね。

絶対湿度3.9g/kgのまま、室温を22.3℃に上げると、相対湿度は、23.44%です。

思いっきり過乾燥の空間が出来てしまいます。

これでは、いくら暖かくても快適だとは言えません。

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良く切れる包丁

この原稿を書いたのが、実は昨年の12月22日。

それからなんと、一月もアップしていませんでした。

だめですね。

でも、とりあえずアップします。

 

刃物は切れ味です。

以前使っていたステンレス製の包丁から、鉄製の包丁に変えてから、もう10年近く経ちます。

メーカー名を書くと営業妨害になるので書きませんが、

錆びない&切れ味が続く

と言ううたい文句で、使っていました。

自分で包丁を研ぐ、なんてことはしませんので、

ある日、春日水神市場のイベントで包丁を研いでもらいました。(ローカルですね)

そこで職人さんと話をしているうちに、昔ながらの「鉄」の包丁に興味が出てきました。

「鉄と鋼」ですので、錆びやすいイメージがありましたが、でもまぁ、ものは試しで一本購入。

そうすると、もう全く別物。

切れすぎて怖いくらいです。

この「切れすぎて怖い」というのも、刃物側から考えれば、勝手な表現ですね。

この程度の力はいるだろう。と思って動かすのですが、刃がイメージより先に動いてしまい、その違和感なのです。

切れ味の「持続」に関しては、比べようが無いことに気づきました。

ですがベストな「ステンレス」より、切れ味が落ちた「鉄」の方が良く切れる気がします。

つまり、「良く切れる」というレベル自体が違うのです。

今まで使っていたものは、切れ味の劣化速度はゆっくりしているのかも知れませんが、

スタートのレベルが低いと言うこと。

気になっていた錆びの問題も、使ってみたらほとんど問題にはなりませんでした。

水に浸かりっぱなしだとダメでしょうが、流石にそんなことはしませんから。

後は、定期的に「研ぎ」をしてくれる環境でしょう。

前述のお店では、定期的に「研ぎのイベント」を開催しているので、それだけは外せなくなりました。

「作った人がメンテナンスする」というのがベストですもんね。

 

さて、今回も包丁を研いでもらっていた時、「刃」の話になりました。

包丁には、両刃と片刃があります。

で、知らなかったのですが、切れ味が良いのは片刃らしいのです。

・・・刺身用の包丁は片刃らしい。

だったら全部片刃で良いのでは?などと考えてしまったのですが、

そうなると「利き手」によって刃の付ける面を変えないといけないそうです。

右利き用とか左利き用などができる訳なんですね。

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蓄熱暖房の新しい道

冷房に関してはエアコン一択ですが、暖房に関してはいろんな選択肢があります。

その中の一つが蓄熱暖房。

有名なのは電気式の蓄熱暖房器ですね。

以前は、「割安な夜間電力を使用して」が、うたい文句。

今だったら、「日中暖房しても、太陽光発電はすべて売電できますよ」

という感じでしょうか。

CACICOとしては、「蓄熱→放熱」というシステム自体、うどん県には不向きだと考えます。

以前、「床暖房の未来 の続き」でも書いたように、季節によっては「蓄熱」を持て余してしまうからです。

蓄熱暖房器は内部に蓄熱レンガがあって、そのレンガを最高700℃に暖めるそうです。

その熱は、当然ながら「保存しておけない」ため、どんどんと室内に放射されます。

日中天気が良くて、室温が高くなっても止める事はできません。

という訳で、寒暖の差が大きい地域では、デメリットが目立ちます。

ですが、だからと言って、「蓄熱暖房」自体がダメだとは思っていません。

今までの話は、あくまでも、現在の電気式蓄熱暖房器の話です。

 

(電気)料金節約のための蓄熱ではなく、快適のための蓄熱があると思うのです。

具体的な問題点は、蓄熱温度が高すぎる事です。

 

では逆に、CACICOの知っている成功例を。

一階の床をタイル張りにしたい。

こんな要望があった場合は、蓄熱式がお薦めです。

→タイル仕上げでも床下がある構造(木地にタイルを接着)の場合は除きます。

一般的に一階の床をタイル貼りにする時は、コンクリートを打ち増ししてタイルを貼ります。

なので床下に空間が無く、いわばコンクリートに直接、足を付ける事になります。

言ってみれば、玄関土間と同じ条件です。

こんな状況下においては、どんなに室温を上げても、タイルの床面は暖かくなりません。

床面の温度を上げたければコンクリートを暖めるしかなく、

そのためにはコンクリート内部に温水配管を埋設する、蓄熱暖房が適役です。

そこに流す温水は、低ければ低いほど良いですが、

ボイラーにも温度の下限があるので、40℃ぐらで間欠運転(1日2時間とか)させます。

ポイントは、やはり蓄熱温度ですね。

蓄熱温度を、「触れた時も快適」な温度範囲に抑えられれば、良い輻射暖房になると思っています。

現在ある蓄熱暖房器は、小型の機器一台(=少ない容量)で住宅全体を暖める熱量が求められます。

しかも住宅の断熱性能は、まちまちですから一番低いところに合わすしかありません。

だから最高700℃という温度が必要なのでしょう。

逆を言えば

①一定以上の断熱性能

②大きな蓄熱層

があれば、温度は低く抑える事が可能です。

前述のタイル床という条件は特殊ですが、

フローリング仕上げでも、基礎自体を蓄熱体とした蓄熱暖房があれば、非常に有効だと思います。

「基礎外断熱+基礎蓄熱」

ならば、上記の2条件を満たす事が可能です。

以前取り上げた、「5万円の床暖房」は、CACICOの考える蓄熱暖房の簡易版だったりします。

蓄熱暖房は、あくまで輻射熱暖房として使うべき。

CACICOの提案です。

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