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ハウスルールの変えどころ

当たり前、と思っていたけども、実は「家」によってバラバラ。

という話は、家造りの過程で良くみました。

例えば、風呂上がりの「バスタオル」の使い方とかがそうです。

家族でシェアするのか。

マイバスタオルなのか。

バスタオルではなく、バスローブなのか。

その家の「当たり前」によって、脱衣室のタオルハンガーが大きく変わったりします。

家族でシェア → ハンガーひとつ

マイバスタオル

   1回限り  → ハンガー無し

   使い回し  → 家族分のフック(ハンガーでは、面積が足りない)

バスローブ  →  ハンガー無し、もしくはバスローブ用フック

のような感じですかね。

長年積み重ねた習慣は、なかなか変えられないものですが、

「家を建てる」というのは、「ハウスルール」を変える絶好のタイミングではあります。

一般的には間取り変更による、「ルール」変更か多いのですが、

これからは、建物性能に由来する「ルール」変更も考慮して欲しいですね。

その一つが、ここ最近書いてきた、洗濯物室内干し計画です。

洗濯は、日々の生活から切り離すことができません。

食事であれば、「今日は外食」という事もできますが、洗濯からは、そのような逃げ道すらありません。

(クリーニングに全て出す、という荒技もあるのかも知れませんが・・・)

因みに、家電製品の世界では、「ドラム式洗濯乾燥機」がもてはやされた時期がありましたが、

これなんかは家電による、ルール変更ではないかと考えます。

本当に乾燥までOKIであれば、室内干し以上に、家事の省力化に繋がります。

乾燥まで全自動で、かつ問題が無いのであれば、もっと売れてしかるべきですが、

現実の売れ筋は、ドラム式洗濯機より、縦型洗濯機の方が圧倒的だそうで。

皆さん乾燥機として使わないのではないかと想像します。

 

さて、改めて室内干しのメリットを(以前とは違う形で)挙げたいと思います。

1 天候や時間帯に左右されない。

2 衣類の劣化が少ない。

3 住宅プランへの負荷が少ない。

4 洗濯の労力が削減できる。

まず1から。

室内の日陰干しなので、当然と言えば当然です。

ただし、シーツやベッドパットなどの大物は、普段干している場所では干しきれません。

吹き抜けの手すりなんかに、パサッとかけます。

その時は、陽が当たる(早く乾く)時間帯が良いですね。晩ご飯の時に洗濯物は見たくないですから。

2の劣化が少ないのは、「日焼けによる劣化がない」という事。

3は、ちょっと説明が要ると思います。

以前にも書きましたが、「使いやすい外部物干し場」を確保するのは、結構大変です。

設計士が悩むだけなら良いのですが、結果として建物コストに反映してきます。

ただしデシカを導入するには、一般的な全熱換気装置よりも割高です。

快適な内干しがリーズナブルに、という訳ではありません。

外干し快適プランにコストをかけるのであれば・・・というぐらいの意味に取ってください。

4は、家事動線が短くなり、衣類によっては、ハンガーに吊ったまま乾燥→収納という事も可能です。

外干しで、同じ事をする人もいるようですが、ハンガーが汚れない(劣化も少ない)というのは内干しならではです。

今回は特殊例になってしまいましたが、家の性能によって、暖房器具なども変わっていきます。

家を建てる、という判断をするのであれば、「ハウスルール」を変えたくなるような性能の家もご検討ください。

「空間が快適」というプラスアルファは、一生物ですから。

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