- 2014年12月18日 8:44 AM
- 「かしこい家」の性能
冷房に関してはエアコン一択ですが、暖房に関してはいろんな選択肢があります。
その中の一つが蓄熱暖房。
有名なのは電気式の蓄熱暖房器ですね。
以前は、「割安な夜間電力を使用して」が、うたい文句。
今だったら、「日中暖房しても、太陽光発電はすべて売電できますよ」
という感じでしょうか。
CACICOとしては、「蓄熱→放熱」というシステム自体、うどん県には不向きだと考えます。
以前、「床暖房の未来 の続き」でも書いたように、季節によっては「蓄熱」を持て余してしまうからです。
蓄熱暖房器は内部に蓄熱レンガがあって、そのレンガを最高700℃に暖めるそうです。
その熱は、当然ながら「保存しておけない」ため、どんどんと室内に放射されます。
日中天気が良くて、室温が高くなっても止める事はできません。
という訳で、寒暖の差が大きい地域では、デメリットが目立ちます。
ですが、だからと言って、「蓄熱暖房」自体がダメだとは思っていません。
今までの話は、あくまでも、現在の電気式蓄熱暖房器の話です。
(電気)料金節約のための蓄熱ではなく、快適のための蓄熱があると思うのです。
具体的な問題点は、蓄熱温度が高すぎる事です。
では逆に、CACICOの知っている成功例を。
一階の床をタイル張りにしたい。
こんな要望があった場合は、蓄熱式がお薦めです。
→タイル仕上げでも床下がある構造(木地にタイルを接着)の場合は除きます。
一般的に一階の床をタイル貼りにする時は、コンクリートを打ち増ししてタイルを貼ります。
なので床下に空間が無く、いわばコンクリートに直接、足を付ける事になります。
言ってみれば、玄関土間と同じ条件です。
こんな状況下においては、どんなに室温を上げても、タイルの床面は暖かくなりません。
床面の温度を上げたければコンクリートを暖めるしかなく、
そのためにはコンクリート内部に温水配管を埋設する、蓄熱暖房が適役です。
そこに流す温水は、低ければ低いほど良いですが、
ボイラーにも温度の下限があるので、40℃ぐらで間欠運転(1日2時間とか)させます。
ポイントは、やはり蓄熱温度ですね。
蓄熱温度を、「触れた時も快適」な温度範囲に抑えられれば、良い輻射暖房になると思っています。
現在ある蓄熱暖房器は、小型の機器一台(=少ない容量)で住宅全体を暖める熱量が求められます。
しかも住宅の断熱性能は、まちまちですから一番低いところに合わすしかありません。
だから最高700℃という温度が必要なのでしょう。
逆を言えば
①一定以上の断熱性能
②大きな蓄熱層
があれば、温度は低く抑える事が可能です。
前述のタイル床という条件は特殊ですが、
フローリング仕上げでも、基礎自体を蓄熱体とした蓄熱暖房があれば、非常に有効だと思います。
「基礎外断熱+基礎蓄熱」
ならば、上記の2条件を満たす事が可能です。
以前取り上げた、「5万円の床暖房」は、CACICOの考える蓄熱暖房の簡易版だったりします。
蓄熱暖房は、あくまで輻射熱暖房として使うべき。
CACICOの提案です。