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快適の要は庇にあり

車に乗ると、太陽エネルギーのすごさを思い知らされます。

私事ですが、家の車は野ざらしです。

前面の南面道路に対して、「ポイ」と横付けしているのですが、

天気がよい日には、この寒い時期でも「ものすごく暑く」なります。

正に温室状態。

もちろん車は住宅と違って断熱は考慮されていません。

ですので、日が陰るとすっと車内温度が下がります。

車も断熱した方が良いですよ。という話ではありません。

そんな事をしたら、夏場の車中が大変な事になってしまうからです。

熱は「入り放題」。だから無断熱で正解です。

太陽の熱で、車中がポカポカ。

この熱を、住宅で有効利用するのがパッシブな住宅なのです。

もう少し、車の話をします。

夏場に屋根がないところで駐車すると、車内温度が半端なく上がります。

なので駐車中には、フロントウインドゥの内側にサンシェードを広げる人も多いです。

自動車は、当然のことながら四方がガラス窓。

当然ながら、日射取得はものすごい量となります。

この熱量を処理できるのは、ひとえに車が走る道具だから。

つまり風が吹き込んで、車内温度を下げてくれるのです。

エアコンが無い時代に、かつ窓が開閉できなければ、夏場は使い物にならなかったでしょうね。

(初期の車は屋根が無かったので、その限りではないでしょうが)

車は移動のための道具。ですから、日射に関しては無防備です。

窓ガラスを黒くするぐらいしか防御策はなく、熱に対しては通風とエアコンしかありません。

 

さてさて、住宅です。

大きな窓がいっぱいあったら、明るくて、風通しがよくて素敵。

と疑念なく言えるのは、過去の話。

現在の快適な家と言うのは、

遮熱と採熱をコントロールできる家なのです。


理由は簡単です。

暑い時期に

日射入り放題→エアコンで冷やす

のと

日射をできるだけ遮る→エアコンは最低限

どちらが快適か?という話です。

 

だったら、すべての窓を小さくしたらよいのか?

と言う訳でもありません。

夏はそれで良いですが、冬が問題になってきます。

我が家の車ではないですが、日射による熱の取得は馬鹿にできません。

 

寒い時期に

日射が入らない→暖房器具で暖める

のと

日射が入る→暖房器具は最低限

とは、どちらが良いか?という話です。

 

つまり、

暑い時期はしっかり遮熱できて、寒い時期はしっかり採熱できる

そんな仕掛けのがある家が良いのです。

もちろん車とは逆で、しっかり断熱すれば、一層快適になります。

何か難しそうに書きましたが、

遮熱と採熱の基本は、必要な長さの庇です。

建物の断熱性能に比例して、 庇の重要度は上がる一方なのです。

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