CACICOブログ HOME > デシカ日記 > 快適な暖房器具とは

快適な暖房器具とは

湿度ネタの続きです。

エアコンで暖房すると「乾燥」する

と思っている方が結構います。

結論から言うと、エアコンによる暖房で水蒸気量が減ることはありません。

ですが、前回の話とかぶりますが

室温が上がったために、相対湿度が下がり、乾燥したように感じるのです。

だから、「良い」と言っているのではありません。人は「相対湿度」を感じる生き物ですから。

従前からある、ガスファンヒーターや石油ストーブなどの開放型暖房器具は、湿度に関しては優秀です。

(開放型暖房器具とは、室内で燃焼させる暖房器具)

燃焼という化学変化の過程で、水蒸気を発生させるので、自然と加湿が行われていたのです。

それならば、エアコンより開放型暖房器具のほうが、良いのか?

というと、そんな訳でもありません。

水蒸気(水)も作りますが、二酸化炭素も作ってしまいます。

なので開放型暖房器具は「1時間に1~2回は換気してくださいね」

という表記の通り、締め切ったままでは空気環境が一気に悪くなります。

ですから、

「開放型暖房器具+定期的な換気」 か 「電気式暖房+加湿器」  

の選択となります。

電気式と書いたのは、エアコンだけではなく、

条件によっては、輻射熱暖房も選択肢に入るからです。

輻射熱暖房とは、パネルヒーターや床暖房のような送風機能が無い暖房器具。

エアコンのようにファンによる気流を作らないため、快適性は高いです。

また、輻射熱暖房の場合、設定温度を低く出来るというのも大きいですね。

人の体感とは、おおざっぱに

「空気温度+室内表面からの放射温度」÷2

エアコンやファンヒーターのように、空気を暖める暖房器具よりは、

パネルヒーターのように、物(空気も含む)を暖める暖房器具の方が、

温度ムラが少ないため、結果として設定温度が低くできるのです。

 

ただし、さきほど「条件によって」と書いたように、万能ではありません。

マンションや、戸建てならば「広くない空間」が条件かと思います。

輻射暖房は一般的に立ち上がりが遅いため、

部屋が寒すぎたり、広い空間においては、能力不足に陥る可能性があります。

なので暖房器具は、使う環境によってお薦めが変わります。

高断熱の空間であれば、

輻射熱暖房+加湿器という組み合わせが理想ですね。

音も気流も発生しない。というのは非常に快適なことなのです。

ホーム > デシカ日記 > 快適な暖房器具とは

検索
Feeds
Meta

ページの上部に戻る