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暑いを科学してみた その2

先日の続きです。

フェイスブックで芝池 英樹先生(建築物における湿気研究の第一人者)が話されていたのですが

「コンクリート住宅は夜間に温度が下がらないので、熱中症対策に特段配慮する必要がある」というコメントを、

東京都市大学の坊垣先生がテレ朝「モーニングバード」に寄せていた。

との事です。

CACICOの実験結果とモーニングバードのコメントは、実は同じ事の裏表。

建物の前提条件が違うだけ。

CACISU中央公園は外断熱で、テレ朝のコメントに出てきた建物(ほとんどのRC)は内断熱。

 

具体的な現象としては

CACISU中央公園は、外部で断熱しているため、鉄筋コンクリートが室内側の温度で蓄熱していた。

一般のコンクリート建築は、室内側で断熱をしているため、鉄筋コンクリートが外気温度で蓄熱していた。

という事。つまり

構造体の熱量があまりに膨大なため、蓄熱体(鉄筋コンクリート)の温度変化が遅い

と言う事実が、良い方に表れるか、悪い方に表れるかの違いなのです。

CACISU中央公園の場合は

外気温が急に高くなっても、室温に影響が表れなかった。

 →外断熱なので、構造体が室温に近い状態で蓄熱していた。なので、外気温の影響が少なかった。

一般のコンクリート住宅は

徐々に気温が高くなっているのに伴い、蓄熱温度も上昇。

 →内断熱なので、構造体が室温ではなく外気温の影響下にある。なので、外気温の影響が多かった。

先ほどの芝池先生は、

「外断熱されたRC住宅の場合は、日射遮蔽を怠らなければ、特段の配慮は必要ない」

…というのは外断熱関係者の常識なんですが、

外断熱が未だ十分認知・普及していない我が国では、仕方ないかと苦笑する朝です。

とまとめていますが、ホントその通りだと思います。

蛇足ですが、この「日射遮蔽」というのは、窓から入る直射日光の熱を指します。

 

暑いを科学してみた その1

先日の「暑いを科学してみる」の報告です。

表が見づらいので、まとめます。

上の線が、湿度、下の線が温度です。

始めと終わりで大きく変動しているのは、部屋を移動したからなので、忘れてください。

さて結果は、

7月8日の10時~7月9日の13時の約1日ちょっとの間、

湿度は71~70%、温度は27.5℃でほとんど微動だにしませんでした。

湿度70%なので、お世辞にも快適とは言えませんが、温度の変化がないのがすごいです。

この間、高松気象台のデーターから行くと、

7月8日 

10時  29.6℃

16時  34.1℃

24時  28.5℃

7月9日

5時  25.8℃(最低気温)

9時  30.3℃

13時 33.9℃

ということで皆様も体感しているとおり、暑くてやってられない熱帯夜でした。

なおかつ、鉄筋コンクリートの3階建ての3階(窓からの直射日光は無し)にある

居室において温度変化が全くなかった、というのは素敵です。

 

当然ながら、このまま暑い日が続けば、じわじわと室温は上がるでしょうが、

ポイントは、「温度変化が非常に遅い」という所にあります。

つまり、鉄筋コンクリートという蓄熱体が、温度変化に対して大きな緩衝体になったということです。

この話は、次回に続きます。

エアコン付けました

本気で暑い日が始まりました。

で、ようやくエアコンの取付が完了。

いやホント、ぎりぎりで間に合いました。

エアコンは以前ご紹介した東芝。昨年度のトップモデルです。

45Wという最低出力運転を試したい気持ちもありますが、

どちらかというと、27℃の付けっぱなし運転をしてみようと思います。

24時間の内7,8時間程度しか使わない事務所ですが、熱帯夜の日が続けば熱の侵入は、ほぼ24時間。

ならば、鉄筋コンクリートの蓄熱を快適な状態に保つためには、

エアコンの「付け放し」が良いのではないか?と考えたのです。

付け放しでも、温度センサーが働くのだから、基本OFFまたは最弱運転の時間が続くはず。

これを試せるのも、「人が住まない」からです。

家族からのクレームが無いですからね。

さて、今日から開始してみます。

暑いを科学してみる

もう、完全に夏モードですね。

7月7日のアメダス情報によると、高松の気温は、

最低気温 23.5℃ (05:15)

最高気温 33.6℃  (15:53)

でした。

因みに高松は伏石に気象台があるので、伏石の気温です。

で、観測条件としては機器の直下に30㎡以上の芝生が義務づけられています。

30㎡と言えば、約9坪。畳にして18枚

実際は、こんな風らしいです。

街中の気温と差があるのは、ある意味当然ですかね。

さて、CACICOでは数週間前に

「エアコンを付けて」

と知り合いのエアコン業者さんに依頼しています。

「手が空いたらね」

と話したきり来てくれません。

いきなり暑くなったため、もうてんてこ舞いらしいです。

CACICOの事務所は外断熱改修をしていますので、

今まではエアコンが無くても困らなかったですが、

これからはきつくなる気がします。

日中の温度もさることながら、夜間(最低気温)が上がるのが問題です。

いわゆる熱帯夜。というやつですね。

これは、1日の最低気温が25℃を割らない夜のこと。

どんな断熱性能の良い建物でも、

外気温が「ず~っと暑い」&室内で熱が発生(人が活動)する

という条件では、室温は上がります。

まぁ、どこまでエアコン無しでいけるか?

という実験も面白いかも知れませんが・・・

 

で、以前CACISU中央公園は、人が居る居ないで、温度差がある

という話をした事があります。

実際、今部屋を移動してもそれは体感できます。

そこで、人が居ない部屋の温度変化を調べてみることにしました。

で、登場するのがこちら温湿度デデーターロガー。

これで温度の変化を計ってみます。

CACISU中央公園は、南側の部屋を使っていないため、その部屋にデーターロガーを設置。

30分間隔で温度を測定することにしました。数日内には結果がご報告できると思います。

若冲が来てくれました

私が唯一購読している新聞、東海新報を読んでいると

岩手県立美術館で、若冲展を見てきたというコラムが。

えっ?岩手で「若冲展」

若冲と言えば、東京国立博物館(とうはく)や京都国立博物館(きょうはく)クラスの受け皿でも

超満員のイメージがあったので、何故かなぁと調べてみると

東日本大震災復興支援 特別展という形の巡回展でした。

キャッチコピーは、若冲が来てくれました

仙台市博物館(3/1~5/6)→岩手県立美術館(5/18~7/15)→福島県立美術館(7/27~9/23)

若冲と言えば、アメリカのプライス・コレクション。

最近日本で公開されたのは2006年でした。

福島は、東京から新幹線で1時間30分。

ちょっと見に行きたいです。

あっ、東北新幹線に乗ってみたいとか、そんなんじゃないですからね。

我が家の若冲です。

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非拘束名簿式比例代表制

何か、舌をかみそうなタイトルです。

私の家にも参議院選挙の入場券がやって来ました。

そこで、参議院選挙の仕組みについて少し。

参議院も衆議院も小選挙区と比例区に分かれています。

でもって、小選挙区は分かりやすいです。

香川1区とか2区とか、地域からの代表という訳。

一方、比例区と言うのは、政党に投票する方式。

で、その方法で衆議院方式と参議院方式の二つがあります。

衆議院方式 → 拘束名簿式

参議院方式 → 非拘束名簿方式

です。

投票行動としては、衆議院方式の方が簡単。

政党にのみ投票。

A党の立候補者が50人とします。その50人の名簿には、初めから順番(拘束名簿)が付けられていて、

得票数に応じて、上から何人が当選します。

もう一つは、

政党もしくは個人のどちらかに投票。

A党の立候補が50 人いたとしても、党側で順番が付けられない(非拘束名簿)

順番は、誰が付けるかと言えば有権者。

個人名の投票が多い順で当選していきます。

 

拘束名簿方式は、政党が当選順位を決める。

非拘束名簿方式は、有権者が当選順位を決める。

という違いです。

拘束名簿方式の名簿順は党内部の力関係で決まりますので、当然ながら有権者の意向とは変わります。

昨年の衆議院選挙でも、選挙区で落選した議員が比例で復活。

等という、訳の分からないことが発生します。

同じ比例代表と言っても

拘束名簿&重複立候補OKの衆議院と

非拘束名簿&重複立候補NGの参議院は大きくシステムが違います。

どう考えても、参議院のシステムが良いように思われます。

最も、衆議院の比例は地域ブロック選挙(香川県の人は四国ブロック)で、

参議院の全国統一とは状況は違います。

党名ではなく、投票者名で投票した方が、自身の意見をより反映できるのが、「非拘束名簿方式」というわけです。

ただ現実には、「調べるのが面倒だから」という理由で、政党名投票が多くを占め、

結果、組織票を持っている人が上位に来るのが現実らしいです。

選挙って、難しいですね。

ガスレンジの交換

キッチンのガスレンジがだいぶ古くなり、交換部品が無いことが判明。

なので、これを機に設備を入れ替えることにしました。

さて、ここで考えるのはIHかガスか、という問題。

住宅販売から離れてしまったので、現在の流行は分かりませんが、

IHが主流なのではないかと思います。

で、いろいろと考えてみました。

まずはIHの長所と短所を簡単に

長所

燃焼しないので、空気を汚さない。

直接火が出ないので、火災の原因になりづらい

五徳が無いから掃除がしやすい

短所

4カ所同時調理ができない。

これだけだと、どう考えてもIHの圧勝っぽいのですが、

私の選択は、ガスでした。

以前、ガスをプッシュしたというのもありますが、理由を詳しく話すと

直火の性能が違うから。

という事に付きます。

IHレンジは、お湯を沸かす、フライパンを加熱するという能力は高いですが、

「焼く」という作業はできません。

なので、その分野はラジエントまたはシーズヒーターとなります。

どちらも簡単に言うと、真っ赤に熱した電熱線です。

3口IHという選択もありますが、一番小さいコンロはラジエントヒーターにする事が多い。

何故か?

一般的に、どんな鍋でも使えるから。という回答なのですが、

突き詰めると「直火」が使える唯一の場所なのです。

つまり、3口IHがダメで、IH+ラジエントヒーターの組み合わせが良いと言いたい訳?

ではありません。

そこまで振っておきながら、上部コンロで直火を使うことは、ほとんどありません。

ホント、海苔をあぶるぐらいではないでしょうか?

(我が家では、機会がとても多いですが)

まぁ、最近のガスレンジは、魚焼き網の使用を禁止していますし、

第一、煙モウモウの料理なんか家の中でできないですよね。

では、どこで「直火」の差が出てくるか?

それは魚焼き器です。

最近は「グリラー」と言った方が良いかも知れませんね。

グリラーを比較した場合、

つまり「直火」の性能比較では、電気よりガスの方が高いのです。

IHと書かないのは、IHは直火という能力がないためです。

「直火」部門では、シーズヒーターとガスの比較が正しいです。

さて、話を戻します。

最近のグリラー

両面焼き&水不要。そして網はテフロン加工。

 

なので、何でもこいです。

例えば、鶏モモ肉を焼くと、皮がパリパリで、余計な油は下に落ちている。

ちょこっとウインナーを焼くのも、油使いません。

トウモロコシも、茹でたりせずにそのまま直火焼き。

焼きナスなんかも、あっという間にできます。

油(炒める、揚げる)を使わずに火を通す調理方は、

茹でる、蒸す、焼く。

この中で一番簡単なのは、何でしょうか。

私思うに、両面焼き&タイマー機能付きガスグリラーの「焼き」だと思います。

 

一方電気は、直火では旗色が悪いので、

加圧水蒸気料理(ヘルシアに代表される)やオーブン(熱風)料理などを売りにしています。

その辺りの技術はすごいのですが、それは電子レンジの付加価値の話。

レンジフード(排気ができる)がセット。というキッチンのレンジならば、

ガスのグリラーが良いと考えた次第です。

まぁ、趣味ですけどね。

映画から見た国際化

世界で一番人気があるのは、ハリウッド映画と言って良いと思います。

どれぐらいかと言えば、どこの国に行ってもまぁ、シェアの半分は超えている状況。

で、この流れに逆らっている国が数カ国あります。

そのトップは、映画大国インドです。

興行収入からみた2010年度のデーターでいくと、

インドの自国映画率は、89%とダントツ。

他には、中国、インドネシア、トルコという国々が50%オーバーです。

ではヨーロッパ各国はどうかというと、データー元が変わってジェトロ(日本貿易振興機構)の資料を見ます。

スクリーンクォーター制という外国映画の上映規制を行っているフランスが40%程度

後の国は、ど~んと低く

ドイツ20%、イギリス、イタリアが30%しか自国映画がありません。

では、日本はどうかというと、2012年のシェアは65.7%と自国映画が活況。

アジアよりヨーロッパの方がハリウッド映画のシェアが高い。

一言で言うと、そういう結果なのです。

そこで理由を考えてみたのですが、「人種や言葉」が大きな役割を果たしているのではないかと思います。

ヨーロッパの人から見ると、登場人物にしろ、発音にしろ、アジアの人達が感じる程の違和感はないはず。

白人中心&アルファベット的な言語の国では、

「ハリウッド映画の受け入れが非常にスムーズだったのでは」

でも結果として、自国の映画シェアが激減→映画産業がなくなる。という道を駆け足で歩んでいます。

映画発祥国であるフランスが、国策として「外国映画の規制」をしても先ほどの数字。

(1902年の「月世界旅行」というサイレント映画が世界初)

で、もう一つの要件は「人口」です。

先ほど出てきたアジアの国々はインド、中国はいうまでもなく、

インドネシア2億2000万人、トルコ7800万人と人口の多い国ばかり。

ヨーロッパで一番人口が多いのがドイツで8000万人。フランス、イギリス、イタリアが6000万人近辺。

一定以上の人口と、独自の言語。

これが自国映画が生き残る道なんですね。

もう少し言うと、小説も、歌も、マンガも全て同じです。

いくら独自の言語を持っていても人口(つまりお客さん)が少ないと、産業になりません。

日本は1億人オーバーの、ほぼ単一言語国家なので、文化が産業として生き残っている。

と言う訳です。

でも、グローバリズムという点で見ると、「ダメ」なんでしょうね。

以前、「軽自動車は日本の非関税障壁」、というブログをエントリーしましたが、

その理屈でいけば、日本人が英語ヒアリングができないのは非関税障壁だ。

とアメリカが言っても驚かないです。

グローバル化が進んで、自国の映画が見られなくなっているのが、世界の状況です。

日本も表を見る限り、シェアが急落した時期もあり、安泰という訳ではありません。

「日本語」でしか伝わらないことが「日本人」の私には大量にあります。

ですので、日本語で生まれた邦画が存在し続けるのはありがたいです。

それって、国際化に抵抗している悪い人ですかね。

スピーカーケーブル

久し振りにオーディオというものにお金を使いました。

それが、この写真・・・ではありません。

買ったのはアンプなのですが、「後で送るね」という事で、

サービスでくれたスピーカーケーブルを持って帰りました。

今回のネタは、スピーカーケーブルには「向き」がある。

という話です。

例えば、コンセントにも向き、というか極性があります。

コンセントの差し込み口ですが、よ~く見ると、右より左の方が大きいのです。

この左側は、電気の帰り道(コールド)で、右側が来る側(ホット)となります。

右から流れてきた電流が、機械を通って左へ戻って行くという訳。

つまり左側に金属を突っ込んでも感電しないのです。

でも、決して試さないでください。つなぎ間違いの可能性がありますので・・・

一方電源ケーブルの方も区別がつくようになっています。

写真のように、コールド側に白い線が印刷されています。

(注 このような印刷が無いケーブルも数多く、それは、どちら向きに差し込んでも良い機器です)

その辺りは、電気工事に携わる人なら当然知っている事で、私も現場監督的に知ってました。

でもスピーカーケーブルのことは今回初めて知りました。

写真のケーブルには、先ほど述べたような白い線は印刷されていませんが、

代わりにメーカー名等の印刷があるのが普通です。

その印刷の向き(文字の頭側)をスピーカー側に向けた方が良いらしいのです。

結果として、どれだけ音質が改善するかは未知数ですが、

お金がかかる訳でもないので、今回試してみようと思っています。

つなぎ換えて音質の差を確認する根性はありませんので、あしからず。

省エネ機器の価値

外断熱リフォームをしたCACISU中央公園で仕事を始めてから、

部屋によって体感温度が全く違うことに気づきました。

部屋は3カ所あるのですが、私が普段居るのは北側の部屋。

後の二つは空き部屋状態です。

そのような環境&窓はほとんど開けない。

という条件ですが、北側の部屋だけ温度が高く感じます。

階下に亀井歯科医院さんが開業ししているというのも大きいですが、

一番の理由は、熱源が集まっているからです。

パソコン、コピー機、照明、冷蔵庫、そして人間(白熱電球1個分)・・・

先日エアコンの消費電力の話をしました。

まぁ、エアコンは熱を外部に捨てるので関係ないのですが、

室内で動く電気機器の発する熱量は侮れません。

効率の悪い電化製品は、お財布に厳しいだけでなく、室内に大量の熱を放出します。

例えばテレビです。

同じ画面サイズで、消費電力が多いテレビと少ないテレビの差は何でしょうか?

すごく大雑把ですが、発熱量の差です。

効率の悪い機械というのは、同じ仕事をした時に無駄が多い訳ですが、

その無駄は、消えて無くなる訳ではありません。

「熱」として室内に残り続けるのです。

寒い時期であれば、「暖房器具代わり」という言い分けもできますが、

夏場はそうはいきません。

さて、家の中でエネルギー消費量が多い電気製品が何かご存じですか?

使用方法にもよりますが

テレビと冷蔵庫です。

全体の60%をこの2つが占める。という統計があるくらい。

「テレビと冷蔵庫」を省エネタイプに変えると、夏場の室温が、少しマシになります。

電気屋のセールストークの様ですが、ホントのこと。

まぁ、テレビを見ないのが一番の省エネなんですけどね。

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