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扇風機のようなエアコン

東芝のエアコンが、なかなかすごいことになっています。

ものすごく少ない電力で冷暖房運転が可能。

なんと45W!!

って言われても分からないですよね。

扇風機と比較してみます。

一般的なAC扇風機が30~40W(最大出力)なので、

扇風機並みの電力でエアコン運転が可能なのです。

頭にACと付けているのは、最近増えてきたDC(直流)モーターの扇風機と区別するため。

DCモーターの商品は値段が高いですが、最小1W(!)~最大17W

なんて言う商品まであります。

エアコンの話に戻りますね。

この圧倒的な節電運転は、コンプレッサーが2つ組み合わして、

「小さな能力」しか要らない時は、「コンプレッサーを一つ休止させる」事で達成しています。

メーカー曰く、「デュアルコンプレッサー」システムです。

勘違いしていけないのは、少ない電力ですぐに快適になる訳ではないこと。

目的としては二つ

①設定温度に近づいた時の省エネ運転。

シングルコンプレッサーのエアコンは、

オン→オフでしかコントロールできませんが、

デュアルコンプレッサーのエアコンは、

2シリンダー→1シリンダー→オフ→1シリンダー

という風に、できるだけ「オンオフ」させないように設計しているそうです。

車の燃費と同じように、オンオフというのは、エアコンの燃費にとっても良くないのです。

②使い方の新提案

就寝時に、エアコンから扇風機に切り替えて・・・という人は多いと思いますが、

夜中に寝苦しくなって目を覚ます。というおまけがついてきませんか?

でも、45Wなら、付けっ放しでいけますよ、という訳。

実際に使用していませんので、メーカーの受け売りではあるのですが、

確かに他社品の最低出力と較べれば、1/3程度であるのは事実です。

このデュアルコンプレッサーモデルですが、

2012年はトップモデルにしか設定がなかったのですが、

今年は上位モデル2機種に搭載されています。

当然他社も追随して、数年経ったら当たり前の技術になったりするのでしょうね。

いや、日本のメーカーって、ガラパゴス的にすごいです。

2カ所で工事中!!

現在、黒石建設さんと西建住宅さんでCACICOの外壁工事が行われています。

「同時に2つの現場」

という状況を昨年は考えられませんでした。

それは2つの意味で。

一番は仕事の依頼がなかった事(笑)ですが、

もしあったとしても、仕事ができる職人がいませんでした。

これは結構、致命的です。

CACICOの外壁を大きく分けると

防水・断熱材取付・下塗り・上塗り

4工程に分かれます。

後半の2つは左官工事として当たり前なので、職人さんはいるでしょう。

1番目の防水も「塗装による防水」を外壁下地にする仕様は特殊でも、

作業自体は塗装屋さんであれば手慣れたもの。

問題は2番目の断熱材取付です。

具体的には、

「断熱材をカットして、樹脂モルタルで壁に接着していく」

という作業。

これが類似の仕事がないため、やれる人がいない。

そんな訳で、昨年度は工事が重なると、

どちらかの仕事がSTOPしてしまうような状況でした。

ですが、工事の予定を施工者の都合で引き延ばせません。

CACICOの上半期の課題は、

(何時か来るであろう、ダブルブッキングに備えた)

職人の育成だったのです。

 

現在、同時施工が出来るのは、とても感慨深いです。

もっと素直には、「滑り込みセーフ」というところですが。

壊れたPCから公共事業を考える

パソコンを修理に出しました。

理由は道路で落としたから。馬鹿ですね。

角から落ちて、ヒンジが破損&ボディがひん曲がる、よく見るとなかなかのダメージ。

不幸中の幸いで液晶とSSDには障害がなかったのですが、

持ち運び前提のモバイルPCが痛んでいるのは不安のため、修理依頼。

電話で確認したところ、1週間から10日間程度とのこと。

先週の金曜日に修理に宅急便が引き取りに。

で、修理明細メールは、何と日曜日に届きました。

すぐにOKメールを返したところ、

直って届けられたのが、木曜日。

宅急便の日数込みで1週間で戻ってきました。

他社比較は出来ませんが、東芝さんの修理対応は素晴らしかったです。

さすがラップトップPCの開発メーカーだけのことはあります。(関係ないかも)

で、この対応力の素早さは、日本の美点なのでは?と思っています。

東北大震災時に、地震で寸断された高速道路が6日間で復旧したという出来事がありました。

当時、世界のメディアが「あり得ない」と絶賛した復旧スピードです。

高速道路といえば、以前どこぞの政党が「全線無料化」などと言ってましたが、もし無料化なんかが施行された場合、

あの「復旧能力」を持ち続けられたでしょうか?

上記リンク先から大切なところを引用します。

このような大規模な震災下にあって、よく早急に施工業者が見つかったものだと思うが、

現在は災害に備えて、あえて道路やSAなどの改修工事を分散、1年中どこかで工事をしている状態にしておくのだと言う。

つまりいつでもどこかの業者と契約を結んだ状態にしておくことで、いつ災害が起きても対応できるようにしているのだ。

震災にあったその時もまさにSAの工事の契約をしていたところで、その場で業務内容を変更し、即座に震災の復旧にあたってもらったそうだ。

このような冗長性を持たせた対応は、コスト最優先ではありえません。

冗長性とは、システムに何らかのトラブルが発生することを想定して、予備装置をバックアップとして待機させる手法で、

人工衛星「はやぶさ」の地球帰還で、有名(?)になりました。

簡単に言うと

「こんな事もあろうかと」

といろいろと準備しておく事を、冗長性を持たす。と言います。

さて別の公共事業の話を。

例えば電力。

日本の停電の少なさは、実はぶっちぎりで世界トップです。

それは、電力会社社員のDNAに、「どんなことがあっても停電は回避する」という意思と、

意思を実現できるだけの体力(お金)があるからだと思っています。

それをコスト優先(ホントにコストダウンになるかどうかは別の話)という名目で発送電分離を目指す人は

電力会社の冗長性を、剥ぎ取っている訳です。

想像ですが、発送電分離を唱える人は、高速道路のメンテナンスは民営化すべき。

とか言ってたのでしょう。

東北大震災の例に戻りますが、

「コストダウン」目的で、メンテナンス業務を民間委託したり、工事を都度見積もりにしていたら、

あの、世界から評価された復旧スピードはあり得なかったと言う訳。

結果、被災地への物資や人員の輸送は、大幅に停滞したはずです。

東芝という民間でも、感動的な修理体制を抱えています。

顧客サービスの一環と言えばそれまでですが、修理事業単体で黒字とは、とても思えません。

民間ですらそうならば、

国民へのサービスが仕事、かつ黒字化が不要である「公共事業」において、

コストの削減や競争原理を錦の御旗にするのは、本末転倒です。

なぜなら誰が考えたって、コスト削減はサービス削減。でしかないからです。

高速道路の神業復旧も、世界ダントツの停電率も、日本方式の成果です。

そんな世界レベルではダントツのサービスを、享受できるのですから、

日本の公共事業って、すごいんじゃないですか?

続・若い力

昨日、特注断熱材カッターがデビューしました。

規格品は刃渡り60㎝ですが、こちらは100㎝。

CACICOが使用する断熱材は、いわゆる3×6(サブロク)と言われる

91㎝×182㎝の規格サイズを三等分したもの。

なので91㎝×60㎝。

この長辺方向をカットするには、特注が必要だったのです。

タイトルと全然絡まない話・・・ではなく、

こんな熱線カッターに代表される様に、断熱材を壁に接着する。

という作業は、ホント似た作業がありません。

作業に「コテを使う」ので、左官さんが一番近道ではありますが、

寸法をとって、裁断し、凸凹が無いように壁に貼る。

という「誰もが未体験」の作業に向いているのは、

やはり「若い力」です。

新しいものを吸収していく様は、見ていて気持ちが良いです。

彼らには、いつもこう言ってます。

「これは新しい工法だから、取っつきにくいかも知れない。

新しい事を始めるのは面倒だもんね。

でも、一度やり方を覚えたら、あんた達が、この業界で一番だよ。」

「他に出来る人がいないからね」

で、

「駐車場のコンクリート押さえても、誰も褒めてくれないけど、

住宅の外壁を塗ったら、絶対、住む人が喜んでくれるよ」

「そんな仕事が良いと思わない?」

左官の復権は、若い力で行われるのです。

アフタースクールが良い

意識的に邦画をレンタルして見ています。

最近、面白かったなぁと思う作品は

「チーム・バチスタの栄光」、続編の「ジェネラルルージュの凱旋」、「桐島、部活やめるってよ」

ですかね。

特に、「桐島・・・」は良かったです。

高校生活を題材にしているのですが、いわゆる群像劇(主人公が複数)。

一つの出来事を「複数の視線」から再現する演出が良いです。

上の3本に共通している事は、細部のリアリティのレベルと脚本。

「ジェネラルルージュの凱旋」では大災害の急患受け入れで、病院が野戦病院の様になっていきます。

その映画的リアリティは、なかなかのもの。

で、何故タイトルと全く関係の無い話をしているかというと、

「アフタースクール」は、何を話してもネタバレになりそうで・・・

この作品は、いわゆるコンゲームもの。

つまり、詐欺やだましを主体にした犯罪サスペンス。

役者、監督、脚本と正に三拍子揃った名作です。

どれくらい好きかというと、

1回見た後、副音声(オーディオコメンタリー)版で見直して、その後アマゾンでポチッとソフトを購入。

してしまいました。

監督・脚本の「内田けんじ」の作品は、今後見逃せません。

若い力

CACICOの外壁を広めていきたい。

と考えた理由は、たくさんあります。

その理由の一つに「左官の復権」があります。

以前、家を造ると言えば、大工と左官の仕事でした。(木を山から切り出す人が入ったりもしますが)

ですが今では、家を一軒建てて、左官の出番がゼロ。

という時も珍しくありません。

室内はクロス、外壁はサイディング、玄関はタイル。

というのが至って普通。

左官の仕事は、あったとしても「勝手口のモルタル」や、「駐車スペースのコンクリート押さえ」。

これでは、仕事として「斜陽」と言って良いでしょう。

仕事は時代によって移り変わっていきますので、仕方がないことかもしれません。

ですが私の経験だけですが、家を建てたい人で「外壁の塗り壁が嫌い」という人はほとんどいません。

つまり需要はあるのです。

逆に、作り手の話をします。

「腕の良い左官さん」を探そうと建築業界内で声をかけるとします。

でも帰ってくるのは、「○○さんは上手だった」とか「もうやめてしまった」などという過去形の返事が多いのです。

左官業界も、仕事量の減少と共に職人さんが減っています。

特に、若い人が少ない。

それはそうだと思います。

仕事が先細りの中で、若い人を雇ったり、子供に後を継がせたい。等と思う人はいないでしょうから。

つまり、左官業界は「仕事の減少」と「職人の減少」が重なって、発生している。

という状況だと思うのです。

話長いですね。

すいません。

で、CACICOの外壁です。

湿式外断熱という分野は、「左官」がいないとお話にならないです。

断熱材を貼る、下塗りをする。仕上げ塗りをする。

その全てが、左官という技術を必要としています。(断熱材貼りは、微妙ですが)

ここ最近では、「不要」であった左官の技術。

その復権の鍵が、CACICOの外壁にあると思っています。

仕事があって、初めて人が集まってくる。

という訳で、若い左官屋さんが現場にいる。

というのが嬉しい、今日この頃です。

だって、塗り壁の家って、良いですもんね。

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ぬるっとした軟太郎

少し前、水道水からCa(カルシウム)やMg(マグネシウム)を除去する「軟太郎」の話をしました。

ボイラーのためには「有効」という話ですが、人にはどうなのか?

このためには、試してみるのが一番。

なので、体感するためのセットをお借りしました。

それが写真の簡易55号です。

サイズ的には、「消火器の大きい版」という所で、これで約1週間分のお風呂用の水が軟水に出来ます。

体感した結果は、確かに石鹸の泡立ちが良くなりましたが、一番印象的だったのは

「ヒフがぬるぬるする」ようになったこと。

これ、とても説明が難しいのですが、それまで石鹸を使った後の感触というのは、

よく言えば「つるっとした」、悪く言えば「突っ張った」感じがありました。

それが、ぬるっとした感じに変わったのです。

まず、以前のつるっとした感じから説明が要りますね。

これは、ヒフの表面に石鹸カスが滞留して起こる感覚らしいです。

すすぎが甘い。訳ではいそうです。

実験によると、3分近くすすいでも、大多数の石鹸成分が、石鹸カスという形で残留するらしい。

浴槽にこびりつく石鹸カスの頑固さは、人間の皮膚上でも如何なく発揮されるのです。

当然、取り除く事も出来るのでしょうが、生来の皮脂までごっそり取ることになるらしい。

一方、硬度成分が無い場合は、石鹸カスが発生せず、石鹸成分は簡単に水に流されるそうです。

で、水道水のナトリウム成分(つまり塩)のみを感じて、「ぬるっと」した感じだけが残ると。

まとめると

石鹸カスがなくなるため、ナトリウムの「ぬるっと」感が残った。

という話です。

石鹸カスが残っている。という理屈は、パンフレット上では理解していたのですが、

実際体験するまでピンと来ませんでした。

何事も経験です。

アールの作り方

すいません、少しの間更新をサボっていました。

以前お伝えしたとおり、現在、2現場で工事が進んでいます。

時間的には少し前になりますが、アールの外壁を作りました。

その工程をご紹介します。

CACICOの外壁は、どんな形にでも加工できます。

このような造作の場合、方法は2つあります。

①下地で形状を決定する。

②下地ではなく、断熱材で形状を決定する。

今回は、①の方法で作業をしています。

ここで言えることは、この形状を従来の方法で防水するのは「たいへん」と言うこと。

私が行うとすれば、ほぼブチルテープ貼りでしょうね。

つまり透湿は諦めて防水に特化します。

ですが、CACICOの外壁は塗り防水なので、ご覧のように綺麗に透湿と防水が完成します。

で、断熱材を貼り付けるのですが、これはちょっとしたコツが。

断面をお目にかけると

断熱材の内側に刻みを入れてR加工を行っています。

で、完成姿はこのように

すっきり仕上がっています。

断熱材は樹脂モルタルでの接着。

つまり軽量な材料を(釘やビスの様な手法ではなく)全面で貼り付けているので、耐久性も高いです。

最後の突っ込み所は、「接着の耐久性」でしょうか。

ですが、この点に関しては「無問題」と言って良いでしょう。

断熱材と樹脂モルタルの接着強度は、ホント恐ろしいぐらい強固です。

基礎外断熱の施工は「型枠に取りつけた断熱材にコンクリートを流し込む」という方法なのですが、

この作業後、断熱材を剥がすのは「不可能」だからです。(削り落とすことは出来るでしょうけど)

話が逸れてしまいましたね。

「塗り防水+接着固定」は、ホント現段階において最善の手法だと思います。

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0.78のディテール

先日紹介した、高性能樹脂サッシ。

その断面図だけの写真。

DMにも書いていましたが、ポイントは障子にあります。

障子とはガラスを囲んだ枠のこと。

この枠が太いと、どうしても「すっきり」とした収まりになりません。

特に窓サイズが小さくなると、枠や障子ばかりが目立ってしまうということも起こります。

そこで、こちらのサッシは障子を特殊な形状にしているのです。

具体的にいうと、障子の外側を無くしています。

外側からは障子レスのデザインになっているのです。

車でいえば、昔流行した「ピラーレス」というやつですね。

車の世界では、対衝突という意味合いで、一部のオープンカーだけにしか残らなかったのがピラーレス。

ですがサッシの世界では、見た目以上のプラスがありました。

それは窓の性能が上がったということ。

何故、窓の性能が上がったのか?

その答えは、とてもシンプル。

枠の性能よりガラスの性能が高かったから

なのです。

すっきり見えて、性能アップ。

このドイツ製サッシは、ただ者ではないですね。

軟太郎という機械

今日は、三浦工業さんから「軟太郎」の話を聞きました。

テレビをほとんど見ないので知らないのですが、テレビでもCMをしているようです。

この軟太郎。水道水からカルシウムやマグネシウムを除去する機械。

水関係では、浄水器やアルカリイオン整水器がありますが、個人として興味があるのは軟水器。

以前、工務店に勤務している時には、一台お客さんに入れてもらったこともあります。

ウルトラピュアソフトウォーター・・・日本語で、高純度軟化水と言うそうですが、

何故三浦工業さんがこのような商品を作っているのか?

それは、三浦工業さんがボイラーの製造メーカーだからです。

ボイラーの仕組みを文系的に説明します。

水を効率よくお湯(もしくは水蒸気)にするのがボイラーの役目。

仕掛けとしては、銅管に水を通し、その管を加熱する、というもの。

当然ながら、管は細いほど効率が良いのですが、あまり細くすると目詰まりの危険性が増えます。

で、目詰まりの原因というのが、、カルシウムやマグネシウムという鉱物系の物質。

蛇口の回りに、白くこびりついた物質を見たことないでしょうか。あれです。

高性能ボイラーを造るには、「水」から目詰まりの原因を除去するしかないのです。

つまり、軟太郎は、業務用ボイラーの技術を一般化した物だったりするのです。

脱力しそうなネーミングはともかく、技術的な裏付けがあるのが「軟太郎」です。

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