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フィルターさん有り難う
- 2015年11月24日 5:51 PM
- デシカ日記
3月末に、標準タイプから高性能タイプにフィルター交換をしたCACICOのデシカ。
高性能タイプは半年毎の交換となっていますので、実は期間オーバー状態。
前回の交換時はあまり汚れていなかったので、単純に年末で良いかなぁ。
と考えていたのです。
ですが、最近デシカの音量が大きい気がしていたのでフィルター交換を実行。
すると、
ちょっと絶句してしまうような状態でした。
裏側すら
しっかり汚れており、フィルター寿命を大きく超えています。
PM2.5対応の高性能だから一杯取れた?と言う訳ではありません。
何故なら前回比で、プレフィルターも酷く汚れているのです。
掃除をしたら
全く違いますね。
前回は5ヶ月、今回は7ヶ月強という違いはあるものの
期間を超えた汚れ方。
想像するに近隣で行われた建物解体作業の影響かな、と考えます。
これが、なかなか大がかりな解体工事だったのです。
どちらにしてもフィルターの有り難みを再確認。
これが室内に入ってきたとしたら・・・
大分嫌ですね。
計画換気の「計画」って何?
- 2015年11月12日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能 | デシカ日記
24時間換気、と言うのは別名「計画換気」とも言います。
なぜ「計画」なのかは簡単。
それは給気する場所と排気する場所を決めているから。
これは、三種換気においても同じです。
以前主流であったセントラル三種換気は、
機械排気+自然給気というスタイルでした。
具体的には、
機械排気→ダーティーゾーン
自然給気→居室
という風に設計していました。
因みに三種換気とは、
排気を機械(ファン)で行う、
すると室内が負圧になるので、
給気口から外気が自然に入ってくる。
という仕組みです。
では、昨今増えつつある一種換気+三種換気について考えてみます。
これは全熱換気において基本推奨される組み合わせです。
(デシカも同様)
居室を中心に一種換気を、
ダーティーゾーンに局所の三種換気
という組み合わせ。
その意図は、
一種換気に臭いのある空気を吸わせない。
事にあります。
全熱交換式換気の宿命として、
湿度交換の際に臭いも回収してしまう恐れがあるから。
(メーカーにより縛りは違います)
この方式の問題点が今日の主題です。
一種換気とは、機械で給気と排気の両方を行う仕掛け。
一定時間における給気量と排気量は同量なので、
家の中と外に圧力差が発生しません。
バランスが取れている状態なのですね。
そこで局所換気を動かすとします。
例としてトイレ。
人感センサーが働いて、換気扇が回りました。
換気扇という名称ですが、実質は排気しかしません。
なので理屈上
どこからか給気されない限り排気されません。
現実としてどうなるかを想像します。
確かに少しは排気されるでしょう。
ですが、すぐに排気ファンと負圧が均衡点に達して、
ファンは回るけど排気しない状態になります。
トイレの排気量は「少量」だから問題ない。
という声を聞いた事もありますが、
その「少量」が、「必要な換気量」かどうかは別の話です。
話を少し戻します。
排気が行われたと仮定しましょう。
排気できたと言う事は、少なからず室内が負圧になると言う事。
で、この負圧状態が漏気をもたらします。
漏気、つまり予期していない場所からの空気流入です。
それは
引き違いサッシの合わせ目?
玄関扉のパッキン?
外壁や屋根のどこかにある、ちょっとした隙間?
そのような換気設計者が、
いえいえ誰もが予想しない場所から確実に給気されるのです。
さて、局所換気の併用をするのは、トイレだけとは限りません。
浴室や脱衣室も同じですね。
キッチンも同時給排式でない限り含まれます。
その全ての局所換気を回す度に、漏気が発生することに・・・
それってとてもじゃないですが「計画換気」とは呼べません。
しかも先ほどさらっと書きましたが、
「外壁や屋根のどこかにある、ちょっとした隙間」から漏気した場合、
条件によっては壁体内結露を起こし、建物が腐朽する危険性すらあります。
・・・書いてたら、何か恐くなってきました。
一種と三種の併用は、CACICOにすれば「無計画」換気にしか見えません。
デシカ導入の心得 その3
- 2015年11月8日 8:48 AM
- デシカ日記
前回のリストを再掲します。
①ダーティーゾーンには、すべて排気を設ける。
②基礎断熱なので、床下にも排気を設ける。
③ダクトは出来るだけ太いモノを使う。
④給気は全て壁付けにする。
⑤外壁側の給気口と排気口は壁の方角を変える。
そこでメーカー側の意見(と言ってもCACICOが想像するですけどね)を混ぜながら、
各ご説明します。
①に関しては全熱換気メーカーの全てが嫌がります。
(顕熱換気メーカーは逆で、必ずやります)
湿度を交換する全熱換気では、できればダーティーゾーンからの排気は避けたい。
と考えるのです。
ですが、全熱換気メーカーならともかく、
家の中の湿度をコントロールしよう。
と考えるデシカがそんなことを言ってはいけないと思うのですね。
ここは一番のポイントだと思います。
現状で①を達成しようと思ったら、住み手の「自己責任」で指示するしかありません。
住み手としてのCACICOもそうしました。
「臭いは一切許さない」と言えば、メーカーは
「ではダーティーゾーンは別の換気で」としか答えません。
一番面倒なのを始めに書いてしまいました。
②は依頼して初めて分かったのですが、換気メーカーは建築を知らない(責任もない)です。
24時間換気としては床下を検討する義務は無いのですから、
必要な場合は、依頼者側(工務店や建築士)の責任で指示する必要があります。
③はコストと納まりの両面があります。
換気のダクトは太いに越したことがありません。(細いと風速が上がるから)
ですが当然コストは高く付きますし、天井裏のスペースにも限りがあります。
だから太い方が良い。と分かっていてもリーズナブルなダクトを最初から提案するかもです。
④これは、ほとんど検討すらされない項目(でも大切)です。
CACICOは、換気の風を直接身体に当てたくないのです。
一般的な天井給気では、どうしても身体に当たりやすいし、気流も強いです。
一方、(高い位置で)壁から横へ吹き出すのであれば、そのリスクが低減します。
ですが、ダクトの取り回しとしてはものすごく面倒になる・・・と言うかスペース的に不可能な事も多々。
④はダイキンと言うより建築側の仕事でしょうね。
⑤は外部側の給気と排気口を、できるだけ離して欲しいという意味。
法的には90㎝(だったと思います)離せばOKのようですが、
できれば取り付け面(北側と東側とか)を変えるぐらいの配慮が欲しいです。
こうやって考えてみると、
メーカーだけでは、良い換気設計はできないことが分かります。
「計画換気」と呼ばれるように、良い機械+良い設計=良い環境なんですね。
特にデシカは依頼者(工務店、建築士)側に知識が求められます。
何せマイナーで特殊な機械ですから。
この話の最初に「メーカー丸投げ」ではダメ。と言ったのはそういう訳なのです。
デシカ導入の心得 その2
- 2015年11月6日 5:55 PM
- デシカ日記
今回が2回目の「導入の心得」ですが、
ブログ読者様のコメントからメールのやりとりとなった事がきっかけ。
CACICOがデシカを導入する時は、デシカを理解するためデンソー本社まで行ったものです。
ですが一般の方は、そんなことは不可能。
なのでデシカ入れたいなぁ。という人の手助けになれればと思って投稿します。
それほどデシカは特殊・・・
と言うより24時間換気の現状はテキトウなのです。
具体的には
1種のダクト式集中換気なのに、3種の単独換気と併用する。
という冗談のような仕様が当たり前のように行われているから、
詳しくは以前まとめましたのでお読み下さい。
さてデシカの話に戻ります。
ダイキンの設計では、トイレ、キッチン、脱衣室、浴室を換気経路から外す。
という話の続きです。
先ほどリストした場所は、換気の世界ではダーティーゾーンと呼ばれています。
そこでは料理をしたり、お風呂に入ったりと、空気が汚れるからですね。
一般的な換気設計は
給気(新鮮空気を室内へ入れる)は、居室側(人が滞在する所)。
排気(空気を室内から室外へ出す)は、ダーティーゾーン側(空気が汚れやすい所)。
と言うのが基本中の基本です。
だけど日本の多くの換気メーカーは、それを嫌がります。
何故なら、湿気の回収に伴って、臭いが回収される危険性があるため。
それはデシカにおいても同様です。
なので何も言わないと、ダーティーゾーンに単独換気扇を想定した図面が出てきます。
CACICOがダイキンに配管設計を依頼する時に出した条件は、
①ダーティーゾーンには、すべて排気を設ける。
②基礎断熱なので、床下にも排気を設ける。
③ダクトは出来るだけ太いモノを使う。
④給気は全て壁付けにする。
⑤外壁側の給気口と排気口は壁の方角を変える。
と言うもの。
そこで出てきた配管図面をたたき台に、住宅構造図との整合性を図る。
という過程を辿りました。
ですが、当然ながらダイキンにも言い分がありますので、その辺りは次回に続きます。
デシカ導入の心得 その1
- 2015年11月5日 11:55 PM
- デシカ日記
「デシカをご自宅に導入したい」という方もいらっしゃると思います。
その時の注意点をまとめてみます。
何故、こんな事をするかというと、
民生用のデシカ、つまりデシカホームエアは
施主(建主さん)主導で選択される場合が多いからです。
工務店さんに知識があれば良いのですけど、
ほとんどの場合、ダイキンの工事店に丸投げになります。
あっ、丸投げがダメという意味ではありません。
住宅の仕事はとても細分化&専門化しているので、元請け(工務店)が全てする。
なんて言う事は不可能です。
例えばCACICOの外壁は、CACICOが下請けとして施工するのですから、
正しく丸投げですね。
じゃあ、何がダメなのかというと、
ダイキンさんの「すごく守りに入ったダクト設計」をチェックする人がいないこと。
なのですね。
具体的には、ダイキンの設計に任せると、
トイレ、キッチン、脱衣室、浴室を換気経路から外します。
これがデシカの能力を、著しく(勝手な想像です)押さえてしまうのです。
その辺りの詳しい話を、引き続き書いていきます。
日射取得開始か?
- 2015年10月26日 5:41 PM
- 「かしこい家」の性能 | デシカ日記
今朝は肌寒い朝でした。
室温も夏以降初めて26℃を割ったので、
日射取得の時期に入ったようです。
今までは27℃前後だった室温が、
真冬に向けて低下していく過程の始まりです。
ここからは、
日射取得で、どの程度「熱」を確保出来るかが大切。
当然ながら曇りや雨の場合は、日射熱が期待できませんし、
季節と共に、室温をジワジワと失っていくのです。
住宅における温熱環境の設計は、
「冷房・暖房」の時期を如何に短く出来るかが腕の見せ所。
と言っても、
「冷房」期間を短くする設計と「暖房」時期を短くする設計は
基本的に両立が困難。
「冷房期間を短くしたい」場合は日射遮蔽に力を入れます。
一方
「暖房期間を短くしたい」場合は、日射取得が大切。
この2つはトレードオフの関係なのです。
なので地域によって、設計のさじ加減が変わります。
寒い地域は日射取得を、
暑い地域は日射遮蔽を、
重要視するのです。
うどん県の住民であるCACICOは、当然ながら日射遮蔽を有利側に設計しました。
最後に蛇足を
外付けブラインドは、日射遮蔽と日射取得の両立に非常に有利です。
ですが、ブラインドだけに頼るのはお薦めできません。
何故なら、夏期にブラインドが閉めっ放しになるからです。
景色を見ることが出来ないのは、嬉しくないですよね。
またブラインドに日射が当たるのですから、少なからず輻射熱が発生します。
ですので、外付けブラインドを付けるからと言って
庇の有効性が無くなる訳では有りません。
あくまで基本は庇。
でもって、必要に応じて外付けブラインドを追加する。
というのが正解なのです。
巨大植物が育つ家
- 2015年10月18日 11:17 AM
- デシカ日記
デシカと暮らし始めてほぼ一年。
写真は観葉植物としては非常にメジャーなクワズイモ君。
何年も前にスーパーの店頭で買いました。
長年連れ添ってきたヤツだったので、引っ越しを機に捨てるのも忍びず連れてきたのですが、
鉢を大きくしたというのもあって、あっという間に巨大化しました。
当初はキッチンに持っていって水をやっていたのですが、
今は移動させるのも一苦労。
写真の葉だけでも45㎝。
全体では2mの大物ぶり。
大きくなりすぎてバランスが悪いため自立不能、
ベッドで寝たきりの超肥満野郎よろしく、椅子に寄りかかって立ってます。
鉢のサイズが20㎝×20㎝×20㎝と植物に比べてあまりに小さい。
もう一回り大きい鉢に植え替えを計画しているのですが、
注)写真に写っている鉢ではありません
またまた大きくなってしまうのではという不安が・・・
ですが、以前ブログに書いた通り、
植物に優しい家は人にも優しいのです。
その意味では結果に満足。
やはり室内の植物に必要なのは温度管理。
あっ、
実は一つだけ懸念事項がありました。
それは、
一般の高性能住宅よりは夏場が低湿度で推移するので、
人にとっては快適でも、高温多湿を好む植物にとっては湿度不足?
という予想。
でも、まったくの杞憂でした。
・・・水やりの回数は多いかな。
灌水鉢を導入しておいてホント良かったです。
日射の端境期
- 2015年10月16日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能 | デシカ日記
秋は高断熱住宅の苦手な季節だと思います。
今年のうどん県で言うと、10月初旬前後でしょうか。
(CACICO感覚)
なぜ苦手かというと、結構な日射が入ってくるから。
太陽の高さ(南中高度)がもっとも高いのは夏至(今年は6/22)。
でもって一番低いのが冬至(今年は12/22)
中間に当たる秋分は9月23日だから、10月は庇の効力が結構失われているのです。
もちろん、寒い時期には窓からの日射取得はとても有用。
なので、
暑い時期は庇で遮熱、寒い時期は日射取得
が大原則なのですが、端境期はどうなのか・・・
「まだ日射が要らないのに、日差しが入ってくる」
と言う事が起きます。
その季節が秋なのです。
例えば写真は10月11日。最高気温22℃、最低気温17℃
腰高の窓+庇有りなのに、縦型ブラインドに結構日があたっています。
Low-Eガラス越しでも、熱量は馬鹿になりません。
なので、ブラインド等は必須。
写真はニチベイの遮熱タイプなのですが充分役に立っています。
10月に入ると、いくら南窓といっても庇だけで日射遮蔽する事は不可能。
当然ですが、年によって気候も変わるため、
床下も居室にしよう
- 2015年10月9日 8:23 PM
- 「かしこい家」の性能 | デシカ日記
9月の日経ホームビルダーで、基礎断熱におけるトラブル事例が特集されていました。
題して「初めての基礎断熱 ココが危ない!」
基礎断熱の採用率は、2012年で11.9%。
北海道では50.5%ですが、うどん県が含まれる四国では、たったの3.6%しかありません。
他に普及率が低い地域は、東海4.8%、近畿5.5%。
面白いのは九州・沖縄が13.5%もある事で、
寒すぎる又は暑すぎる地域に採用率が増えている事が分かります。
さて、とは言っても平均11.9%なのですから、多くの人が「初めてのおつかい」状態。
注) 因みに、それ以外の住宅は床断熱という工法
新しいチャレンジにはトラブルが付きもの。
基礎断熱の事故は大きく分けて
①シロアリの発見が遅れる
②カビ・結露のリスク
雑誌も主に②を扱っていましたし、
CACICOとしても、事後の対応が難しいカビ・結露の話が気になります。
基礎断熱には2つ工法がありますので、まずは図解から。
基礎内と基礎外の二つです。
統計が無いので私見ですが、基礎内断熱の方が圧倒的に多いです。
理由は、
シロアリ対策だけを考えれば、内断熱の方が有利側だから。
と言うのが大きいですね。
後、外断熱を採用する場合は、
「基礎仕上げ材の変更」が必須なのも大きいかも知れません。
内断熱の変更点は見えない所なので導入しやすいのです。
さて話をカビ・結露リスクだけに絞ります。
事例の特徴としては
竣工後1~2年と築年令が浅く、
特に春先から梅雨時に引き渡した住宅が、夏期に顕在化することが多い。
という所ですね。
大きな原因を抜き出します。
①初期においてはコンクリートの含水量が多い
②床下の換気不足
③室内環境が高温多湿
④工事中に入った雨等の水分が除去しきれていない
④は工事中の管理問題なので除くとして、基本は①と②の合わせ技です。
高温多湿な季節+コンクリートの水分量が多い+換気していない
という組み合わせ。
基礎断熱は床下も室内環境です。
と、説明しつつも換気をしないのは、
換気の認識にズレがあるから。
24時間換気の目的は、「空気を綺麗に保つ事」。
なので建築基準法的には、
居室(人が長期に滞在する部屋)だけが換気の対象なのです。
廊下、押し入れ、玄関、トイレ、浴室などは換気する必要が無い。
注) トイレや浴室に換気は付いていますが、義務ではありません
ダクト式換気を選択している家は、一台の機械で換気をするため、
計画が悪くて空気溜りのスペースが出来る事はあっても、
基本、家中の空気を動かす事になります。
一方局所式換気を使う家は、居室に換気を付けるだけ
なので、先ほどの換気不要リストに
一行、床下を追加して終わり。
床下は居室ではないから、24時間換気の対称空間では無い
だから、換気は不要と思い込むのです。
ですが床下は、24時間換気としては不要でも、
トイレや浴室と同じく、換気が必要な場所なのです。
何故かと言うと、
鉄筋コンクリートの窓の無い部屋だから。
水蒸気を吐き出す部屋なので、その対応が不可欠。
さて話が混ざりそうだったので、③を取りあげていませんでした。
まずは文中から関連したところを抜粋します。
"室内の空気が引き起こす結露もある。
梅雨時から夏期にかけて、エアコンを使わずに過ごす住宅で生じやすい。
高湿な空気で室内が満たされ、その空気が床下に流入する事が原因になる。"
ちょっとミスリードされやすいので、CACICO的に書き直します。
室内の空気が持つ「水蒸気」が引き起こす結露もある。
梅雨時から夏期にかけて、エアコンを使わず過ごす住宅で生じやすい。
高湿な空気で室内が満たされ、その水蒸気が床下に流入する事が原因になる。
ドコを変えたかというと、「空気」の流入ではなく「水蒸気」の流入なのですね。
正確には、室内と床下の水蒸気が均一になろうとするのです。
これは、記事中の別センテンスで書かれていますが、
地中の温度は外気温より数ヶ月ずれて推移するため、春先から初夏にかけては、基礎が冷やされている。
からです。
室内より低温である床下に、室内の高湿度(だけ)が流入する。
これが③が想定する状況。
床下が換気経路に組み込まれていたら、温度も流入します。
CACICOの結論は、
床下は窓が無い居室。
そう認識する事で、多くのトラブルが回避されるのです。
庇の長さと家の性能
- 2015年9月29日 1:37 PM
- 「かしこい家」の性能 | デシカ日記
今日は天気良いですね。
天気予報的にうどん県は、最低19℃、最高27℃
さて質問です。
現状において、室内への日射取得は必要でしょうか?
回答は
「家の断熱性能によって異なります」
①高断熱仕様の住宅なら、日射遮蔽。
②築年数の長い物件は、日射取得。
なのではないかと推測します。
断熱の程度はマチマチなので、確実な線引は出来ません。
まず①から。
高断熱仕様の目的は、温度の急激な変化を無くす事。
で、この変化の敵は日射取得です。
確かにLow-Eガラスは、ある程度日射熱を遮ります。
ですが住宅側が、「真冬にちょっとの暖房で快適になる家」だったとしたらどうか?
トリプルサッシのダブルLow-Eだったとしても、室温を数度あげる程度の熱にはなるのです。
で、この季節ならば夜間の室温低下がほとんど無い住宅と組み合わせたら・・・
CACICOとしては、
3月中旬~10月中旬の日射は、何らかの形で遮る事をお薦めしています。
②は①の反対です。
夜間に20℃を切る外気の影響を受けて、室温も低下します。
なので、日射取得が有効な場合も出てくるでしょう。
なにより熱が逃げやすい構造体の場合は、取得熱量のシビアなコントロールの意味がありません。
良い季節の外気温を、ダイレクトに取り入れると考えた方が良いかと思います。
以前話をした「通風」も、②の場合は重要性が高くなります。
「暑い時期」は日射遮蔽できて、「寒い時期」は日射取得できるのがベストな窓の配置。
問題なのは
暑い時期と寒い時期が、住宅の性能によって変わる事。
庇の長さが、住宅性能のバロメーターになる日が来て欲しいですね。
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