- 2015年10月26日 5:41 PM
- 「かしこい家」の性能 | デシカ日記
今朝は肌寒い朝でした。
室温も夏以降初めて26℃を割ったので、
日射取得の時期に入ったようです。
今までは27℃前後だった室温が、
真冬に向けて低下していく過程の始まりです。
ここからは、
日射取得で、どの程度「熱」を確保出来るかが大切。
当然ながら曇りや雨の場合は、日射熱が期待できませんし、
季節と共に、室温をジワジワと失っていくのです。
住宅における温熱環境の設計は、
「冷房・暖房」の時期を如何に短く出来るかが腕の見せ所。
と言っても、
「冷房」期間を短くする設計と「暖房」時期を短くする設計は
基本的に両立が困難。
「冷房期間を短くしたい」場合は日射遮蔽に力を入れます。
一方
「暖房期間を短くしたい」場合は、日射取得が大切。
この2つはトレードオフの関係なのです。
なので地域によって、設計のさじ加減が変わります。
寒い地域は日射取得を、
暑い地域は日射遮蔽を、
重要視するのです。
うどん県の住民であるCACICOは、当然ながら日射遮蔽を有利側に設計しました。
最後に蛇足を
外付けブラインドは、日射遮蔽と日射取得の両立に非常に有利です。
ですが、ブラインドだけに頼るのはお薦めできません。
何故なら、夏期にブラインドが閉めっ放しになるからです。
景色を見ることが出来ないのは、嬉しくないですよね。
またブラインドに日射が当たるのですから、少なからず輻射熱が発生します。
ですので、外付けブラインドを付けるからと言って
庇の有効性が無くなる訳では有りません。
あくまで基本は庇。
でもって、必要に応じて外付けブラインドを追加する。
というのが正解なのです。
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