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デシカ導入の心得 その3

前回のリストを再掲します。

①ダーティーゾーンには、すべて排気を設ける。

②基礎断熱なので、床下にも排気を設ける。

③ダクトは出来るだけ太いモノを使う。

④給気は全て壁付けにする。

⑤外壁側の給気口と排気口は壁の方角を変える。

そこでメーカー側の意見(と言ってもCACICOが想像するですけどね)を混ぜながら、

各ご説明します。

①に関しては全熱換気メーカーの全てが嫌がります。

(顕熱換気メーカーは逆で、必ずやります)

湿度を交換する全熱換気では、できればダーティーゾーンからの排気は避けたい。

と考えるのです。

ですが、全熱換気メーカーならともかく、

家の中の湿度をコントロールしよう。

と考えるデシカがそんなことを言ってはいけないと思うのですね。

ここは一番のポイントだと思います。

現状で①を達成しようと思ったら、住み手の「自己責任」で指示するしかありません。

住み手としてのCACICOもそうしました。

「臭いは一切許さない」と言えば、メーカーは

「ではダーティーゾーンは別の換気で」としか答えません。

一番面倒なのを始めに書いてしまいました。

②は依頼して初めて分かったのですが、換気メーカーは建築を知らない(責任もない)です。

24時間換気としては床下を検討する義務は無いのですから、

必要な場合は、依頼者側(工務店や建築士)の責任で指示する必要があります。

③はコストと納まりの両面があります。

換気のダクトは太いに越したことがありません。(細いと風速が上がるから)

ですが当然コストは高く付きますし、天井裏のスペースにも限りがあります。

だから太い方が良い。と分かっていてもリーズナブルなダクトを最初から提案するかもです。

④これは、ほとんど検討すらされない項目(でも大切)です。

CACICOは、換気の風を直接身体に当てたくないのです。

一般的な天井給気では、どうしても身体に当たりやすいし、気流も強いです。

一方、(高い位置で)壁から横へ吹き出すのであれば、そのリスクが低減します。

ですが、ダクトの取り回しとしてはものすごく面倒になる・・・と言うかスペース的に不可能な事も多々。

④はダイキンと言うより建築側の仕事でしょうね。

⑤は外部側の給気と排気口を、できるだけ離して欲しいという意味。

法的には90㎝(だったと思います)離せばOKのようですが、

できれば取り付け面(北側と東側とか)を変えるぐらいの配慮が欲しいです。

 

こうやって考えてみると、

メーカーだけでは、良い換気設計はできないことが分かります。

「計画換気」と呼ばれるように、良い機械+良い設計=良い環境なんですね。

特にデシカは依頼者(工務店、建築士)側に知識が求められます。

何せマイナーで特殊な機械ですから。

この話の最初に「メーカー丸投げ」ではダメ。と言ったのはそういう訳なのです。

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