- 2015年11月8日 8:48 AM
- デシカ日記
前回のリストを再掲します。
①ダーティーゾーンには、すべて排気を設ける。
②基礎断熱なので、床下にも排気を設ける。
③ダクトは出来るだけ太いモノを使う。
④給気は全て壁付けにする。
⑤外壁側の給気口と排気口は壁の方角を変える。
そこでメーカー側の意見(と言ってもCACICOが想像するですけどね)を混ぜながら、
各ご説明します。
①に関しては全熱換気メーカーの全てが嫌がります。
(顕熱換気メーカーは逆で、必ずやります)
湿度を交換する全熱換気では、できればダーティーゾーンからの排気は避けたい。
と考えるのです。
ですが、全熱換気メーカーならともかく、
家の中の湿度をコントロールしよう。
と考えるデシカがそんなことを言ってはいけないと思うのですね。
ここは一番のポイントだと思います。
現状で①を達成しようと思ったら、住み手の「自己責任」で指示するしかありません。
住み手としてのCACICOもそうしました。
「臭いは一切許さない」と言えば、メーカーは
「ではダーティーゾーンは別の換気で」としか答えません。
一番面倒なのを始めに書いてしまいました。
②は依頼して初めて分かったのですが、換気メーカーは建築を知らない(責任もない)です。
24時間換気としては床下を検討する義務は無いのですから、
必要な場合は、依頼者側(工務店や建築士)の責任で指示する必要があります。
③はコストと納まりの両面があります。
換気のダクトは太いに越したことがありません。(細いと風速が上がるから)
ですが当然コストは高く付きますし、天井裏のスペースにも限りがあります。
だから太い方が良い。と分かっていてもリーズナブルなダクトを最初から提案するかもです。
④これは、ほとんど検討すらされない項目(でも大切)です。
CACICOは、換気の風を直接身体に当てたくないのです。
一般的な天井給気では、どうしても身体に当たりやすいし、気流も強いです。
一方、(高い位置で)壁から横へ吹き出すのであれば、そのリスクが低減します。
ですが、ダクトの取り回しとしてはものすごく面倒になる・・・と言うかスペース的に不可能な事も多々。
④はダイキンと言うより建築側の仕事でしょうね。
⑤は外部側の給気と排気口を、できるだけ離して欲しいという意味。
法的には90㎝(だったと思います)離せばOKのようですが、
できれば取り付け面(北側と東側とか)を変えるぐらいの配慮が欲しいです。
こうやって考えてみると、
メーカーだけでは、良い換気設計はできないことが分かります。
「計画換気」と呼ばれるように、良い機械+良い設計=良い環境なんですね。
特にデシカは依頼者(工務店、建築士)側に知識が求められます。
何せマイナーで特殊な機械ですから。
この話の最初に「メーカー丸投げ」ではダメ。と言ったのはそういう訳なのです。
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