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庇の長さと家の性能

今日は天気良いですね。

天気予報的にうどん県は、最低19℃、最高27℃

さて質問です。

現状において、室内への日射取得は必要でしょうか?

回答は

「家の断熱性能によって異なります」

①高断熱仕様の住宅なら、日射遮蔽。

②築年数の長い物件は、日射取得。

なのではないかと推測します。

 断熱の程度はマチマチなので、確実な線引は出来ません。

 

まず①から。

高断熱仕様の目的は、温度の急激な変化を無くす事。

で、この変化の敵は日射取得です。

確かにLow-Eガラスは、ある程度日射熱を遮ります。

ですが住宅側が、「真冬にちょっとの暖房で快適になる家」だったとしたらどうか?

トリプルサッシのダブルLow-Eだったとしても、室温を数度あげる程度の熱にはなるのです。

で、この季節ならば夜間の室温低下がほとんど無い住宅と組み合わせたら・・・

CACICOとしては、

3月中旬~10月中旬の日射は、何らかの形で遮る事をお薦めしています。

 

②は①の反対です。

夜間に20℃を切る外気の影響を受けて、室温も低下します。

なので、日射取得が有効な場合も出てくるでしょう。

なにより熱が逃げやすい構造体の場合は、取得熱量のシビアなコントロールの意味がありません。

良い季節の外気温を、ダイレクトに取り入れると考えた方が良いかと思います。

以前話をした「通風」も、②の場合は重要性が高くなります。

 

「暑い時期」は日射遮蔽できて、「寒い時期」は日射取得できるのがベストな窓の配置。

問題なのは

暑い時期と寒い時期が、住宅の性能によって変わる事。

庇の長さが、住宅性能のバロメーターになる日が来て欲しいですね。

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