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2015年10月27日のアーカイブ

Low-Eいろいろ

Low-Eガラスは、大きく2種類に分かれます。

遮熱タイプと断熱タイプですね。

遮熱タイプ→日射遮蔽タイプ

断熱タイプ→日射取得タイプ

とも呼ばれます。この方が分かりやすいですね。

グレードが同じであれば、断熱性能が変わらない2種類ですが、

(厳密には遮熱タイプの性能が少しだけ良い)

日射に対する考えが大きく違うのですね。

旭硝子のサンバランスで比較してみます。

μ値(日射熱取得率)

一般ガラス  0.89

ペアガラス  0.80

遮熱タイプ  0.39

断熱タイプ  0.61

大分差があります。

可視光や日射の透過率も変わりますので、

断熱タイプの方が、素直に明るいです。

なので、

冬のことを考えたら断熱タイプがお薦めで、

夏のことを考えたら遮熱タイプが有利です。

と言っても、季節によりガラスを変える訳にはいきませんので、

地域とか方角(家の向き)によってガラスを変えたりします。

以前は、ざっくり

寒い地域は、断熱タイプ

暑い地域は、遮熱タイプ

という区分けだったりしますが、

最近は真面目に考えて

南   断熱型

東・西 遮熱型

北   断熱型

という提案をする人もいます。

ポイントは南に断熱型を持ってきているところ。

これは、

夏場の日射遮蔽は庇で行って、冬場は日射取得してやろう。

という前向きな発想ですね。

この発想自体は悪くないと思いますが、

先述した通り、自分が建てる地域の気候や、家自体の方位を考えてから。

特に方位は問題です。

一口に「南」と言っても、南西~真南~南東のどこに該当するかによってまったく違うのです。

うどん県においては、高断熱住宅の「日射取得」は出来るだけ控えめで。

が正しいです。

この辺り、料理の味付けに似ている気がします。

薄い味付けを濃くすることは簡単でも、濃い味付けを薄くするのは難しいのです。

却って分かりづらい例えかも・・・

 

後、日射取得において一つだけ留意点を。

それは家具や布地などの日焼けです。

紫外線透過率のデーターを

一般ガラス  74.3%

ペアガラス  59.8%

遮熱タイプ  17.4%

断熱タイプ  27.8%

何事も良い事ばかりではないのです。

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