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2015年10月19日のアーカイブ
Low-Eガラスと家造り
- 2015年10月19日 2:00 AM
- 「かしこい家」の性能
Low-Eガラスの復習から、
Low-Eは日本語に訳すと、低放射と言う意味。
特殊な金属膜をコーティングして、熱をカット出来るのがLow-Eガラスです。
Low-Eガラスが全て複層ガラス(ペアやトリプル)なのは、
断熱性能を上げると共に、金属膜を守る意味もあります。
さて、このLow-Eガラス。
素晴らしいモノではあるのですが、性能が一人歩きしている感もあります。
光を取り入れるけど、熱は入れない
とか
〇〇%以上熱をカットする
(〇〇にはお好きな数字を入れてください)
とか
聞いてしまうと、
なんだ、それならLow-E入れとけば遮熱対策OKじゃん
と思う人が(造り手側にすら)多いのですね。
そんな風潮に、敢えて(文系的な)疑問を投げかけます。
そこまで遮熱出来るのなら、冬は寒いでしょうね。
「冬は窓からの日射熱で、家の中が暖かく」
こんな台詞を聞いたこと有りませんか?
CACICOの経験でも、冬の日射熱は大切です。
と言うか、
トリプルガラスのダブルLow-Eという最強仕様
だったとしても、
窓に直射日光が当たれば、室内に熱が入ってきます。
イエ、入ってくれないと困るのです。
だって冬の暖房負荷が格段に増えてしまうから。
冬に日射熱を取得できるガラスが、
夏に日射熱を遮蔽 ・・・できる訳ないですよね。
もちろんシングルガラスと比べれば、格段の性能を持っていますが、
それでもその遮熱性能は、冬に熱取得できる程度の性能なのです。
なので
高断熱住宅の快適は、窓に当たる日射のコントロール次第
だと思ってください。
蒸暑地域の方は特にです。
窓と庇の配置、つまり家造りのプラン段階で、
快適かどうかの答えは出ているのです。
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