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2015年10月13日のアーカイブ

アニキのシロシャツ

今回は訳分からない話になりますので、ご関心の無い方はスルーして下さい。

「進撃の巨人」という実写映画を取りあげます。

漫画が原作、テレビアニメでヒット。でもって実写映画化されました。

日本映画頑張れ。という気持ちもあり、前編後編の2枚セット前売り券を購入。

 

前編の感想は「特撮凄い」だけでした。

何考えているか分からない「でかいヒト」が襲ってくる恐怖。

これは確実にハリウッド以上。

特撮スタッフの努力を讃えたいです。

でも、後編を見たいとは思いませんでした。

と言うか2枚セットを買った事を激しく後悔。

何故なら特撮以外がダメダメ。

ヒロインがヒラヒラのニットを着て鉄条網をかいくぐるシーンから嫌な予感が・・・

この手の映画は巨人という大嘘にリアルを持たせるため、日常部分のは御法度なのです。

結果として予感は大当たり。

演出(つまり監督)も脚本も、気に障る所だらけ。

ドラマパートの度に、早く特撮シーンを観せて状態に・・・

(役者さんのせいではありませんよ、多分)

 

と思いつつも前売券を捨てる勇気が無いので、先日後編を鑑賞。

観るのは特撮シーンだけ。

と決めていた私の心に飛び込んできたのが

 

シロシャツのアニキ!

 

舞台は寺山修司もビックリな白い部屋。床には何故か白い砂。

アナログレコードを仕込んだジュークボックスから「エンドオブザワールド」が流れる中、

シロシャツ&シロパン&裸足のアニキが、シャンパングラスを手にドヤ顔で説教を始めます。

あまりのシュール&中二な展開に呆然とする観客(私)が、

「(うる星やつらの)面堂終太郎かぁっ!!」

と突っ込む隙すら与えず、アニキは怒濤の状況説明(ネタバラシ)。

そして数分後、シャンパンで乾杯する始末。

 

その後映画はアニキワールド一色。

勢いは留まるところを知らず、まさかのリンゴ王子にまで進化。

(知りたい人は映画を観てね)

その一挙手一投足から目が離せず、腹筋は崩壊状態。

 

脚本は「映画秘宝」を創刊した町山氏。(本職は映画評論家)

「映画秘宝」にぴったりな作品にするなんて、なかなかの自給自足ぶり。

そう言えば監督の樋口氏も

ガメラシリーズの特技監督は素晴らしかったですが、

ローレライ等の監督業は全く評価できない御仁。

割れ鍋に綴じ蓋と言って良いのかどうか、

後編は10年に1本の珍品映画に開花しました。


さてさて、2016年公開の新作ゴジラはもうひと手間かけてます。

脚本が町山氏から庵野氏に変更。

あの「巨神兵東京に現わる」(監督・樋口、脚本・庵野)チームに、

シロシャツのアニキを組み合わせるという凶暴タッグ。

東宝さん、僭越ながらパワーアップの方向が間違ってます。

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