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たわし復活!!

今日は軽いネタで。

キッチンで洗い物をしている時に、あぁ、あれがあれば。

と思うものにタワシがあります。漢字で書くと束子。

で、このタワシ、個人的には管理が面倒で、使うのを放棄していました。

何故なら、すぐに「危険な臭い」がしてしまうのですね。

ちゃんとゴミを落として、熱湯消毒して・・・

すいません、根性無いです。

と言う訳で、タワシを使わない生活を送っていたのです。

だけど、デシカと暮らしだしてからは復活しています。

デシカがゴミ取りをしてくれる訳では無い(笑)のですが、「乾燥」に関しては、全く問題無し。

なのでゴミを取って、水切りかごにさえ放り込めば良いのですから。

デシカは面倒くさがりの味方ですね。

清潔な環境

デシカで手に入るもの。

いえ、デシカでしか手に入らないものを一つだけ挙げます。

それがタイトルの「清潔な環境」

清潔な環境とは、CACICOの勝手な定義によると

カビの発生しづらい環境を指します。

カビ発生の条件は、ざっくり温度と湿度と養分

この中でどれか一つでもコントロールできれば良いのです。

まずは温度

・・・は無理ですね。何故なら人間の快適条件と被っているから。

夏も当然ながら高性能住宅は、冬場の室温を上げる事が出来るため、カビも一年中元気。

次に養分 

これは掃除をこまめにすれば少しはマシですが、

その対象は埃や人間の老廃物(髪やフケ、皮脂)、石鹸カスぐらい。

何ですが現実は、有機化合物の全てが、多かれ少なかれカビの栄養源。

具体的には、プラスティック、コーキング、塗料、木、クロス・・・って室内のほとんどかも。

これを無くす事は不可能です。

商品の効能に書かれている抗菌仕様なんて名前だけですしね。

で、最後に残るのが湿度。

湿度コントロールしてカビを抑制する。

これは温度と違って理論的に可能。

何故なら人とカビとは快適な湿度領域がずれているからです。

夏場カラッとさせて、冬場は、カラッとしすぎない相対湿度

これが実現できれば、かびの繁殖を抑制出来るのです。

で、それが可能なのが、CACICOの知る限りデシカだけなんですね。

カビに厳しく、人に優しい湿度環境。

完璧にダイキンの回し者状態ですが、

一年間デシカと暮らしたCACICOの実感です。

省エネと快適 梅雨編

今までの2編を読まれた奇特な方はお気づきだと思いますが、

省エネと一番相性の悪い季節が梅雨です。

何せ、温度は快適で湿度が高い。

必要なのは、除湿する為のエネルギーです。

机上の話としては「除湿負荷」と言うのですが、

現実的な対応が余りありません。

除湿専用機、エアコン除湿等が考えられますが、部屋ではなく建物全体を考えると

ちょっと気が遠くなりますね。

結局、現代において省エネで快適と言うのは、

温度という側面だけからみた尺度である事が分かります。

 

無断熱・低断熱住宅が、暑い、寒い・湿潤、乾燥の全てを、住む人任せの住宅

とすれば、

省エネ住宅は、湿潤、乾燥が、住む人任せの住宅

と言うのは言い過ぎでしょうか?

CACICO的には、

人間に快適な「温度と湿度」を数値で明記し、

それを再現できる設備を構築する。

省エネは、そこから始まると思うのですが、

何かフライングで物事が動いている気がしてなりません。

省エネと快適 夏編

前回の続きです。

冬、省エネ一辺倒では快適に手が届かない。と言う話でした。

皆さんも自宅に加湿器とか有りますよね。

さて、今回は夏の話です。

こちらは前回前振りしたとおり、冬より厳しい話となります。

冷房においても、あるレベルまでは省エネと快適はWINWINなのですが、

とても早い段階で問題が発生します。

それは冷房、除湿共にエアコンに頼っていることが原因。

低断熱の家では、エアコンの稼働時間が長いのですが、

高断熱化した場合、外部からの熱の侵入が抑制でき、

少ない稼働時間で適温がキープ出来ます。

冬と同様夏においても、それ自体はとても良い事ですが、問題は湿度。

ちょっと長くなりますが、冬と夏の違いを検証します。

まず冬の場合は、

室温を上げる→相対湿度が下がる→加湿

というプロセスを辿ります。

暖房器機と加湿器機が別なんですね。

具体的には

室温16℃  相対湿度50% 

の空間を20℃まで暖房します。

すると

室温20℃  相対湿度38.9%

になります。

絶対湿度はどちらも5.6gと同じですが、

室温が変わったことによって相対湿度が下がり、

人にとって乾燥した空間になるのです。

なので加湿器で湿度を上げたくなる訳です。

 

一方夏は違います。

室温を下げる時に、湿度も同時に下がるのです。

こちらの方が一見合理的なのですが、

住宅の省エネ化が進み、エアコンの稼働時間が短くなれば話が変わってきます。

室温はキープ出来ても、湿度はキープ出来ないのです。

なぜなら省エネ住宅で有ろうとも湿度の発生を抑制できないから。

湿度は、

①人間自身と生活の中から

②24時間換気で外部から

つまり省エネである事で温度環境は良くなるのですが、

湿度環境は(あまり)変わらないんですね。

除湿器として、もっとも能力が高いのはエアコン冷房による除湿なのですが、

エアコン除湿とは、冷房のついで除湿なので、

冷房せずに除湿だけする事が出来ないのです。

すごく遠回りしてしまいましたが、省エネ住宅では

「温度は適温だけど、湿度だけが高い」

この状況下が長く続くのではないかと想像します。

夏の快適は、

断熱付加による冷房エネルギーの削減と、

何らかの除湿器による除湿エネルギー使用

が必要なのですが、

その除湿器が無い、もしくは力不足というのが現状です。

省エネと快適 冬編

明けましておめでとうございます。

今年も、ボツボツと進めていきたいと思っております。

さて、エコ、省エネ、ローカーボン(CO2)、パッシブ

このようなキーワードが、住宅関係には溢れています。

その中で、一番メジャーな「省エネ」と「快適」の関係を考えてみます。

無断熱・低断熱の建物で、暖房する事を

「穴の開いたバケツに水を入れるのと同じ」

と評することがあります。

断熱がスカスカだと、どんなに暖房しても熱が逃げていく。

当然ながら燃費が悪く、なおかつ不快。

この環境に断熱を付加すると、

少しの暖房で快適温度になり、その状況を保つエネルギーも少なくて済む。

暖房の稼働時間が短い事は、気流の発生も短時間で、温度ムラも少ない。

いろんな観点から室内環境は良くなります。

正に省エネを進めることが、そのまま快適を作り出すことなんですね。

 

ではひたすら省エネを進める、つまり断熱を増やし続ければ快適になるのでしょうか?

断熱を付加する、と言ってもいろんな段階(性能)があります。

で、このCP(費用対効果)は、二次曲線を描きます。

初期段階では劇的な変化がありますが、あるレベルからはそれほどでも無くなります。

いわゆる頭打ちになるのですね。

ですが、それがゴールかと言うとそうではありません。

人間の快適は温度だけで決まる訳ではなく、湿度も関係しているのです。

日本の冬は低湿度ですから、そのままでは高温低湿。

低温低湿よりは大分マシですが、そのままではベター止まり。

ですのでベストを目指そうとすると、加湿をする手段とエネルギーが必要。

この段階では、湿度をプラスするという、エネルギーを余計に使う行為が必要となります。

つまり

断熱付加による暖房エネルギーの削減と、

加湿器等による加湿エネルギーの増加によってはじめて

快適をベストに近づける事が出来るのです。

と言っても加湿に使うエネルギーは、それほど多くありません。

うどん県住民だから冬のウエイトが少ない・・・という以上に、

加湿という行為が比較的簡単だから。

お風呂場の戸を室内に開放する、洗濯物を内干しにする等の、

生活の知恵レベルでもそれなりに加湿出来ます。

温度も湿度も、「引く」より「足す」が圧倒的に簡単なのです。

人間自体が発熱&発汗する動物ですから当然と言えるかも知れません。

快適な家とは何か

快適とは何か?

温熱環境だけに絞れば

実は簡単に数値で表せる事に気づきました。

夏 温度27℃  相対湿度38% (絶対湿度8.44g)

冬 温度22℃  相対湿度50% (絶対湿度8.23g)

春と秋は、上記の間をゆっくりと遷移。

これが快適な室内環境。

好みによる細かい数値の違いはあるでしょう。

夏の気温が高すぎるとか、冬は20℃で良いのでは、とか・・・

その辺りは趣味の差として考えて下さい。

なので、この近似値を

①気流を出来るだけ発生させず

②建物内部に温度・湿度ムラが少なく

コントロール出来る家

が快適な家と言って良いかと思います。

 

とサラッと書きましたが、これは何もしないで達成することは出来ません。

冷房、暖房、除湿、加湿、日射遮蔽、日射熱取得の全てが関係しますので

コントロール(制御)が必要となります。

ですが、逆に言うと可能です。

今回は短めで。

改めてデシカと熱交換換気の違い その4

CACICOが規定する「熱交換換気」とは、

温度・湿度共に、別の何かで正常範囲内に保たれている事が前提で、

それが出来るだけ破綻しないように換気する器機。

何か回りくどい表現ですいません。

要点は

熱交換換気は、積極的に温度や湿度を快適に近づける器機ではない。

と言うこと。

ですが、多くの人がここを勘違いしている。

しかも、これはとても優しい表現です。

その3で触れたように、湿度を破綻しないよう換気出来るかどうかは

非常に疑問。

なので厳しめに言うと「湿度」は削除されます。

温度が、別の何かで正常範囲に保たれている事が前提で、

それが出来るだけ破綻しないように換気する器機。

と言うところでしょうか。

一方、その表現でデシカを表すと

室内の湿度を、快適範囲内に制御し続ける換気器機

となります。

改めてデシカと熱交換換気の違い その3

前回の落ちが、

湿度コントロールにおいて全熱換気は役に立たない。

でした。

今回はその説明を。

熱交換換気における熱交換は、「成り行き制御」と言う話を以前しました。

室内が正であり、出来るだけそれに合わせるのが、熱交換の真実。

で、湿度も同じ事が言えます。

室内の湿度が正であり、それに近づける努力をする。

と言うのが全熱換気の湿度交換なのです。

なので例え夏であろうとも、

屋外より室内が高湿な場合は、室内の高湿度を守ろうと動きます。

そんな状況は極端かも知れませんが、

湿度の交換効率は70%とか80%であり、

湿度が入ってくることに変わりはありません。

ですから夏に低湿度をキープしようとすれば、

(例えばエアコンで)除湿→少しずつ湿度が増える→除湿→少しずつ湿度が増える

というように除湿を続ける必要があります。

その上室内で人が発生させる湿度も馬鹿にできません。

以上のような理由で、

顕熱より全熱の方が理屈上「湿度コントロールに有利」なハズなのですが、

人が「体感できるほど有利」だとは思えないのです。

あくまでCACICOの想像ですけどね。

改めてデシカと熱交換換気の違い その2

前回、「高断熱+熱交換型換気扇」の家を

除湿器や加湿器等の機器で、湿度をコントロールし易い家。

と評しましたが、この話をもう少し詳しく。

湿度をコントロール出来るには前提条件があります。

それは

気密住宅である事と、結露しないサッシ

それと集中ダクト方式の24時間換気

でしょうか。

どれも「高断熱」を名乗るのであれば、当たり前の仕様です。

で、これより後、設備側・仕様側において、

より一層湿度をコントロールしやすくする改善手段はありません。

(換気が全熱だ顕熱だ、という話は抜きにしています)

湿度に関しては、これ以上出来ることがないのが現状です。

 

住宅の性能は、断熱材の厚みを含むQ値、今で言うUa値で決まります。

でこの値によって性能が高い低いと言う話になるのですが、

それはあくまで温度がコントロールし易くなるだけのこと。

(それが大切な事は言うまでもありませんが)

決して湿度がコントロールし易くなるのではありません。

逆に、「性能が良いから、エアコンが良く効く」という話を聞くと、

エアコンの稼働時間が短い、と言うことは除湿の時間も短い訳で、

低温、高湿度になるのでは?

という疑問が湧きます。

暑くて困っていた人にとっては「とても良い進歩」には違いありません。

ですが、

「温度はこれぐらいで良いから、除湿だけしたい」

という欲求がクローズアップされるのだと思います。

この対処策が「全熱換気」かと言えば、CACICOとしてはNoですね。

改めてデシカと熱交換換気の違い その1

デシカとの生活も2年目に突入しました。

一通りの季節を経験したので、ちょっとまとめてみたいです。

本来であれば、

「高断熱住宅+熱交換換気」と「高断熱住宅+デシカ」の違いをはっきりさせたいところですが、

CACICOには「高断熱住宅+熱交換換気」の経験がありません。

なのであくまでCACICOの想像レベル。

 

人にとって快適とは、温度と湿度が基準内に収まっていることですね。

まず温度から

高断熱住宅というのは、温度調節が容易い住宅とも言えます。

でもって、断熱性能の向上とコントロールしやすさは正比例の関係。

ドンドン高性能にしていけば、どんどんコントロールし易くなります。

調節自体は必要ですけどね。

一方湿度です

これは、ある時点で頭打ち。

性能をいくら上げても湿度環境の改善には繋がりません。

極端に言えば、

ある時点より前は、湿度コントロールが難しい家

であり、

ある時点より後は、湿度コントロールが可能な家

なんですね。

性能を上げると言っても、断熱性能は熱に対するモノで、

湿度の対する性能ではないのですから、当然と言えば当然。

なので

「高断熱+熱交換換気」の家は、

温度コントロールがし易く、湿度コントロールが可能な家

「高断熱+デシカ」の家は、

温度コントロールがし易く、湿度は快適な家

と言う事が出来ます。

温度に関して同じ言い回しになっていますね。

換気のシステムが違うのですから、同レベルでコントロールし易いかどうかは不明です。

デシカより熱交換換気の方が、コントロールし易いかも知れませんが、

そこにあるのは程度の差でしかありません。

 

一方湿度に関しては全然違います。

「高断熱+熱交換換気」の家は、

除湿器や加湿器等の機器で、湿度をコントロールし易い家

であり、

「高断熱+デシカ」の家は、

湿度調整の機械無しで、適切な湿度を保つ家

と言う違い。

これって全く別物と言って良いでしょう。

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