- 2015年12月10日 11:55 PM
- デシカ日記
前回の落ちが、
湿度コントロールにおいて全熱換気は役に立たない。
でした。
今回はその説明を。
熱交換換気における熱交換は、「成り行き制御」と言う話を以前しました。
室内が正であり、出来るだけそれに合わせるのが、熱交換の真実。
で、湿度も同じ事が言えます。
室内の湿度が正であり、それに近づける努力をする。
と言うのが全熱換気の湿度交換なのです。
なので例え夏であろうとも、
屋外より室内が高湿な場合は、室内の高湿度を守ろうと動きます。
そんな状況は極端かも知れませんが、
湿度の交換効率は70%とか80%であり、
湿度が入ってくることに変わりはありません。
ですから夏に低湿度をキープしようとすれば、
(例えばエアコンで)除湿→少しずつ湿度が増える→除湿→少しずつ湿度が増える
というように除湿を続ける必要があります。
その上室内で人が発生させる湿度も馬鹿にできません。
以上のような理由で、
顕熱より全熱の方が理屈上「湿度コントロールに有利」なハズなのですが、
人が「体感できるほど有利」だとは思えないのです。
あくまでCACICOの想像ですけどね。
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