- 2015年9月9日 2:24 PM
- 「かしこい家」の性能
24時間換気は、熱交換タイプが主流です。
この「熱交換」という言葉。
結構一人歩きしている気がします。
熱交換しているから快適。
と言う感じて使われているのです。
換気システムの目的は
屋内と屋外の空気を入れ換える事。
つまり
暑い時は熱い空気が、寒い時は冷たい空気が入って来るために
室内の温熱環境にとっては思いっきりマイナスです。
だけど化学物質の放散とか、二酸化炭素を除去するためには換気は欠かせない。
そのマイナスをなんとかしたい。
という事で考え出されたのが熱交換という手法。
基本はマイナスをどうにかするという目的なんですね。
さて換気において熱交換はパッシブ制御です。
一般的に制御には、アクティブ制御とパッシブ制御があります。
アクティブの例としては、エアコンの温度設定がそう。
26℃と設定したら、それに近づく努力をするのです。
ですが熱交換換気には、
積極的に温度を制御する仕掛けがありません。
装備されているのは、熱交換素子と給排気のモーターだけ。
なので熱交換はパッシブ制御。
制御ロジックは
「室温を守る」
この一言なんですね。
パッシブ制御と言えば、なんかかっこいい感じがするので、
意訳します。
成り行き制御
これが現在の熱交換換気扇の制御方法です。
この方法、システムもシンプルで良いのですが、
快適空間を目指すためには、絶対的な条件が必要とされます。
それは、
「室内の温度は、室外よりも快適」
である事なんです。
高断熱仕様で外部の熱を遮断しようが、冷暖房機器を稼働させようが、
どんな手段でも可。
室温は換気以外の手段で適切に制御されている。
その条件下であれば
室内換気による熱ロスを減らして、快適をキープします。
というのが熱交換の仕事。
不快を快適にする機器ではなく、快適をキープするのが
成り行き制御の役割と言って良いかも知れません。
室外より室内が不快
という状況は、想定外なのです。
人が居ても居なくても、快適な温熱環境の家
これが、熱交換換気導入の前提条件なのです。
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