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「かしこい家」の性能のアーカイブ

雨のち晴れ

東京の外断熱研修は、二日目が雨でした。

外壁の仕事は、雨に降られるとホントどうしようもないです。

でも、何とか、三日目は晴れ。

いやもう、二日とも雨だったら涙も出ないところでした。

交通費と宿泊費と・・・それ以前に現場が止まってしまう。

施工手順が分からないままでは、左官屋さんは仕事が開始できず。

かと言って教える方も、すぐにスケジュール調整できる訳もなく。

でもまぁ、終わり良ければ全て良しです。

最終日は、中身の濃い研修が出来ました。

これが栄えある(?)武蔵境の一枚目です。

断熱材の貼り付けですが、ポイントは接着用の樹脂モルタルの塗り方です。

コテに大量のネタを蓄えるのがコツです。

写真で先生が指さしている箇所ですね。

それで、うまくコテの角度をコントロールできると

きれいな櫛目が出来るのです。

 

話は変わりますが、本邸は気密測定において過去最高値が出たそうです。

詳しい数値は失念しましたが、C値0.2台という事。

CACICOの塗膜防水が、気密にも十分貢献できて、二重の喜びでした。

無塗装サイディングと漆喰仕上げ

漆喰(しっくい)メーカーさんとの会話です。

室内の仕上げ材を作っていたメーカーさんが、今春から外壁の仕上げ材を始めたとの事。

それも汚れない漆喰!!

漆喰は「汚れやすい」というイメージを持っていたものですから、結構ビックリです。

一度サンプルをもらって試してみたいですが、今日のネタは、「汚れない漆喰」自体のお話ではありません。

その下地についてです。

メーカーさん曰く、「外壁の下地で良いものが無い」と言うのが会話の始まり。

これは少し説明が要りますね。

外壁の仕上げが塗りの場合、問題となるのはクラック(ひび割れ)です。

汚れも問題ですが、このメーカーさんの場合、そこは自信ありなので、今回は触れません。

建物は、風や地震で揺れたりねじれたりし、そのひずみがクラックに繋がります。

全体の問題なのですが、現実には「どこに」責任があるのか?という話になります。

仕上げ材メーカーは、下地の責任。

と言い

下地担当者は、仕上げで対応してくれ。

と言い、

水掛け論になりがちです。

特に、漆喰の場合は弾性がありませんので、ひび割れに関しては、ぜひ下地で頑張って欲しい。

というのは分かります。

一般的にはモルタル下地を薦めたいらしいのですが、

現実的には「無塗装サイディング」に漆喰を塗りたい。

という希望が多いそうです。

サイディングは、住宅の外壁として一番普及しているため当然の話ですが、

それはそれで別の問題が発生しているようです。

下地の継ぎ目が見える。という意匠上の問題もありますが、

一番はサイディングの防水が問題となるそうです。

住宅の外壁(サイディング)で防水が問題

と言われるとビックリされる人もいるでしょう。

ですが、サイディングが水に強いかどうかは、、材料自体ではなく表面塗膜の性能なのです。

つまり「無塗装サイディング」という商品は、「防水処理前サイディング」なのです。

正確には、シーラー処理(塗装の前処理)のみを施した状態。

「無塗装サイディング」の一般的な仕上げとしては、「吹き付け塗装」が多いのですが、

その場合は、塗装の皮膜がサイディングの防水です。

*住宅の防水ではありません。あくまでサイディングの防水。

 

さて、一般的な吹き付け塗装の材料は樹脂塗料がベースなので、

透湿性は無く、水も染み込みません。

翻って、件の「汚れない漆喰」です。塗料とは反対で、

透湿性が有り、水自体が染み込みます。

つまり、「無塗装のサイディング」に「漆喰」を塗ると、

サイディング自体の耐久性が損なわれる可能性があるらしいのです。

 

で、お待たせしました。ようやく本題です。

そこで着目されたのが、CACICOの防水と言う訳。

「汚れない漆喰」が必要としているのは、防水性と付着性。

どんなに防水性能が高くても、漆喰が付着しないようでは下地に適しません。

逆を言えば、その二点がクリアされたら、

CACICOの防水が、「無塗装サイディング+汚れない漆喰」の救世主になる可能性があります。

もちろん、サイディングより「断熱材+モルタル」が下地としてお薦めではあるのですが、

何事も、急に変化はしていかないものです。

漆喰仕上げのお手伝いが出来れば、CACICOとしてもうれしい限りです。

気密の闇

今月末に、エヌケー建設さんの現場見学会が開催されます。

一般的に「構造見学会」と呼ばれるもので、住宅の中味を見てもらおう、という企画です。

それに先だって、気密検査を行いました。

この「気密」。

日本においては、非常に肩身の狭い立場です。

何故ならば、「高性能な家」という基準はあるのに、そこに「気密」の項目が無いのです。

政治的な力関係で「骨抜き」にされている感じです。

住宅の快適性能は、「気密、断熱、換気」で構成されます。

ですが「換気、断熱」と「気密」には、評価手法に大きな違いがあります。

それは

気密が、「現場での検査」でしか評価できず、

断熱と換気は、「図面と計算」だけでしか評価できない。

からです。

ちょっと分かりづらいですね。

 

気密は、図面にどんな数値を書いたとしても意味がありません。

今回の写真のように検査をするしかないのです。

一方、換気と断熱は、気密のように現場で測定が出来ません。

(大がかりな実験棟であれば別ですが・・・)

なので断熱の仕様と図面を元に計算するしかありません。

気密に話を戻しますね。

「気密」を義務化する、という事は、建物を全棟気密検査するのと同じ意味なのです。

それは良くない。と考えた人がいるのでしょうね。

「答えが出てしまうのは良くないと」

 

書類だけで「性能」を決めたい人にとって、

「気密」と言う項目がとても邪魔だったのでしょう。

簡単に実測できるのに、義務化されない気密。

でも、本当に「気密」は大切です。

以前まとめていますので、ぜひリンクをご覧下さい。

技術を広めたい

高松で湿式外断熱の現場研修を行いました。

目的はスキルアップです。

今年になって、少し(笑)仕事が増えてきましたので、スピードアップを兼ねての研修です。

「事件は現場で起きているんだ」(もう古いですかね)

ではないですが、ホント、現実の「収まり」には、幾通りもの正解があります。

ですので経験を積み上げるしかないのですが、「知恵」はあって困る事はありません。

という事で、湿式外断熱のインストラクターに来県してもらい、一緒に仕事をしました。

彼(インストラクター)とは、ここ一月の間で、山口→香川→東京と3カ所で研修を依頼しており、

今回はその中間地点にあたります。

木造における一般的な湿式外断熱とCACICOの外断熱は、大きな差違があります。

それは断熱材の固定方法です。

一般(多数派)は

ドレインラップ(透湿防水シート)+ビスによる断熱材固定+塗り壁

CACICO(少数派)は

ガーディアン(塗り防水)+接着による断熱材固定+塗り壁

という訳で、「下地」の処理方法が全く違います。

これは一重に「防水層に穴を開けるかどうか」による選択なのですが、

「ビスによる固定」と「接着による固定」には、技術の簡便さに大きな隔たりがあります。

 

「ビスによる固定」は、大工さんや外壁屋さんであれば、自身が普段していた作業と似ています。

ですが、

「接着による固定」となったら、誰もが初めての作業。

なので、

誰が行っても、はじめは「効率が悪い」仕事なのです。

なおかつ

仕事数が少なければ、いつまでも熟練度が上がらない。

という悪循環すら想定されます。

つまり

CACICOの外断熱工事をできる業者さんが少ない。

のです。

しかし、CACICOでは「接着による固定」が、防水と耐久性の観点から、正解だと思っていますので、

何とか、この工法を広げたい!!

 

ですから、

「興味がある」人には、「どんな地域」であろうともお邪魔して技術指導行っています。

 

さて、香川県の皆さん。

このCACICOの外断熱工法を見ていただける機会ができました。

今月末の28,29日に、エヌケー建設さんの構造見学会が決定したのです。

次回は、そのイベントの告知をリリースしますので、是非是非、その目でご覧下さい。

③ダクト式全熱交換システムの導入 その1

少し間が開いてしまいましたが、「住宅を快適にするコストのかけ方」の続きをお送りします。

前回まで、

①足下の断熱強化

②気密の確保

と、ご説明をしてきました。

今回は三つ目として、「ダクト式全熱交換システムの導入」の話をします。

24時間換気が、建築基準法で義務化になっているのは、ご存じかと思います。

これ、「温熱環境の改善」ではなく、「シックハウス対策」が目的です。

ですがCACICOとしては、このシステムを使う事により、温熱環境の改善が出来ると思っています。

換気システムは、大きく分けて「局所換気」と「全体換気」に分類されます。

で、この2つ、どちらが良いかという話なのですが、圧倒的に「全体換気」がお勧めです。

タイトルのダクト式とは、「ダクトを使った全体換気」の事なのです。

この2つを噛み砕いて表現します。

局所換気は、「部屋事の換気」

全体換気は、「家を1つの部屋としての換気」

と言う意味です。

で、さらに温熱環境の面から読み替えると

局所換気=「部屋事の換気」=「部屋事に温度が違う」

全体換気=「家を1つの部屋としての換気」=「家内部の温度を平均化」

という関係性になります。

「室温」と言うのは、「室内の空気温度」です。

この温度は、空気が移動する事でしか移動しません。

で、建物内で、ある部屋から別の部屋に空気を移動させる方法。

これが非常に難しい。

一番簡単な方法は、窓を開ける事です。

ですが、この方法は外気が快適な時だけに限定されます。

暑い夏に、リビングの冷えた空気を他の場所に「お裾分け」する方法としては、適しません。

送風機(サーキュレータ)はどうでしょうか?

これは一部屋内の空気をかき回すには、役に立ちます。

天井扇なんかが良い例ですね。

ですが、間に廊下や扉(間口が狭い)が存在する場合は、役に立たないでしょう。

そこで24時間換気の登場です。

ダクト式の基本は、

「居室空間で給気」→「ダーティーゾーンで排気」

という空気の流れを作る事です。

ダーティーゾーン。と言うと特殊な感じがしますが、日本語で言えば「空気が汚れる所」という意味。

つまり、キッチンやトイレ、脱衣所等を指します。

住宅内で、空気を動かすためには、ダクト式換気システムが最も適しています。

なお、メーカーによっては、1階と2階を別々の機械を使うタイプもありますが、あまり賛成できません。

何故ならば、家中の空気を一カ所に集めて再分配する。

という原則から外れるからです。

2階建ての建物は、どうしても2階の空気温度の方が高くなります。

本来は、その空気を1つにまとめて、1,2階とも同じ温度で各居室に戻したいのです。

それなのに、1階と2階の換気装置が別々と言う事は、2階の空気温度は2階だけで、

1階の空気温度は1階だけで循環する事になります。

温熱的な優劣を付ければ

局所式換気<1,2階分離型換気<全体式換気

という関係でしょうかね。

もっとも一台の機械で対応できない程、家が大きい。という場合はその限りではありません。

施工指導 in東京

先日、前振りが長くて話が出なかった、施工指導です。

施工手順は、大きく

①防水

②断熱材貼り

③モルタル下地

④仕上げ塗り

です。

③と④は、比較的メジャーな手法。

なので材料の特性をお話しするぐらいで良い場合もあります。

ですが①と②は、現場でいろいろとお伝えしたい事があるのです。

特に②の断熱材貼りは、「施工をしない」私では、カバーしきれず専門家を呼びます。

さて、今回は①の防水の指導です。

CACICO外壁の「肝」でもありますが、それほど難しい作業ではありません。

特に今回のように「塗装業者」さんが入った場合は、「材料が変わったのね」という程度の話しだったりします。

室内で壁を塗装する工事を「単純化」したものという感じなのです。

ですが外壁の下地として塗るとなると、事前準備的なものが、透湿防水シート施工とは、「いろいろ」と変わります。

その辺りのチェックも含めて、初めての時は、必ずお邪魔するようにしています。

透湿防水シートとの一番大きな違いは

シート貼り→下地が無くても施工できる

塗装防水→下地が連続していないと施工できない

と言う事につきるのですが、具体的に挙げていくと多くの違いがあったりするのです。

東京の住宅

CACICOの湿式外断熱に興味を持って頂ければ、基本どこでも伺います。

と言う事で、今回は東京に来ています。

住宅は、実は地域によって、特色があります。

東京(と言っても無茶苦茶広いですが)の住宅の特徴は?

パッと見て分かるのは屋根の形状が特殊な事でしょう。

建築基準法には、ご近所への日当たりを配慮するルールがあります。

「背の高い建物を建てると、隣に日が当たらないでしょ」

と言う事で、北側斜線、道路斜線というもの。

敷地の北側からある角度で線を引きます。

建物は、それに抵触するとダメですよと。

つまり、南側に大きな建物があると北側の人が困る。

と言う意味合いなのです。

道路斜線も同じです。道路に日が当たらないと雰囲気悪くなる、という訳。

もちろん敷地が広ければ問題ないのですが、

総建築費8000万円で、土地代が6000万円を越える。

という土地柄では、香川県では想像できない程コンパクトな敷地がたくさんあります。

つまり、背の高い建物は建てづらいけど、室内空間はあまり犠牲に出来ない。

となると屋根の形状、つまり折れ曲がった屋根にする事で、斜線制限を回避する事になります。

こんな感じです。

これはまだシンプルなものです。

北側斜線と道路斜線が入り交じって、複雑な屋根形状になってしまった。

という建物が、ホントたくさんあります。

もう一つは、こちらの金物。

これは、雪止めです。屋根に積もった雪が滑り落ちて、お隣に迷惑をかけないための仕掛けです。

どちらも、あまり香川県ではお目にかからないですね。

前振りが長くなりすぎたので、施工指導の話しは次回行います。

②気密の確保 一番大切な事

気密の確保が大切な話しを続けています。

今回は、先日保留していた項目について。

説明が、絶対的に長くなるからです、敢えて回を分けました。

さて、お待ちかね(?)の

気密の確保が、湿度コントロールに不可欠である理由をまとめます。

 

度々話してきましたが、快適な空気環境を造る場合に必要なのは、温度と湿度のコントロールです。

温度は比較的、力業でコントロールできますが、湿度はそれが難しい。

何故ならば湿度の拡散能力が高すぎて、「力業」が通じないのです。

 

まず、湿度コントロールに不可欠な項目を挙げてみます。

気密の確保

結露しないサッシ

全熱交換仕様の換気システム

この3つは欲しいですね。

 

さて、気密の確保に戻ります。

夏の湿度コントロールと言えば除湿です。

エアコンは、除湿をする事によって空気温度を下げる機器。

室外機にはドレイン管が設置されており、そこから水が流れているのを見た事がありますよね。

あれは室内の湿気なのです。

ですので、エアコンがあれば除湿できそうですが、実はそうではありません。

なぜなら、実の所エアコンは「除湿」が苦手です。

正確に言うと「除湿」だけ行う事ができません。。

こんな経験ありませんか?

温度を下げすぎないように29℃に設定すると、途中からモアッとした感じになる。

これは、下記のような流れで起こります。

①稼働直後

設定温度まで室温を下げる必要があるので、除湿も同時に行われている。

②室温が目標値になる

室温を下げる必要がなくなるので、除湿もしなくなる。

③室温が上昇しない

室温が外気温の影響を受けて上昇するより先に、湿度の方が外部湿度の影響を受けます。

つまり、29℃のまま高湿度になってしまい、モアッとした感じになる。

この状況を定温・高湿度と勝手に呼ぶことにします。(©CACICO)

解決するには、設定温度を下げて「除湿」させるしかありません。

でも冷えすぎるので、「リモコンの取り合い」が発生します。

と、まぁこんな所。

 

この現象、実は「高断熱で低気密」な建物でもっとも顕著に表れます。

なぜなら外気温からの影響を抑制しているのに、外部湿度の影響がそのままだから。

低断熱・低気密であれば、エアコンは動き続けて、結果として高湿度にならないのです。

 

ちょっと脱線しますね。

日本の電化製品はすごいです。

最近は、「再熱除湿」という特殊機能を持つエアコンが増えてきました。

これは言葉通り、除湿して冷えた空気を「加熱」して設定温度に戻す方法。

温度と湿度をどちらもコントロールしてやろうという試み。

体感した事がないので何とも言えませんが、理にはかなっています。

当然ながら、電気代は結構かかるらしい。

 

さてまとめです。

夏場の暑さを、精神で我慢しない場合の選択肢です。

A.低断熱・低気密

   エアコンの稼働時間は長いが、定温・高湿度にはなりづらい。

B.高断熱・低気密

  エアコンの稼働時間が短く、定温・高湿度状態が多くなる。

  再熱除湿エアコンを入れる事により理論的には防げるが、

  エアコンの稼働時間は長くなり、Aより電気代がかかるかも?

C.高断熱・高気密

  エアコンが止まっても、外部からの湿度移動が少ないため、

  定温・高湿度になりづらく、一番エアコンの稼働時間が短い。

D.低断熱・高気密

  エアコンの稼働時間が長く、かつ湿度補給がないため

  低湿度状態に置かれる。(高湿度状態よりは快適)

 

という訳で、夏場エアコンの稼働時間を短くし、かつ低湿度を保つためには、「気密の確保」が必須なのです。

②気密の確保  だから大切

さて、前回で比較が終了しました。

結論は

気密を確保するデメリットが見つかりません。

というもの。

冗談抜きで、「気密」に悪いイメージを植え付けられているだけな気がします。

イメージの問題である、と言うのは試してみたらすぐ分かります。

「気密」という言葉を「すきま風」に変えてみますね。

気密を確保するデメリットが見つかりません→すきま風を少なくするデメリットが見つかりません

となります。

自宅のすきま風が多い方が良いですか、少ない方が良いですか?

との質問です。あなたは何と答えますか?

 

CACICOにおいて「気密」の優先順位は非常に高いのですが、

その理由を改めてまとめます。

①高断熱の副作用を防止する唯一の手段だから。

②湿度コントロールするには不可欠な要因。

③新築後の後施工がほとんど不可能。

④新築時のコストアップが少ない。

という所です。各説明を。

前提条件として、断熱は不要、もしくは冷暖房もしない。と言うのであれば気密も不要です。

CACICOでは、快適な生活の為には冷暖房は(できるだけ減らしたいが)不可欠が前提。

少しぐらい(?)の暑い寒いは我慢する。という方には、ごめんなさいです。

気密を確保すれば、冷暖房時(室内と室外の温度差が大きい)における、躯体内部の結露を防止できます。

湿度の移動は、温度の移動と違って障害物をあまり気にしません。

その問題発生箇所を、36センチ角→8センチ角という風に、少しでも減らすのが気密施工です。

この項目は、①と理由かぶります。大切なので次回にまとめまて話をします。

内壁工事をした後では、隙間の場所特定が不可能となります。

なのでリフォーム段階で気密を取るには、かなり大がかりな工事が必要です。

気密の取り方は様々なので、一例をあげます。

「現場発泡ウレタン」で気密と断熱を一度に済ます方法は、その簡便さから増えています。

言える事は、どんな手法でも、気密は「資材」ではなく、「意識」の問題です。

気密を理解さえすれば、それほどコストをかけずに出来る工事です。

 

さて、そんなに気密が大切ならば、何故CACICOの順位で二番目なんでしょうか。

「住宅を快適にするコストのかけ方」を再掲します。

①足下の断熱強化

②気密の確保

・・・

と書いています。

これにもちゃんと理由があります。

大きくは下記の二つ。

A. 基礎単体では気密が確保されているので、断熱工事による副作用がない。

B. 床断熱では家全体の気密確保が難しい。

 

つまり足下の断熱方法を変えないと、気密確保自体が難しい。

なので足下の断熱変更と強化を先にしようという訳。

では、個々を説明します。

A

当たり前ですが基礎自体には隙間がありません。(気密的にはC値=0)

断熱工事に付きものの、先ほど①で出てきたような、副作用がありません。

B

床断熱で気密を取るのは非常に困難です。

なので気密を取りやすい、基礎断熱に切り替える事が優先します。

 

何故、床断熱が気密を取りづらいのか?

私は床断熱で気密を取った事がないので、想定できる問題点を下記にまとめました。

①床には、多くの貫通部がある。

キッチンやトイレ、手洗い機器には、床下からの設備配管が貫通している。

②床下点検口の気密は?

特に点検口+収納という商品は、断熱すら出来ません。

③室内間仕切り壁の内部の気密確保

室内の間仕切り壁は、内部で下地材の継ぎ目でもあります。そこの気密確保は・・・

④ユニットバスは気密が取れない。

  ユニットバスは床を開口して設置します。ですから断熱工事自体すらも出来ません。

という事で、

足下の断熱強化→気密確保

という順番ができたのです。

次回、「湿度コントロール」をご説明して、次のステップに進みたいと思います。

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②気密の確保  較べてみよう

前回のまとめです。

一般の家における気密とは

造り手も知らない場所に、自然換気にとって有効ではない隙間が、あちこちにある家

という結論でした。

さて、一方同じ表現で高気密住宅を表してみたいと思います。

高気密の家 (1を大きく割っている場合)

サッシや玄関扉の隙間以外には、ほぼ隙間がなくなっている家

という所でしょうか。

例えばC値が0.5だった場合、8センチ角の隙間という事になります。

ちなみに気密は、現場の検査で計測した結果。というところが断熱とは違います。

断熱は、図面上の計算値であり、気密は実測値なのです。

話しを戻します。

一般の家と高気密の家を較べてみます。

(勝手な)イメージで較べると

「呼吸する家」Vs「ペットボトル住宅」

なのですが、数字で表すと

「隙間が36センチ角」Vs「隙間が8センチ角」

なのです。

すきま風が大きい事にメリットを感じる人っているのでしょうか?

次は、すきま風が大きい事のメリット・デメリットを考えてみます。

メリット

はっきり言って思いつきません m(_ _)m

アルミサッシ以前の木製の窓レベル(雨戸がないと、水が入る)の隙間があれば、「自然換気」できると言って良いです。

私は以前、ボロボロの借家(大家さんごめんなさい)に、

「リフォーム勝手にやって良いよ」という条件で住んだ事があります。

昭和初期!! みたいな家だったですが、室内でガスストーブ焚いても換気の必要がなかったです(笑)

ですが現在の新築において、そんな大きな隙間はあり得ません。

デメリット

室内の冷暖房(外気温と室温の差が大きい)時に、隠蔽部で結露をおこす可能性が高い。

換気装置の効率が悪くなる。

冷暖房の効率が悪くなる。

湿度コントロールが不可能になる。

 

デメリットだったら、いっぱい書き出せるのですが・・・

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