- 2013年9月17日 6:49 PM
- 「かしこい家」の性能
少し間が開いてしまいましたが、「住宅を快適にするコストのかけ方」の続きをお送りします。
前回まで、
①足下の断熱強化
②気密の確保
と、ご説明をしてきました。
今回は三つ目として、「ダクト式全熱交換システムの導入」の話をします。
24時間換気が、建築基準法で義務化になっているのは、ご存じかと思います。
これ、「温熱環境の改善」ではなく、「シックハウス対策」が目的です。
ですがCACICOとしては、このシステムを使う事により、温熱環境の改善が出来ると思っています。
換気システムは、大きく分けて「局所換気」と「全体換気」に分類されます。
で、この2つ、どちらが良いかという話なのですが、圧倒的に「全体換気」がお勧めです。
タイトルのダクト式とは、「ダクトを使った全体換気」の事なのです。
この2つを噛み砕いて表現します。
局所換気は、「部屋事の換気」
全体換気は、「家を1つの部屋としての換気」
と言う意味です。
で、さらに温熱環境の面から読み替えると
局所換気=「部屋事の換気」=「部屋事に温度が違う」
全体換気=「家を1つの部屋としての換気」=「家内部の温度を平均化」
という関係性になります。
「室温」と言うのは、「室内の空気温度」です。
この温度は、空気が移動する事でしか移動しません。
で、建物内で、ある部屋から別の部屋に空気を移動させる方法。
これが非常に難しい。
一番簡単な方法は、窓を開ける事です。
ですが、この方法は外気が快適な時だけに限定されます。
暑い夏に、リビングの冷えた空気を他の場所に「お裾分け」する方法としては、適しません。
送風機(サーキュレータ)はどうでしょうか?
これは一部屋内の空気をかき回すには、役に立ちます。
天井扇なんかが良い例ですね。
ですが、間に廊下や扉(間口が狭い)が存在する場合は、役に立たないでしょう。
そこで24時間換気の登場です。
ダクト式の基本は、
「居室空間で給気」→「ダーティーゾーンで排気」
という空気の流れを作る事です。
ダーティーゾーン。と言うと特殊な感じがしますが、日本語で言えば「空気が汚れる所」という意味。
つまり、キッチンやトイレ、脱衣所等を指します。
住宅内で、空気を動かすためには、ダクト式換気システムが最も適しています。
なお、メーカーによっては、1階と2階を別々の機械を使うタイプもありますが、あまり賛成できません。
何故ならば、家中の空気を一カ所に集めて再分配する。
という原則から外れるからです。
2階建ての建物は、どうしても2階の空気温度の方が高くなります。
本来は、その空気を1つにまとめて、1,2階とも同じ温度で各居室に戻したいのです。
それなのに、1階と2階の換気装置が別々と言う事は、2階の空気温度は2階だけで、
1階の空気温度は1階だけで循環する事になります。
温熱的な優劣を付ければ
局所式換気<1,2階分離型換気<全体式換気
という関係でしょうかね。
もっとも一台の機械で対応できない程、家が大きい。という場合はその限りではありません。
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