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2015年2月23日のアーカイブ
庇のお仕事
- 2015年2月23日 8:49 AM
- 「かしこい家」の性能
2月も後半となって、太陽高度がだいぶ高くなってきました。
本日(2/23)の外気温は、8:50現在、自宅温度計で11.8度です。
さて、写真の日付は違います。「2月19 日12時」
1日の内、もっとも太陽高度が高い時間帯。
光の帯の巾が、縦方向と考えてください。
採光している窓の高さは130センチ。
庇で遮られて、下部1/2程度が室内に入ってきている感じです。
一般的に多い「掃き出しサッシ」であれば、もっと日射取得があるでしょうが、
掃き出しサッシは趣味ではありません。その話はこちらで。
日射取得より日射遮蔽を優先させています。
この時期に日射遮蔽?
その辺りの事情を説明したいと思います。
太陽高度を簡単にまとめます(地域差がありますので、数値は参考程度で・・・)
冬至12/22 30度
夏至6/21 80度
春分3/21 55度
秋分9/23 55度
最大50度も角度が変わるのですね。
庇設計の時は、まず日射遮蔽の時期を決めます。
残暑が厳しいうどん県なので、秋~冬を考えましょう。
9月は当然ですね。
10月も半ばぐらいまで、直射日光はお呼びでないかも・・・
と言うことは、冬至に至る、約2.5ヶ月前まで、日射遮蔽がしたいと。
庇は伸縮しない(笑)ので、そのルールを、そのまま冬至以降に代入します。
日の傾くスピードは同じですので、冬至の約2.5ヶ月先から遮蔽モードとなります。
結果として、
日射取得の期間は、10/15~3/3 約 4.5ヶ月
日射遮蔽の期間は、3/4~10/14 約 7.5ヶ月
という事。
厳密な切り替えはできません。
ですので2月後半は、日射遮蔽が始まる時期とも言えます。
このルールでは、冬季の日射取得を犠牲にしていると思われるかも。
ですが、
① 高断熱の建物は、オーバーヒートになりやすい。
② 南窓に適切な庇があったとしても、朝、夕の日差しはある程度入ってくる。
という特徴を考慮した結果です。
①に関してですが、
「熱はプラスするよりマイナスが難しい」と考えています。
もし日射取得が足りなければ、暖房を増やせばと・・・
②ですが、朝夕はもちろん、太陽は東から西へ動き続けます。
なので、庇だけで全て日射遮蔽という計画はできません。
完璧を求めれば、外付けブラインドを取り付けるしかないでしよう。
その場合は、冬の日射取得と夏の日射遮蔽が、もっと高いレベルで両立できます。
問題は費用ですかね。
話を元に戻します。
後10日ほどで、日中における直射日光の侵入が激減する予定。
(朝・夕の時間帯は別ですが・・・)
うどん県においては、「高性能住宅は、夏を旨とすべし」
がCACICOの考えです。
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