CACICOブログ HOME > アーカイブ > 2012年10月7日のアーカイブ

2012年10月7日のアーカイブ

電力と旬の野菜

電力の自由化!!

がマスコミ受けが良いみたい。

今の流行は(例えば発送電分離をして)電力を自由化すれば、

電力が安く手に入るらしい。

理屈とすれば

特定の電力会社による独占だった電気事業に新規参入を認め、

電力市場に「市場原理」を導入すれば、競争原理が働いて

世界的にみて割高な日本の電気料金が安くなる。

という感じですかね。

自分で書いてて、理論破綻を感じるのですが、

どういうロジックを真ん中に入れるかどうかはともかく

「電力自由化→電気代の値下げ」

というイメージのみが先行している。

電力を自由化するとどうなるか?

私の意見はタイトル通りです。

スーパーで売っている野菜と同じになります。

旬には値段が下がり、不作や時季外れには値段が上がる。

という感じ。

再生可能エネルギーに置き換えてみます。

天気が良くて風が吹きました。大量に発電できたので値段が下がります。

でも、雨が降って風がないです。電気できないので、値段が上がります。

こんな感じです。

それが野菜であれば、今日は買わない。

という選択肢もあるのでしょうが、インフラである電気はそんな訳にはいきません。

安くなる可能性はありますが、

値段が高くなる事も当然あります。

みんなが電気を使いたい時に発電量が少なければ、高くなります。

自由化とはそんなものです。

でも、それこそ自由競争だから仕方ない?

問題は、その事で失うものです。

日本の電力は、世界的に見てもトップの安定性を誇っています。

具体的に言うと停電の少なさと現場の対応力です。

東北の震災時において、被災したのは原発だけではありません。

火力も数多くダウンしています。なのに

東北電力は1週間でユーザーの9割を、2ヶ月でほぼ全てを復旧しました。

東電も原発でいろいろと叩かれていますが、

地震と津波で電源の3割を失ったのに、停電からの復旧の早さは尋常ではありません。

DNAレベルで「停電はダメ」というのが刷り込まれている気がします。

しかし

自由競争となれば、今まで「独占」だったからコストをかけれた「安定性」

もう少し言うと、「現場力」にお金を回す事ができなくなるでしょう。

というか、誰が安定供給に責任を持つのでしょうか?

自由競争においては、売らないのも自由です。

野菜は旬の露地物がベスト。季節が変われば違う野菜があります。

でも電気というインフラには代替品がない。

自由化と安定供給。

この二つが容易に相容れるとは思えません。

寡聞にして、世界的に成功している事例も一つも知りません。

まぁ仕方ないです。

日本ほどの安定性(復旧の早さも込み)を持った国が無いのですから。

日本では「水と安全はタダ」という言い回しがありましたが、

電気の安定供給も同じ。

電力会社の中の人が頑張っているのであって、タダではないと思うのです。

ホーム > アーカイブ > 2012年10月7日のアーカイブ

検索
Feeds
Meta

ページの上部に戻る