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2016年4月20日のアーカイブ
九州の電力事情
- 2016年4月20日 9:23 PM
- CACICOの毎日
熊本地震の余震が心配な中、共産党や民進党が、川内原発の停止を求めているようです。
さて、CACICO的に彼等の言っている、川内原発の停止の意味を検証してみます。
この図を見て欲しいのですが、これは、九州電力の電力系統図です。
太線で書かれているのが、大動脈に当たる500kV(ボルト)の送電線。
九州は、北側に発電所が集中しており、
南側には、南西に川内原発と火力発電所があるだけ。
南東側には、水力を除いて発電所自体がありません。
原則として、北で発電して南に送るのでしょう。
九州電力も別ルート(迂回路)の必要性は理解しているので、計画はされています。
ですが、青でマーキングしている向日幹線が開通する平成31年までは、
赤でマーキングしているライン1本しかないのが現実。
(余談ですが、四国の電力系統も一本です)
この状況で川内原発を停止させると言うことは、南九州に大型発電所が無い状態を作り出します。
地震などの天災が無ければ、それでも良いのかも知れませんが、
図で見た通り、大動脈の送電線は今回の地震の原因となった断層を横切っています。
つまり、今後発生するかも知れない天災によって、この大動脈が寸断されれば、
宮崎と鹿児島は、確実に大停電となります。
川内火力は、ワンサイズ細い220kVで結ばれていますから、能力も限られているのでしょう。
原発が天災の被害に遭う確率と、送電網や鉄塔が被害に遭う確率は大分違いますからね。
「でも、福島で起きたことを考えれば・・・」
と言う方の為に、原発事故の話もしてみます。
結論から先に
原発は、発電を中止したからと言って安全性が確保出来るわけではありません。
(少しは違うのですかね?)
福島原発も、地震による緊急停止は、問題なく行われたのです。
ですが、
緊急停止した原発の内部や、使用済み核燃料は、長い年月の間、「熱崩壊」を続けます。
この熱を取り除き続けないといけないのですが、
福島では、地震後の津波により、非常用を含む全ての電源を喪失しました。
結果、燃料等を冷却することが出来なくなり、
原発停止後にもかかわらず大惨事となったのです。
原発にとって電源は命綱です。
①自分で発電している
②停止時に必要な電気を確保するため、電力線を確保している。
③緊急用の非常電源を複数持っている
と言うように、何重もの「こんな事もあろうかと」を用意しています。
原発の発電を止める行為は、上記の①を放棄するのと同じなんですね。
もちろん、同地域に複数の発電所があれば、リスクは軽減されますが、
九州の現実は前述した通り。
不測の事態が起きて大動脈が切断された場合を考えます。
電気は水道水などと違って、「チョロチョロ流す」事が出来ません。
なので、需要に供給が追いつかなくなった瞬間にブラックアウト。つまり大停電です。
(輪番停電などを計画する時間的余裕があれば別ですが)
宮崎と鹿児島が大停電した場合、
系統全体がダウンすることとなり、外部からの電力供給②が喪われます。
残るのは川内原発が所有する非常用電源頼り。
「なんでそんなやっかいなもの作ったんや」
と言う突っ込みは無しでお願いします。何せ、今そこにあるのですから。
大切な事なので、繰り返しますが、
原発は、発電しても、しなくても、安全性は変わらない。
一方、川内原発を停止すると、電力供給は天災に対して非常に脆弱。
何せ大動脈が一本しかないのですから、バックアップ無しでの配電を強いられます。
中の人は、胃が痛いどころでは済まないでしょうね。
はてさて、そんな現実なのに、川内原発の停止を求める政治家達がいる。
何が目的なのか? CACICOには理解不能です。
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