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今って円高?円安?

27日にNHKでこんな放送をしています。

発言者は、NHKの解説委員。

NHKによると解説委員とは「各分野のスペシャリスト」なのだそうです。

今回の山田伸二解説委員は、経済と国際金融が専門との事。

全文はホームページにアーカイブされていますので、興味がある方は見てください。

私は、読んで倒れそうになりましたが、

今回はタイトルに絡むところだけ転載しました。

 

(円安が本当に良いこと?)

そもそも、円安が、本当に良い事なのでしょうか。

確かに、円安になれば自動車や電機などの輸出産業は為替差益で、収益は改善します。

しかし、ヨーロッパの自動車メーカーは、ユーロ高でも輸出価格を上げているのに、日本の車は円高で価格を上げられない、こうした競争力の落ち込みが根本の問題です。

円安で競争力を回復させ経済を再生させるというのは、楽観的では無いでしょうか。

経済全体を見ても、ドルなど外貨建でみると、輸出額より輸入額の方が多くなっており、今や、日本全体では円高の方がメリットが大きくなっています。

原発が止まりLNGの輸入を増やさなければならない今、円安は首を絞めかねません。

円安のデメリットも視野に入れて、考える必要があります。

 

いわゆる「印象操作」ってやつですかね。

経済の話をする時に、「円安が」、「円高が」としか発言しない人は信用出来ません。

というか、議論にならないのです。

>そもそも、円安が、本当に良い事なのでしょうか。

すごい問いかけです。

真面目に返事をすれば、

あなたの言う「円安」とは、対ドルで何円が円安なのですか?

という質問をせざるを得ません。

でもこの人は、一時期の対ドルレートが75円であり、

現在86円だから円が安くなっている。

と言っているだけなのです。

正しくは、現在の1ドル86円と言うのは、適正な価格なのでしょうか。

と問いかけるべきなのです。

まぁ、それでこの文章への突っ込みは終了なのですが、もうチョットだけ。

>ヨーロッパの自動車メーカーは、ユーロ高でも輸出価格を上げているのに、日本の車は円高で価格を上げられない、こうした競争力の落ち込みが根本の問題です。

この人の脳内では、ユーロ高と円高が同居しているのですね。

現実世界では、ユーロ高と円高は同居していません。

2008年の1ユーロ=168円から現在の1ユーロ=113円(一時期は97円)まで、ひたすらユーロ安です。

因みに対ドルで考えても、ユーロは下がり続けています。

ヨーロッパの自動車メーカーと言うのも、あまりに大雑把。

正しくは、ドイツの自動車メーカーだけがユーロ安を背景に輸出を伸ばしているのです。

蛇足ですがフランスやイタリアの自動車メーカーは、ユーロ安なのにボロボロです。

>経済全体で見ても、ドルなど外貨建てでみると、輸出額より輸入額の方が多くなっており、今や日本全体では円高の方がメリットが大きくなっています。

輸出額より輸入額の方が大きいって、それって貿易赤字と言います。

資源輸入国である日本が、「貿易は赤字体質で良い」と本気で考えているのでしょうか。

 

こんな人が解説委員だなんて、NHKさん冗談は止めて欲しいです。

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