- 2017年10月13日 4:05 PM
- CACICOBASE
前回のまとめ。
木造住宅の白蟻対策は
①蟻道を隠蔽させない
②蟻道を見つけたら駆除をする
というものです。
なにか、モグラ叩きみたいですね。
この問題はいったん保留して、引き続き基礎断熱を検討してみます。
今回は内断熱。
外部に関して言えば同じですが、内部は厳しいです。
基礎の内断熱は、立ち上がり&外周に面する1mの床面を断熱材で覆う工法なのですが、
これは基礎完成後の後貼り工事ですから、完全密着は出来ません。
つまり、基礎コンクリートと断熱材の接着面は蟻道の最適空間になってしまうのです。
コンクリートの打ち継ぎ部やスリーブの隙間から入る確率は、面積から考えれば少ないですがリスクはリスク。
この対応策は、防蟻コーキングか防蟻ウレタンしかないのが現状です。
施工ポイントは下記になります。
下3つ、基礎内部への侵入ポイントを処理するのは当然です。
一方、断熱材上部と基礎天端の処理は、必要と言えば必要なのですが、ちょっと負け戦っぽい感じです。
この位置まで白蟻が到達している=基礎内部に侵入を許している。
戦で言えば、城壁を越えられているが、本丸には達していない戦況ですね。
で、問題なのは、
基礎内断熱経由の白蟻駆除は、とても困難なのです。
基礎内断熱の一番のリスク。
白蟻は断熱材の裏側を移動しているので、どこにいるかの把握ができない。
(蟻道が隠蔽されているので当然ですね)
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