- 2017年10月13日 7:57 AM
- CACICOBASE
前回までをザックリまとめます。
白蟻の蟻道対策として、
防蟻断熱材+継ぎ目を千鳥に配置+防蟻笠木による物理障壁
を行いました。
ここで一度、白蟻予防の原点に立ち戻ってみます。
白蟻予防に適している基礎断熱とは、以前も書いたとおり
隠蔽箇所に蟻道を作らせない事。
これを説明するために、まずは現状の把握からです。
日本の新築の半数以上は今だに床断熱住宅。
で、床断熱の住宅に白蟻の被害が無いかというと、そうではありません。
床断熱で断熱材が蟻道にならないのは、
白蟻が木材に達する間に断熱材が存在しないからに過ぎません。
白蟻の進入路を図示してみました。
土壌性白蟻は、土中に巣を作って餌場との間を行き来します。
床断熱の場合、基礎は中・外コンクリートです。
外側は当然基礎の立ち上がりを登ります。
また、コンクリートの打ち継ぎやスリーブの隙間から内部に入る可能性あり、
内部に入った場合も、やはり基礎の立ち上がりを登ることになります。
白蟻が木材に辿り着くためには、コンクリート表面に蟻道を作るしかないのです。
コンクリートの表面は、蟻道無しでは登れない。
住み手は、この蟻道を見つけることによって白蟻の侵入に気づける。
で、気づいたら駆除が出来る。
これが床断熱、いえ木造住宅の白蟻対策なのです。
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