- 2016年11月10日 11:55 PM
- CACICOの毎日
TPP法案が衆議院で採択されたようですが、
TPPを推し進めていた張本人であるアメリカ、
その大統領選挙で、TPP反対を公言したトランプ氏が勝利しました。
直近の報道では、現オバマ大統領下でのTPP議会承認は無くなったようです。
つまりTPPを承認するとしても、トランプ大統領の下。
でもトランプ氏は、TPP反対の公約を掲げて当選した人。
TPPってどうなるんですかね。
TPPをざっくり表現すると、複数国間の貿易協定。
で、国と国との協定なんですから、各国の国内法より上位の存在です。
TPPの内容と、国内法が違う場合、国内法をTPPに合わして法律改正しないといけない。
これは、EUの協定(EU指令)が、EU加盟国の国内法より上位に位置するのと同じ。
EUのシステムに、片足をどっぷりつけていたイギリスが、EUからの離脱を決めたのも、
(イギリスは通貨統合していないので、片足と表現しました)
なんで自国(イギリス)の事が、自国で決められないんや
と言う憤りが、底流にあった気がします。
さて、TPPがアメリカに有利な協定なら、アメリカから批判が起こるハズありません。
と言う意見もありますね。CACICOも同意します。
だから日本に有利な条約・・・と言うのは冗談で、
国という括りでは無く、有利な人と不利な人に別れるのです。
誰に有利かと言えば、これはもうグローバルな活動をしている企業しかありません。
他国に進出しようとした場合、
関税やら、国内ルールや慣習(非関税障壁)、等が各国毎に存在し、
それが企業の進出を妨げます。
ちょっと脱線します。
因みに、自由貿易が正しい訳ではありません。
産業の保護は大切で、それを「するかしないか」決めるのは、国民の権利。
その上、TPPは自由貿易ですらありません。
ホントにTPPが自由貿易なら、協定内容は、A4用紙1枚で済みますよね。
関税ゼロ、以上!!
しかし現実は、英語で(多分)何千枚もびっしりと書かれた契約書があって、
全文読んだ人って、日本に居るのか?
というか、全文を日本語翻訳して公開して欲しい。
長い契約書&非公開って・・・
脱線終了。
国毎に違うルールを、TPPという名前で、一つにまとめる。
しかもそれは非公開&英語が原本。
誰が得をするかは一目瞭然です。
CACICOから見るとアメリカに有利、
いえ正確には、アメリカ発祥の多国籍(グローバル)企業に有利。
アメリカ国民全体に利益をもたらすかどうかは別の話です。
何せ多国籍企業ですから、税金は一番安い国で払うはずよね。
で、現実は「TPP反対のトランプが大統領」
単に、このままTPPが消滅してくれれば良いのですが、
今の契約内容でも、アメリカは満足していない。
トランプ大統領を理由に、もう一段の(日本の)譲歩を引き出そうとか・・・
ちょっと恐い考えになってしまいました。
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