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結局TPPはどうなるのか?

TPP法案が衆議院で採択されたようですが、

TPPを推し進めていた張本人であるアメリカ、

その大統領選挙で、TPP反対を公言したトランプ氏が勝利しました。

直近の報道では、現オバマ大統領下でのTPP議会承認は無くなったようです。

つまりTPPを承認するとしても、トランプ大統領の下。

でもトランプ氏は、TPP反対の公約を掲げて当選した人。

TPPってどうなるんですかね。

 

TPPをざっくり表現すると、複数国間の貿易協定。

で、国と国との協定なんですから、各国の国内法より上位の存在です。

TPPの内容と、国内法が違う場合、国内法をTPPに合わして法律改正しないといけない。

これは、EUの協定(EU指令)が、EU加盟国の国内法より上位に位置するのと同じ。

EUのシステムに、片足をどっぷりつけていたイギリスが、EUからの離脱を決めたのも、

(イギリスは通貨統合していないので、片足と表現しました)

なんで自国(イギリス)の事が、自国で決められないんや

と言う憤りが、底流にあった気がします。

さて、TPPがアメリカに有利な協定なら、アメリカから批判が起こるハズありません。

と言う意見もありますね。CACICOも同意します。

だから日本に有利な条約・・・と言うのは冗談で、

国という括りでは無く、有利な人と不利な人に別れるのです。

誰に有利かと言えば、これはもうグローバルな活動をしている企業しかありません。

他国に進出しようとした場合、

関税やら、国内ルールや慣習(非関税障壁)、等が各国毎に存在し、

それが企業の進出を妨げます。

 

ちょっと脱線します。

因みに、自由貿易が正しい訳ではありません。

産業の保護は大切で、それを「するかしないか」決めるのは、国民の権利。

その上、TPPは自由貿易ですらありません。

ホントにTPPが自由貿易なら、協定内容は、A4用紙1枚で済みますよね。

関税ゼロ、以上!!

しかし現実は、英語で(多分)何千枚もびっしりと書かれた契約書があって、

全文読んだ人って、日本に居るのか?

というか、全文を日本語翻訳して公開して欲しい。

長い契約書&非公開って・・・

脱線終了。

 

国毎に違うルールを、TPPという名前で、一つにまとめる。

しかもそれは非公開&英語が原本。

誰が得をするかは一目瞭然です。

CACICOから見るとアメリカに有利、

いえ正確には、アメリカ発祥の多国籍(グローバル)企業に有利。

アメリカ国民全体に利益をもたらすかどうかは別の話です。

何せ多国籍企業ですから、税金は一番安い国で払うはずよね。

 

で、現実は「TPP反対のトランプが大統領」

単に、このままTPPが消滅してくれれば良いのですが、

今の契約内容でも、アメリカは満足していない。

トランプ大統領を理由に、もう一段の(日本の)譲歩を引き出そうとか・・・

ちょっと恐い考えになってしまいました。

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