- 2016年6月23日 10:36 AM
- CACICOウォール
CACICOウォールの特徴は、下地が断熱材であることです。
で、快適性能だけが取り上げられがちですが、「形状」も大きなポイントです。
例えば、以前作った物件ですが
こんな形状ありますよね。
CACICOの場合下地は、こんな感じです。
発泡スチロールの加工品。
現場に合わせてぴったしサイズで注文しています。
さて、このような飾りをモールディングと総称します。
このモールディング、材質はいろいろですが、
特注品に関しては発泡スチロールが多いです。
理由は製造過程にあります。
一般的なモールディングは、型枠があってそこに樹脂成分等を流し込んで作ります。
つまり、「デザイン→金型作成」という過程が必要。
この金型作成にコストがかかるので、ある程度「数」を作る必要があるのです。
一方、発泡スチロールだと、「デザイン→加工機へ入力」で、OK。
金型という過程がまるっと省略できるので、早くて安いのです。
さて、この特注品は、CACICOの現場でも登場します。
今回は、こんな形で納品されました。
発泡スチロールの固まりを熱線で加工しているのですね。
何本か抜き出してみると
なんか、パズルみたいですね。
とりあえず、全部抜き出しました。
一本だけアップにすると、
こんな断面形状です。
建築で言う、パラペットの笠木を特注したのです。
どのように使うかと言うと、
こんな風に収まります。
取り付け方は、当然のCACICOウォール方式。
つまり接着です。
一般的にはビス留めなんですが、防水や長期的な耐久性は接着方式が有利。
今回は、完成してしまえば目立たない場所。
なんですが、美しく作りたいので、特注品を使ってみました。