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レンジフードを考える その2

前回は、同時給排のレンジフードを動かす行為は

その半分の能力を持つ局所換気を動かすことと同じなのでは?

という問題提議をしました。

で、実はメーカー自身、解決策を持っているのですね。

それは、強制同時給排という方式。

「機械排気+機械給気」という組み合わせで、言ってみれば1種換気です。

まとめます。

一般的な同時給排レンジフード → 3種換気

強制同時給排レンジフード → 1種換気

一般の同時給排が10:5だとすれば、強制同時給排の場合10:8まで回復するそうです。

こちらのシステムは、高層マンションが主要ターゲット。

高層マンションは、気軽に窓を開けて給気することが出来ない

  &

高層階の自然換気は厳しい。(風がかなり強いでしょうね)

 

マンションに付いているレンジフードも、戸建て以上に、排気のみが主流ですが、

高層マンションでは、同時給排を飛び越えて、強制同時給排が選択されたようです。

さて戸建て住宅に話を戻します。

一般論として気密性能が貧弱な住宅は、3種換気に向きません。

自然給気を生かすためには、室内を負圧にする必要があるのですが、

その結果として、色んなところで漏気が発生するからです。

逆に1種換気は、機械(ファン)の力で空気を動かすため、

建物の気密性能に、3種換気ほどは影響を受けないのです。

で、ようやく本題のレンジフードです。

前述したように、同時給排タイプは仕組みが3種換気。

つまり、レンジフードを稼働させると、給気口だけではなく、

建物の気密欠損部分から外気が流れ込んできます。

木造住宅の主流である床断熱は、床面の気密処理が非常に面倒。

それが原因で、

レンジフードを稼働させると、足元が冷える。

というクレームが多いそうです。

 

なので、高層マンションと違う理由ですが、

気密性能が貧弱な住宅においては、強制同時給排が向いていると思われます。

では、きっちり気密工事が出来ている建物はどうなのでしょうか。

それは・・・次回に続きます。

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