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レンジフードを考える その1

キッチンについているレンジフードの話です。

自身でも感じていたのですが、同時給排。実は完成されたシステムではありません。

今まで24時間換気における、集中換気と局所(3種)換気併用の問題点は、度々に挙げてきたのですが、

キッチンのレンジフードも、それに近い問題があるのです。

まず一般論から

レンジフードには、排気のみと同時給排という2種類があります。

当然ながら、トイレや浴室と同様、「排気のみ」が主流なのですが、

この「排気のみ」タイプは、

給気を用意せずに排気をする。

機械なので、高気密(?)住宅には適しません。

なので今回「排気のみ」の検証は行いません。

 

さてレンジフードの同時給排は、3種換気と同じシステムです。

仕組みは「機械排気+自然給気」。

これを具体的に説明すると

①機械排気が動く

②室内が負圧になる

③自然給気口から空気が入ってくる

という過程を辿ります。

つまり

室内が負圧になるのが大前提なんですね。

メーカーの試算によると

排気を10とすれば、給気は5程度らしいです。

排気量の半分は、室内の負圧を作り出すのです。

この割合は、風量を上げでも下げてもあまり変わらないそうです。

(弱運転でも、強運転でも、割合は変わらないそうです)

弱運転だとしても、レンジフードの風量はかなり多いです。

24時間換気の例として、ロイヤル電気の仕様書を見てみますと、

風量は105~214 m3/hと書かれています。

換気設計をする時は、フルパワーはあまり想定しないので、

稼働時は150 m3/h程度でしょうか。

一方CACICOが使っているレンジフードをみると

弱  230 中  300  強  420 と表記されていました。

なので、レンジフード風量の大きさが分かります。

さて、先ほどの10:5の割合からすると

同時給排レンジフードとは、

弱  115  中  150  強  210

の局所換気を付けているのと同じ。

「感じ」で申し訳ないのですが、浴室換気扇ぐらいの風量かも知れません。

 

さて今までの(へ)理屈をまとめます。

同時給排レンジフードを動かす事は

窓を開けずに浴室換気扇を回す事と同じなの?

はたして、その考え方が良いのかどうかを、次回検証していきます。

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