- 2016年3月24日 11:55 PM
- デシカ日記
以前、メーカーの人と話した事があるのですが、
デシカホームエアの導入は、施主(注文者)要望の事が多いそうです。
逆に言うと、デシカに詳しい工務店さんは少ないと言う事。
「お客さんに言われたから」が導入理由なので、デシカ販売店に丸投げで進める。
というのが大半なのでは、と邪推しています。
さてデシカに限らず、24時間換気の図面には、設計者の意図が凝縮されます。
ポイントはダーティゾーンの考え方。
で、いきなり横道にそれますが、
CACICOは局所換気方式による24時間換気は評価しません。
それは、局所換気と集中換気では目的が違うから。
局所換気の目的は、居室の空気環境だけしか考えません。
(それすらも怪しいのですけどね)
廊下も、玄関も、浴室も、脱衣室も、トイレも、キッチンも何も考えなくてOK。
って、建物内を均等に快適にしたいCACICOとは真逆の発想なのです。
さて、換気設計は、給気と排気をバランス良く、建物内に配置。
目的は、住宅内で出来るだけ「動かない空気」を作らない為です。
給気は室内に新鮮空気を供給するのが目的ですから、
どうしても人が滞在する居室になります。リビングや寝室ですね。
一方排気は、居室から出来るだけ離れた場所が望ましいです。
その方が、家全体の空気を動かせるから。
居室から離れた場所とは、
浴室、トイレ、キッチン、脱衣所などが該当し、そのほとんどはダーティーゾーンと呼ばれます。
このダーティーゾーンとは、簡単に言うと、家事をする場所であり、結果空気が汚れるのです。
人がいるところに給気して、空気が汚れるところで排気する。
非常に理にかなっていますよね。
これが集中換気の基本なのですが、日本の集中換気メーカーは、
この理想的な配置を嫌がります。
デシカも、その例に漏れません。
だったら何処で排気をするのかと言うと、廊下なんですね。
汚れた空気を換気装置に吸い込ませたくない。
と言うのは解らないでもないですが、
じゃあダーティーゾーンの汚れた空気をどうするの?
の回答が、
自社製ではない、他社製の局所換気扇でお願い。(つまり、私の仕事ではない)
と言うのでは、全館換気をうたう資格がないとCACICOは思いますね。
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