- 2016年3月13日 9:12 AM
- CACICOウォール
通気層は、積極的に空気を動かす事を求められます。
目的としては、湿度・熱の放出、雨水の排出ですね。
一方ドレイン層は、静止空気です。
目的としては、湿度の放出と、雨水の排出。
違いは、熱を動かさない事だけだったりします。
目的はほぼ同じに見えますが、温度という点で全く違います。
通気層の場合は、外気温以上に温度変化があります(特に夏)が、
ドレイン層は、断熱層の内側となるので、温度変化はずっと少ない。
この2つ、建築基準法的な違いがあるかと言うと・・・実はありません。
それは、通気層の必要開口寸法が規定されていないから。
現実的には15mmとか18mmなのですが、
これはあくまでも胴縁やサイディングを固定する金物のサイズ。
通気に対しての必要条件ではありません。
さて、ここで困った事態が起きます。
CACICOウォールは、区別をするために非通気工法と説明します。
その隙間は1~2mmであって、ここの空気は実際静止空気。
ペアガラスの内部は15mm程度なので、ドレイン層の7倍も広いですが、
この程度広くても、密閉空間であれば対流すら発生しません。
因みに空気層の空気が動くのは、上下に開口がある事と温度差が原因。
ちょっと脱線してしまいました。
困った事態とは、
法律上CACICOウォールの隙間は通気層になってしまうのです。
正確に言えば、通気を行わない通気層。
なんやねんそれ、って感じですね。
ですが通気層の規定が無い以上、隙間があれば通気層。というのが法的解釈。
誰かルール分けしてくれないですかね。
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