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通気層とドレイン層の混同

通気層は、積極的に空気を動かす事を求められます。

目的としては、湿度・熱の放出、雨水の排出ですね。

一方ドレイン層は、静止空気です。

目的としては、湿度の放出と、雨水の排出。

違いは、熱を動かさない事だけだったりします。

目的はほぼ同じに見えますが、温度という点で全く違います。

通気層の場合は、外気温以上に温度変化があります(特に夏)が、

ドレイン層は、断熱層の内側となるので、温度変化はずっと少ない。

この2つ、建築基準法的な違いがあるかと言うと・・・実はありません。

それは、通気層の必要開口寸法が規定されていないから。

現実的には15mmとか18mmなのですが、

これはあくまでも胴縁やサイディングを固定する金物のサイズ。

通気に対しての必要条件ではありません。

さて、ここで困った事態が起きます。

CACICOウォールは、区別をするために非通気工法と説明します。

その隙間は1~2mmであって、ここの空気は実際静止空気。

ペアガラスの内部は15mm程度なので、ドレイン層の7倍も広いですが、

この程度広くても、密閉空間であれば対流すら発生しません。

因みに空気層の空気が動くのは、上下に開口がある事と温度差が原因。

ちょっと脱線してしまいました。

困った事態とは、

法律上CACICOウォールの隙間は通気層になってしまうのです。

正確に言えば、通気を行わない通気層。

なんやねんそれ、って感じですね。

ですが通気層の規定が無い以上、隙間があれば通気層。というのが法的解釈。

誰かルール分けしてくれないですかね。

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