- 2015年8月29日 11:55 PM
- CACICOの毎日
〆の一品が食べたい理由を考えてみます。
夕食以外、つまり朝や昼にご飯を食べた時に〆の一品は要らないですよね。
デザートは欲しいかもですが、
普通ランチを食べた後、うどん食べたくなる人なんかいません。
夕食、しかもお酒を飲む時に限って〆は欲しくなります。
単に夕食を食べただけで、この現象が起きないのは
アルコールの影響もさることながら、「時間」だと思うのです。
お酒を飲まない食事の時間は短いですが、お酒を飲むと時間は長くなりがち。
特に他人と外食となると、話す時間も増えて、食事の時間は伸びます。
飲み放題も120分ぐらいが標準的。
これは普段の夕食と比べると、格段に長時間。
話を、〆の一品である炭水化物だけに絞ります。
炭水化物は、栄養的に言うと糖。
なので血液中の糖を増加させる事になります。
(脂肪や蛋白質では糖は増加しません)
で、この難問に一人で頑張るのがインスリンというホルモン。
このホルモン「さぁ食べるぞ」と考えただけで分泌が始まる、
パブロフの犬なみの調教済み。
健常人の血糖値は食後1時間くらいで上がり切り、2時間もあれば元通り。
食事の時間が30分とすれば、2時間くらいはインスリンの分泌が活性化している訳。
つまり飲食時間が長ければ、インスリンも同じだけ長時間分泌されるのです。
特にビール、日本酒、ワイン等の醸造酒は、それ自体に糖が含まれているので、
醸造酒を飲み続けるだけでもインスリンが分泌されます。
長時間の食事は、長時間に渡る高インスリン状態を作り出すのです。
さてインスリンの役割ですが、
ものすごくザックリ言うと、糖を脂肪(エネルギー)として貯蔵すること。
なので普通2時間で終わるインスリンの分泌が、4時間、5時間と続けば、
身体が燃料不足になります。
ちょっと不思議な繋がりに見えるので解説を。
高インスリン状態とは、身体がエネルギーを貯めるぞモードの事。
インスリンは入って来る糖を取り込むと共に
筋肉や脂肪が持つエネルギー(脂肪や蛋白質)を使わないように抑制します。
ここがポイントですね。
で、その「お預け」が長時間続くと、細胞レベルで「お腹すいた」状態になってしまうのです。
流れをまとめます、
血液の高インスリン状態とは、糖を溜め込むモード
満腹なのに、エネルギーである糖が欲しくなる。
身体の欲求のまま糖を食べると
その糖質が原因で、インスリン分泌時間が延びて・・・
つまりラーメンが食べたくなるのは、生理的な欲求だったと。
長時間の食事はインスリンと炭水化物のマッチポンプを呼んでしまいがち。
酔っ払って寝こむまで止まらないのかも。
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