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除湿は結構お金がかかる

先日(朝9時)の温度データー

値にまとめると、

室内  27 38%   絶対湿度8.44g

室外  25.9 65%  絶対湿度13.63g

デシカが頑張っているから室内より、室外の方が圧倒的に高湿度。

この高湿度が、そのまま室内に入れるとします。

そうすると室内の相対湿度は60.9%にも!!

2760.9%は、はっきり言って不快。

ここで必要なのは、冷房ではなく除湿です。

で、「もっとも効率の良い除湿器」は何かというと、

単機能の除湿専用器ではなく、エアコンなんです。

 

ここでエアコンの「冷房と除湿」の仕組みを説明します。

例えば、先ほどの2760.9%

この時の絶対湿度は13.63gなんですが、この空気を冷房してみます。

因みに「絶対湿度が13.63g」とは空気1kg中に13.63gの水(水蒸気)が含まれるという意味

 

エアコン内部には、大きな熱交換器が入っています。

こんな感じですね。

 

まずは熱交換器を冷やします。(やり方は聞かないでください)

そこに室内空気をファンで送りつけて、

文字通り空気の温度を変えるのです。

効率を高める目的で、熱交換器は表面積が広くなる形状です。

具体的には、薄い金属板が並んでいて、

熱交換器と空気が、長い時間触れ合うように設計されているのです。

 

さて、冷房の話に戻ります。

熱交換器を10に冷やしてみます。

 

空気は気体としての水(水蒸気)を持つことができるのですが、

その量は空気の温度に寄ります。

暖かいと大量に持て、冷たいと少ししか持てないのです。

10の空気が持つことができる水は7.9g

先ほどの空気が持つ13.64gよりかなり低い数値です。

計算すると、13.64g7.9g=5.74g

この5.74gは気体(水蒸気)から液体(水)に戻って、空気から取り除かれるのです。

いわゆる結露ですね。

つまり冷房の結果として、除湿ができた訳です。

 

次は少し暖かめで、熱交換器を20にします。

さて何gの水が取り除かれるでしょう?

答えを先に言うと0gです。

20の空気が持てる水は14.7g

なので13.64gの水は、気体の状態のまま。

熱交換器を通った空気は、2093%という低温高湿の気体になるのです。

つまり、冷房はできたけど、除湿はできなかったと。

 

ここから言えることは、エアコンで除湿をするには、

大きく温度を下げるしか無いのです。

 

最近のエアコンには、「インバーター」という冠が付いています。

インバーターの役割とは、

以前のエアコンは、ONOFF制御しかできなかったが、

インバーターエアコンは、出力を強弱で調整できる。

という感じ。

インバーターが搭載されていないエアコンは、「冷房=寒いほど冷える」だったのですが、

現在は出力を弱める、つまりあまり低くない温度で冷房することができるのです。

 

先ほどの例で言えば、以前の熱交換器は10設定しかできなかったのが、

20も可能になったと・・・

それは、言い方を変えればほとんど除湿しない冷房。

で、除湿しない冷房の方が、圧倒的に燃費が良いのです。

極論すれば、

省エネ性能の高いエアコンとは、極力除湿をしないエアコンなのです。

 

もちろん解決策はあります。

それが「再熱除湿」と呼ばれる機能。

再熱除湿を簡単に言うと、

エアコンで除湿するためには、一度温度を下げるしかない。

だけど、そのままでは寒いので、暖めて室内に戻す。

という仕組み

欠点は、電気代が結構かかる事。

 

これからのシーズン、寒くない除湿をするためには、欠かせない機能です。

・・・何かエアコン購入のレクチャーみたいですね。

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