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熱交換の文系的説明

・・・前回の続きです。

住宅の換気扇は、熱交換タイプが増えてきました。

熱交換の方式は大きく、顕熱方式全熱方式の二つに分類されます。

で、全熱とは、全部の熱、つまり顕熱と潜熱の両方という意味です。

 

何言ってるか解らないですよね。

ですが、顕熱と潜熱の意味が分かれば、この宇宙語も理解できるはず。

初めに断っておきますが、頭の中が文系なので、文系的な説明しかできません。

理系的解釈とは違う可能性がありますので、ご容赦ください。

 

さて、顕熱の「顕(ケン)」は、どんな時に使う漢字でしょうか?

硬い表現ですが、「顕在化」という言い方があります。

例文 問題点が顕在化した。

つまり、「現れた」ってとこです。

顕微鏡も、小さなものを大きく「現す」って事なんです。

一方、潜熱の「潜」です。

潜水艦とか、潜るとかですかね。

つまり「隠れてる」って感じでしょうか。

 

ちょっと分野を変えれば、聞き慣れた言葉があります。

その言葉は「潜在意識」

潜在意識に刷り込まれた、とか映画ネタに出てきますね。

で、「潜在意識」に相対する言葉があります。

それを「顕在意識」と言います。

こんな説明聞いたことないですか?

意識は「海に浮かんだ氷山」にたとえられます。

海面から突き出している部分が「顕在意識」、海面下に隠れている部分が「潜在意識」です。

 

その理屈でいくと、

顕熱とは、現れている熱

潜熱とは、隠れている熱

と言うことです。

現れている熱って何かというと、空気の持つ熱です。 無茶解りやすいですね。

では、隠れている熱ってなんや!! と言うことなんですが、

これは空気中の、気体となった水(水蒸気)自体の事なんです。

 

もっと踏み込まないと理系的にはダメでしょうが、文系脳ではこれが限界。

つまり

顕熱→空気の持つ熱

潜熱→水蒸気

と思ってください。

なので一番上の文章に戻りますね。

顕熱換気は、空気の熱部分だけを回収する方式。

全熱換気は、上記の顕熱にプラスして潜熱、つまり水蒸気をそのまま回収する方式。

という意味です。

 

結果として、

顕熱換気は、外気の湿度状況と近しくなり、

全熱換気は、室内の湿度状況と近しくなる訳なのです。

ご理解頂けたでしょうか?

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