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デシカ、かわいそうな子

昨日も書きましたが、デシカは熱交換をしません。

つまり外気の温度は、そのまま入ってきます。

・・・だめじゃん。

デシカは何をするかというと、調湿だけをするのです。

熱い寒いではなく、家の中の湿度を季節に限らず、50%になるよう努力する機械なのです。

この調湿する。

と言うのが私には魅力的なのですが、世間の評価はそうではありません。

まずは文科系の切り口から

湿度に関する表現って、悪い場合が多い気がします。

ジメジメしている、ムシムシする、乾燥気味、乾いている

褒め言葉で思いついたのは、

カラッとしているぐらいですかね。

つまり、「不快な湿度」を指す言葉は多いですが、「快適な湿度」を指す言葉が少ないです。

温度であれば、

暖か、ほかほかとか、涼しい、ひんやりなどいくつも出てきます。

それだけ、湿度的には過酷な国なんだなぁとも思います。

一方、理系的な観点から考えます。

住宅を造る時には、温熱環境を評価する項目があります。

省エネルギー対策等級、もしくは断熱等性能等級と呼ばれる物です。

この辺りはQ値と呼ばれる、熱損失係数が基本になるのですが、

読んで字のごとく、「熱」の評価であって、「湿度」はありません。

なので熱交換式換気をデシカに変えると、この辺りの性能値は確実に悪くなります。

DAIKINの社員さんがデシカを自宅に導入した時、断熱等級が一つ低くなった。

という話を聞いた事もあります。

つまり、

一般の人は湿度に良い印象をもっておらず、社会的な快適の「物差し」も温度しか無い。

という現状なのですね。

一言で言うと、デシカの目指している物は、現代において評価されづらいのです。

デシカ、かわいそうな子。

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