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熱の伝わり、湿気の移動

ものすごく暑い日が続きますね。

せめて、冬の話で涼んでください。

押し入れの奥がジメジメする。

というのは、多くの人が経験しています。

なぜ、そうなるのか。

なぜ、「水とりぞうさん」が買いたくなるのかの話です。

押し入れという収納は、多くの場合、北面に設けることが多いです。

で、その押し入れのある部屋で暖房するとします。

部屋の温度が20℃だとすると、押し入れ扉の内側は何度でしょうか。

扉に遮られている訳ですから、それから5~6℃は低いですかね。

で、そこには布団が積まれているわけです。

布団は、簡単に言うと「断熱材」です。

収納量にもよりますが、その塊を越えて温度が移動するのは並大抵ではありません。

壁体内の10㎝足らずの断熱材とは「厚み」が違います。

さて、布団の向こう側(壁側)の温度は何度でしょうか。

壁の断熱方法に大きく左右されますが、

古い家であれば、結構外気温に近づくのではないかと想像します。

つまり家の中で一番温度の低い場所は

「北向きの荷物の詰まった押し入れの奥」

という訳です。

で、そこの温度が5℃だとします。

室温20℃、押し入れの奥5℃。

こんな温度差が、同じ住宅内で発生するのです。

ここで問題になるのは「湿度」です。

湿度は、ひと続きの空間であれば簡単に「均一化」しようとします。

ちょっと蓋を閉め忘れたら、海苔でもふりかけでも湿気てしまいますよね。

温度は障害物があれば当然。無くても距離が離れていると、なかなか伝わりません。

ですが湿度は、「あっ」という間に均一化してしまうのです。

押し入れの話に戻すと、

部屋の真ん中と、押し入れの扉の内側と、布団の向こう側。

この3カ所の絶対湿度は、ほぼ同じとなります。

以前のエントリーで説明したように、空気は温度によって水分の保有量が変わります。

この「量」を飽和水蒸気量と言います。

20だと気体(水蒸気)でいられる量だとしても、5だと、その3/4が液体()になってしまう。

その結露という現象は

空間で一番温度の低い場所が「飽和水蒸気量」に達するまで続きます。

でも、「人が生活している」訳ですから、必ず湿気は発生し続けます。

なので、結露は「いつまでも」続くのです。

結露対策として、「風通し」を良くすると言うのがあります。

具体的には「すのこ」を敷くとかですね。

「風通しを良くする」が、何故「ジメジメ対策」になるのでしょうか。

これも、同じ理屈で説明できます。

風通しが良いと、(少しは)室温に近くなるからです。

つまり、

結露を防ぐには、家の中の温度をできるだけ均一化させる事が不可欠。

もう少し具体的に書くと、「一番温度が低く」なる箇所の性能改善です。

押し入れの奥の断熱強化?

ではありません。

まぁ、昨今の「断熱」を標榜している住宅であれば、

一番性能が低いのは「窓と玄関ドア」です。

ここの性能アップが、結露対策の一番の近道です。

あっ、もちろん気密が取れているのが前提条件ですけどね。

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