- 2013年2月7日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
何かの必殺技みたいですが表題は、
昨年の暮れYKKが東北・北海道限定で発売したサッシです。
ガラスの提供は日本板硝子。
日本板硝子にはスペーシアという商品があります。
これを使ったペアガラスのスペーシア21を採用しています。
スペーシア。これはとっても特殊な複層(ペア)ガラスです。
一般的なペアガラスは、ガラス間に最大12mmの空間を持たせ、
空気やアルゴンガスなどを封入します。
ですが、スペーシアはその隙間を0.2mmの真空にしたのです。
目的は、既設サッシへの対応能力を上げること。
サッシは枠と障子で構成されていて、障子にガラスをはめ込みます。
障子にはガラスを入れるための溝が彫られているのですが、この溝幅が問題でした。
①シングルガラスの場合なら ガラス1枚分
②ペアガラスの場合なら ガラス2枚分プラス空気層12mm
③トリプルガラスの場合なら ガラス3枚分プラス空気層12+12mm
という感じで、結構変わってきます。
まず一口にガラスと言っても、ガラスの面積によって厚みが変わります。
つまり、大きな面積だとガラスに強度が必要なため、厚くなるのです。
小さな窓だと3mmで大きくなると5mmとか場合によっては7mmを入れたりします。
ですので、①が前提の場合
ガラス溝幅は9~14mm
②が前提の場合
ガラス溝幅は22mm~26mm
③が前提の場合
ガラス溝幅は26mm~
という具合です。
前置きが長くてすいません。
①のサッシに高性能なガラスを入れようとした時、ペアガラスでは厚みがありすぎて入らない。
なので、真空ガラス。
という展開で生まれたのがスペーシアですね、多分。
ですがガラス単体の性能が上がっても、枠や障子が旧態依然では、意味が無いです。
なので出てきた商品が真空ガラスを使ったペアガラスのスペーシア21。
先ほどガラス溝幅の事を書きましたが、ペアガラスにおいて、空気層の幅は重要です。
最大12mmと書いたのには理由があります。
空気層は、広すぎると内部で対流が起きて性能が落ち、狭すぎると放射で熱が伝わりやすくなる。
例えば、ガラス溝幅22mmに7mmのガラスを入れるとします。
すると空気層は8mmしか残りません。
空気層の厚みが全てではありませんが、性能に影響する事は確かです。
他社のお話なので名前を伏せますが、
以前「トリプルガラスが用意できる」と聞いて、性能を確認したところ、ペアガラスとほとんど変わらなかった。
という経験があります。
サッシメーカーでは回答がもらえず、ガラスメーカーに問い合わせたのですが、回答は変わらず・・・
結局、狭いガラス溝幅で無理矢理トリプルガラス仕様にしたため、
空気層が狭くなりすぎて性能が落ちたのだと推測しています。
話が脱線しました。
真空トリプルガラス(スペーシア21)は、ペアガラス用サッシのガラス溝幅を流用しても空気層をしっかり取れる良い方法です。
というかYKKさん、
2年前に「APWにスペーシア21を入れてください」とお願いした時に、
「APWサッシはYKKのガラスしか使いません」と断りましたよね。
それが今になって・・・
まぁ、自分には先見の明があったと言う事にしておきます。
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