- 2012年12月6日 8:15 AM
- 「かしこい家」の性能
今日は鉄筋コンクリート(RC)物件の補修の現場からお送りします。
昨日の朝日新聞さま、のエントリーではありませんが,RCは劣化します。
それは至極当たり前のこと。
その原因も多々ありますが、一番多いのは漏水です。
RCは鉄骨や木造と違い、壁の内部に空洞がありません。
なので「いきなり漏水」という事は少ない。
ですが、ひび割れ(クラック)や打ち継ぎに欠損がある場合、
そこから水が浸入する危険性があります。
「外壁のクラック」という現象は、他の工法でも起こりますが、
RCは断面構造が一体化しているため、クラックが漏水に直結します。
もちろん、全てのクラック=漏水原因という訳ではありません。
ヘアークラック(コンクリートの表面収縮が起因)は自然現象に近く、防ぎようがありません。
もちろん補修の必要もありません。 0.2~0.3mm程度の幅で、浅いクラックを指します。
一方、構造クラックと呼ばれるものは、基本的な構造設計や施工不備などが原因ですので
何らかの対応が必要です。
漏水に直結しなくても、水が躯体内に侵入することで、RCの寿命が縮むからです。
補修方法はクラック周辺をU字型にカット(溝を作る)してコーキングを入れるのが一般的ですが、
対処療法の側面が強いです。
で、CACICOが別の方法を提案しました。
それがこの写真。
施工途中ですが、CACICOの壁に使う防水塗料です。
伸縮性&透湿性のある材料で、RCを完全に覆います。
落書きではありませんよ。クラック箇所への下塗りです。
基本は2度塗りの材料ですが、クラック該当箇所は防水の重要ポイントなので、3度塗りに。
本来は、その上に断熱材を貼り付けて温熱環境も良くしたいのですが
コストとデザイン(壁の厚みが変わる)の関係で、
今回は直接樹脂モルタル&仕上げを行います。
建物寿命を延ばすことも、CACICOの仕事のひとつ。
以前エントリーした断熱改修の現場が、当たり前にしたいです。
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