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鉄筋コンクリートの補修方法

今日は鉄筋コンクリート(RC)物件の補修の現場からお送りします。

昨日の朝日新聞さま、のエントリーではありませんが,RCは劣化します。

それは至極当たり前のこと。

その原因も多々ありますが、一番多いのは漏水です。

RCは鉄骨や木造と違い、壁の内部に空洞がありません。

なので「いきなり漏水」という事は少ない。

ですが、ひび割れ(クラック)や打ち継ぎに欠損がある場合、

そこから水が浸入する危険性があります。

「外壁のクラック」という現象は、他の工法でも起こりますが、

RCは断面構造が一体化しているため、クラックが漏水に直結します。

 

もちろん、全てのクラック=漏水原因という訳ではありません。

ヘアークラック(コンクリートの表面収縮が起因)は自然現象に近く、防ぎようがありません。

もちろん補修の必要もありません。  0.2~0.3mm程度の幅で、浅いクラックを指します。

一方、構造クラックと呼ばれるものは、基本的な構造設計や施工不備などが原因ですので

何らかの対応が必要です。

漏水に直結しなくても、水が躯体内に侵入することで、RCの寿命が縮むからです。

補修方法はクラック周辺をU字型にカット(溝を作る)してコーキングを入れるのが一般的ですが、

対処療法の側面が強いです。

で、CACICOが別の方法を提案しました。

それがこの写真。

施工途中ですが、CACICOの壁に使う防水塗料です。

伸縮性&透湿性のある材料で、RCを完全に覆います。

落書きではありませんよ。クラック箇所への下塗りです。

基本は2度塗りの材料ですが、クラック該当箇所は防水の重要ポイントなので、3度塗りに。

本来は、その上に断熱材を貼り付けて温熱環境も良くしたいのですが

コストとデザイン(壁の厚みが変わる)の関係で、

今回は直接樹脂モルタル&仕上げを行います。

建物寿命を延ばすことも、CACICOの仕事のひとつ。

以前エントリーした断熱改修の現場が、当たり前にしたいです。

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