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借家を考える

RCの建物は、(温熱環境的には)戸建て住宅には向かない。

と考えています。

もちろん、諸条件が加味されれば別です。

そのトップが外断熱だと思います。

さて、RC(鉄筋コンクリート)の3階建ての専用住居が高松市内にあります。

個人で住み続けるのは厳しいという話で、自分はマンションに移り、

貸し出しする話が湧いてきました。

先ほど、RCは戸建て住宅には向かないと言いましたが、

不特定多数の人間が出入りする物件としては悪くありません。

少し話が戻りますが、

断熱補強されていないRCの建物で快適に暮らす方法があります。

それは、冷房と暖房を切らない事です。

いゃ、冗談では無く・・・

コンクリートに蓄熱された、外部の熱を冷暖房器具で押しとどめ続ける。

という作業を継続できれば、少なくとも空気温度を保つことができます。

ただし、温度ムラや湿度、気流など、不快になる要因は増えてしまいますが。

不特定多数が出入りする、という事は、一人の滞在時間は短いです。

ですから、訪れる人には問題が少ない。

例えば、デパートの入り口に付いている「エアーカーテン」をご存じですか。

暑い季節、自動ドアをくぐった瞬間、とても幸せな気持ちになります。

でも、そのエアーカーテンの下でずっと居ると、多分体調を崩します。

さて、RCの案件ですが、借家だから割り切ったら良いのでは?

という考えもありますが、

快適に過ごせたら、長く借りてくれる。

という考えもあります。

RCという建物は、外部からの水の浸入によって、建物の寿命が決まってしまいます。

お聞きになった事があるかも知れませんが、中性化というやつです。

RCは中身が詰まっているので、侵入はゆっくりですが、クラックやタイルの目地から、少しずつ躯体内に水が入ります。

で、それが鉄筋を錆びさせ、躯体の寿命が短くなるのです。

外断熱をする。という事は、その水の浸入を効果的に止める事が可能なので、建物の寿命が延びます。

マンションの法定耐用年数は、47年(98年の法改正で60年から短くなった)。

新築マンションを30才で購入したら、80才以前に、耐用年数に達してしまう。という訳です。

もちろん耐用年数が来たら取り壊す。という訳ではありません。

それより、建物を長く維持する。と言う事が大切だと考えます。

さて、先ほどの借家の件。予算次第ですが、建物を長持ちさせるための費用をかける事になりました。

昨日の「新しい企画」に引き続いて、RCの断熱改修も取り組みます。

 

最近マンションを購入されている方は、大規模修繕という話は無いでしょうが、

築20年を越えると、そんな話が出てきます。

建物に限らず、物は、メンテナンスで寿命が大きく変わりますから。

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