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引きが早い

のっけから業界用語です。

(水分の)引きが早い。という事で、

左官材料の「乾きが早い」という意味・・・方言かも

昨日もお話ししましたが、引きが早いのは、良い面と悪い面があります。

例えば、今日の仕上げ工事。

二度塗りをして、下地の凸凹を出さないようにします。

そんな時乾きが悪いと一日で仕事が終わらず、人件費がかかるため

現在の塗り材は、早く乾くように調合されています。

ですが、

乾きが良すぎると、自然環境によっては、デザインが間に合わなくなります。

さて、今回の塗り壁は、東向きでした。

午前中は気持ちよく直射日光が当たるため、一回目の塗りのみ行いました。

先ほどの表現を借りると

「引きが早すぎて」仕上げを調整する時間がとれないのです。

特に、今回は「自然なコテムラ」という注文。

少し話が変わりますが、コテ模様は人間の手の動かす範囲で決まります。

身長170㎝の左官屋さんが作業をすると、最大で約170㎝幅のコテ模様ができます。

で左官の作業は、上から下へと作業を進めるため、

今回のような15メートルの壁の場合、

約2メートル刻みで、塗り継ぎができます。

この規則正しい継ぎが美しくない。

と、私は思う訳です。

そこで考えたのが、一人一人がコテパターンを付けるのではなく、

塗りこむ人とパターンを付ける人の共同作業。

一人で作業をするとします。

1列目が終わり、2列目にかかった時には、すでに1列目の上部が固まりだしています。

その方法では時間がかかりすぎて、ランダムな模様を付ける事ができないのです。

そこで一人でする作業を三人で分担してする事により、スピードを上げ、

1列目の「ひき」が終わってしまう前に2列目に取りかかれるため、次をぼかす事ができます。

しかも、模様を付ける人が一人なので、安定したムラ(表現がヘンですが)となります。

しかし、そのような作業ができるかどうかも、自然条件が大きく作用します。

気温が高すぎたり、風が強く当たったり、直射日光が当たると、

引きが早すぎて、三人でも追いかなくなります。

今日の作業、実はスタート時点(北の角)は風が結構当たったので、引きが早かったのですが、

途中から引きも安定し、自然なコテむらが再現できたと思います。

当然ですけど、この作業。途中で止める事ができません。

そこで塗り継がしっかりと分かってしまいます。

15メートルを上へ下へとノンストップ。

自然なコテムラも大変です。

コメント:3

よんたろ 2012年10月4日

面白いくて、ためになります
ほんとは現場を見たいです
机上業務ですみません
写真見なが何度も読みました
これからも色んなアップ楽しみです♪

admin 2012年10月9日

仕上げのコテと、下塗りのコテは、コテ自体が違います。
下塗りは、先がフラット(長方形)
仕上げは、先が尖っています(アイロンのような形)
3枚目の写真が分かりやすい・・・かな?

バーバリー 2012年10月19日

こんにちは、またブログ覗かせていただきました。また、遊びに来ま~す。よろしくお願いします

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